ベンチプレス 中級レベルについて考えてみた

ベンチプレスを始めて挙上重量が増えてくると、自分のレベルがどれ位なのか気になってきます。

90kg挙がればとか、体重の1.2倍挙がれば中級などと言われていることもありますが、そんなに単純なものでは無いようです。

自分と同じ体重なら中級のイメージがあるので、ここを基準に色々な体重で中級レベルの重量を決めてみました!

中級レベルの体重別挙上重量は!(作成した表)

今回は3つの方法で中級レベルの体重別挙上重量を計算しています。

体重75kgで90kg挙げられれば、中級と判定しました。これをベースに中級レベルの表を作成しました。

右端のstrength levelの列はstrength leveサイトの判定です。

このサイトは多くの人が利用されているようなので参考に載せています。

<中級レベルの判定基準>

表の見方は、例えば体重60kgの人が80kg(IPF GLで計算)挙げると中級レベルです!

体重(kg) IPF GLで計算
(kg)
フォーミュラ値で計算
(kg)
strength level
(kg)
50 72 63 57
55 76 69 64
60 80 75 72
65 83 81 79
70 87 86 85
75 90 90 92
80 93 94 98
85 96 97 105
90 99 100 111
95 102 104 116
100 104 105 122
105 106 107 128
110 108 109 133
115 111 110 138
120 113 112 143
125 115 113 148
2列目のIPF GLポイントを用いた計算が一番正しいと考られます。
 
理由はIPF GLポイントは、国際パワーリフティング協会(IPF)が作成して公認しているからです。
 
競技では強さの目安として、この指標が使われます。
 
3列目のフォーミュラー値は、1990年代から2017年までIPF主催の競技会で使われていましたが、その後はIPF GLポイントに変更されました。
 

体重75kgの中級レベルのイメージ

全ての体重で中級のイメージは浮かびませんが、自分の体重である75kgでの中級レベルのイメージはしっかりとあります。

◆体重75kgのベンチプレスのレベル

 ・中級レベル 挙上重量90kg

 ・上級レベル 挙上重量120kg

挙げ方は、胸まで下し、ボトムでの止めは無しで挙げるやり方です。

中級レベルをこの重量を設定したポイントは以下のようです!

◆ベンチプレスの中級者の重量を決めるポイント

 ・ベンチプレス未経験の人が挙がらない重量が挙げられる

 ・一般のジムでベンチプレスをやっていると、他の人に見られるレベル

 ・体重の倍率で決められる中級レベルを参考にする

単純な重量では!

柔道などの格闘系の人で力自慢の人でも、全くベンチプレスをやっていないと90kgを挙げる人はあまりいません。

その意味では90kg挙上できる人は中級といえるでしょう。

ベンチプレスをやっていると認識されるのは!

一般のスポーツジムでベンチプレスで90kgを挙げている人をみると、つい見てしまいます。

90kgを挙げている人は、ベンチプレスをやっている人と認識されます。

体重の倍率で決めるのは!?

体重の倍率でレベル決めをしているサイトなどもあります。

この方法は、体重が軽い方が有利に働く傾向があります。

でもある体重の範囲内ではかなり、いい感じにレベルを設定できるのも事実です。

13百万人のアスリートのデータを使った「Strength level」のサイトで確認してみます。

ベンチプレスのレベルは5レベルに分類されています。

このサイトではベンチプレスの強さを共通の倍率と体重別の2通りでだしています。

強さのレベル Beginner(kg) Novice(kg) Intermediate(kg) Advanced(kg) Elite(kg)
体重の倍率 0.5倍 0.75倍 1.25倍 1.75倍 2倍
①倍率の指標
 75kgで計算した場合
37.5 56.25 93.75 131.25 150
②体重別の指標
 75㎏の強さレベル
49 68 92 119 149

①は体重の倍率で決めた強さレベルに75kgを当てはめたものです。

②はこのStrength levelサイトの体重別の75kgの強さレベルです。

個人的には、しっくりくるのは③の方です。

特に中級レベルが挙上重量92kgは、75kgの中級にイメージ90kgにかなり近い感じです。

中級レベルの決め方

今回作成した、ベンチプレスの中級レベルの挙上重量表の作成手順を紹介します。

ざっくりした手順は下記に2段階で単純です。

◆体重別の中級レベルの挙上重量の表の作成の手順

 ①体重75kgの人の中級レベルの重量設定

 ②IPA GLポイントから他の体重の人の重量計算

体重75kgの人の中級レベルは、前述した中級イメージから求めた重量にしました。

90kgが挙がれば中級です!!

体重が異なり強さが同じ人が、何kg挙げられるかが分かれば、体重別に中級レベルが設定できます。

これを実現するのに最適なツールがIPF GLポイントです。

IPF GLポイントは前述した通りパワーリフティングの競技で使用される数値です。

体重が違う人の強さを比較するために使用されます。

1990年代から2017年までは、フォーミュラ値が使われていましたが、

近年は、精度向上のためにIPF GLポイントが使われています。

まとめ

今回ベンチプレスの中級レベルについて考えてみました。

競技会などに参加しなくて、ジムでのトレーニングが主体の人は厳密に考える必要はないかと思います。

体重が65~85kgの体重ならざっくり、体重の1.2倍挙げられれば、中級レベルと考えていいのではないでしょうか!

今回の方法との誤差は、70~80kgで3kg以内、65~85で6kg以内です。

ベンチプレスの強さについてポイントを記載しておきます。

◆IPF GLポインを使うと体重が違う人の強さを比較できます。
◆ベンチプレスの強さは体重による影響が大きいので、単純な挙上重量比較は意味がない。
◆ベンチプレスの強さを表すのに体重の倍率が使われるが、軽い人と重い人の誤差は大きい。感覚からずれてきている。

 

2 COMMENTS

otonatanoshii

年齢を加味したフォミュラーを初めてみました。それにしてもこのサイトは凄いですね。ベンチプレス好きにはたまらないサイトです。じっくり見させてもらいます(^^♪

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