メガネを愛用している人は、誰もが経験するメガネのトラブルです。 今回は、なんと熊本の天草に野暮用で行ったときに、メガネが壊れてしまいました。 フレームが真ん中から折れてしまったのです。誰もがやる瞬間接着材での修理から 始めましたが・・折角なのでの予備のメガネの購入もしました。修理と遠近両用メガネの購入について記事にしました。
・メガネの光学
・メガネ業界の様子
・メガネの価格
・購入したメガネ
・まとめ
応急処置
天草の親戚の家で、朝起きていつものようにメガネ拭きでレンズを拭いていたときに、それは突然起きました。フレームが折れたのです。それもレンズとレンズをつなぐ真ん中が・・
フレームの真ん中が折れてしまいました
予備のメガネは持っていません、長年メガネを使用していますが、この壊れ方は初めてです。油断していました。
取り合えず誰もがやるように、瞬間接着剤でつけてみましたが、予想通り着きません。テープなどで止めてみましたが駄目です。結局その場の応急処置は、叔父さんの度が弱い古い眼鏡を借りて急場をしのぎました。弱い眼鏡はボヤケタ感じはありますが、長時間の使用にはよいです。でも度が合っていないので、目がかなり疲れました。
家に帰って、嫁より鼻あての間に小さい輪ゴムを通すとよいと言われやってみました。顔への装着は可能です。でも微妙な位置ずれがあり歪みが半端ではありません。動かない状態では、なんとか使用可能ですが、長時間は無理です。
鼻あての部分を輪ゴムでつなげると、取り合えず顔への装着が可能です
帰宅してから、遠近両用のメガネが新規でどれ位で作れるかメガネ店に聞いてみました。愛眼、パリミキ、メガネ市場、アイメガネ(前回購入したお店)にそれぞれ確認しました。全てのお店で、遠近両用のメガネは個々にカスタムメードをするので最短でも1週間かかるとの回答でした。近視用のメガネなら当日も可能だそうです。
その後、この壊れたメガネを購入したアイメガネから、フレームの部品があるとの連絡あり修理ができました。後から考えると、壊れた時点ですぐに部品を取り寄せれば時間的にはもっと早く修理ができたとの反省があります。このメガネは5年前に購入したのですが、部品があったのは、有難かったです。部品代+修理費で8,800円でした。
折角なので、次回購入のためメガネ(特に遠近両用メガネ)やメガネ業界について確認をしてみました。
メガネの光学
メガネの光学について調べてみました。
機能による分類
メガネレンズを機能で分けると「単焦点レンズ」と「累進レンズ」の2種類があります。累進レンズはいわゆる遠近両用のレンズです。
単焦点レンズ:文字とおり焦点が1つで、目のレンズと合成して焦点位置を補正します。近視、遠視などの焦点のずれを補正するものです。
累進レンズ:1枚のレンズで、遠くから手元まで見えるように設計されたレンズです。レンズ上部の遠方を見るための部分からレンズ下部の近くを見るための部分の度がなだらかに変化していくレンズです。上下でなだらかに度数が変化しているため、周辺部に歪みが出やすく、視界が揺れたり、歪んだりして見えたりすることがあります。また慣れるのに時間を要する点がデメリットとしてあげられます。
材質による分類
メガネレンズの材質はガラスレンズとプラスチックレンズです。以前はガラスレンズが主流でしたが、現在は、ほとんど(90%以上)がプラスチックレンズになっています。
ガラスレンズ:一般に高温や傷に強く度数が高くてもレンズを薄くできる(屈折率が高い)などの長所がありますが、反面高価で割れやすく、加工し難いなどのデメリットもあります。特に加工し難いところからスピード感が要求される市場からニーズが減っています。
プラスチックレンズ:安価で加工しやすく割れにくい、軽いなどのメリットがあります。反面、高温や傷に弱く、度数によりレンズが分厚くなるなどのデメリットもあります。特にプラスチックレンズはコートも含め熱や温度に弱いので温泉に入るときなどは注意が必要です。
面形状による分類
レンズの面形状の種類には「球面レンズ」と「非球面レンズ」があります。球面レンズはその名称の通り、一定のR(曲率)になっており、球面形状しています。
非球面レンズは球面レンズの欠点を補うよう開発されました。非球面レンズのメリットは、主に視野の周辺部のゆがみを低減する、レンズそのものの厚みを薄くできるなどがあります。
加工面からは非球面形状を加工するにはプラスチックレンズが有利です。
屈折率とレンズの厚み
各屈折率のレンズを同じ距離で焦点が合うように設定すると、屈折率が高い素材は、低い素材に比べ厚みを抑えることができます。屈折率の高い素材を用いたレンズは薄く仕上ります。大体現在使用されているプラスチック素材のレンズを屈折率は、1.50から1.74ぐらいです。
残念ながら屈折率の高い素材や非球面を使用するとそれに応じて価格は高くなってきます。
メガネ業界の様子
現在メガネ業界は、価格破壊が起こっています。昔からの老舗と新興の会社がしのぎを削っています。売上高の順位の入れ替わりが激しく統計方法でも変わっているようです。
業界の3強:老舗の三城HD(パリミキ、)、新興のジンズ、メガネトップ(眼鏡市場、ALOOK)が3強です。トップメガネは2013年に上場廃止していて情報が少ないですが、売上規模などからみると3強の一角です。
業界の老舗は、メガネスーパー、パリミキ、愛眼の3店。そして、SPA(卸売をせず自社で商品の企画・製造・販売をするビジネスモデル)新御三家と言われるのが、Zoff、オンディーズ、そしてJINSです。その他にも多くのメガネチェーン店や単独のお店があります。
メガネの価格
ここでは、今回購入した遠近両用(累進レンズ)のメガネの価格を比較してみます。
少し前までは、遠近両用メガネの相場は2万円台から3万円台が中心でした。一般的な構成は、フレームが10,000~15,000円、レンズは1万円+視力に応じて数千円の補正料金がプラスされ、概ね2万円から3万円となります。
ところが最近は、フレーム代のみ(レンズはフレーム代に含まれる)でレンズは特殊なものでなければ価格に影響がないという方式のところが多くなっています。レンズの付加価値が小さくなっています。
多くのメガネ店が呼び方は変えていますが、この方式を採用しています。2020年1月のネット情報で比較です。
パリミキ: 遠近両用メガネ一式 13,200円(税込み)~ 屈折率1.67の超薄レンズ、非球面も値段変わらず。
眼鏡市場: 遠近両用メガネ一式 13,200円(税込み)~ 屈折率1.74の超薄レンズの遠近両用レンズも値段変わらず。
愛眼 :最低価格はなくフレームに付いている価格がレンズ付き価格。1.76の超薄型非球面レンズまで値段変わらず。
JINS :遠近両用メガネ一式:フレーム価格+5,000円。遠近両用は、屈折率は、1.60、1.67のみ。
主要なメガネ店ではないアイメガネでもフレーム代のみの方式がとられていました。フレームの最低価格は10,000円でした。
※フレームが安いものがあれば愛眼が一番安く遠近両用メガネを作れそうです。
メガネスーパー:メガネスーパーは、一時経営危機に陥りフレーム代のみの方式低価格競争を辞めることで、V字回復をしています。ネット上にも現在フレーム代のみの価格設定はされているようには書かれていません(価格についての説明は見当たらない)。実際には(店によっては?、一部の商品で?)フレーム代のみの価格設定を行っているようです。実は嫁が最近この方式で購入しました。
でも何故このようなフレーム代のみ方式がとれるのでしょうか、もちろん以前に比べ加工技術が格段に向上してレンズ自体の付加価値が低くなっていることもあります。また、メガネ業界は元々原価率が25~30%と低く、恐らくこの原価率に低さも大きな要因かと考えられます。
購入したメガネ
本日、壊れたメガネを修理した後に、愛眼にいってみました。
フレーム代のみの価格設定が行われていました。Webと少し異なったのは、10,000円以下のフレームについては、屈折率が1.6のレンズを使用するとのことでした。Webには、1.76の超薄型非球面レンズまで値段変わらずと記載があったのですが・・
それにしても、5,500円(税込み)からのフレームがあったので、この値段で遠近両用のメガネが作成可能です。5,500円のフレームは気に入ったものがなかったので11,000円(税込み)のフレームで遠近両用のメガネを作成の依頼をしました。
一緒に行った嫁も同じ価格のものを購入して1本については、2,000円引きになったので、実質10,000円で遠近両用のメガネを手に入れました。レンズの屈折率は1.6でした。
5,500円で遠近両用のメガネを購入できることを確認しました。確認したのは愛眼です。
まとめ
遠近両用のメガネを壊したときの対応と新規購入についてまとめました。
・遠近両用のメガネ作成にはどこのメガネ店でも1週間かかります。
・フレームが壊れた場合は急ぎ修理部品があるか確認しましょう。遠近両用メガネを最短で手に入れる方法です。
<新規で購入するとき>
・現在はフレームのみ(レンズ代金はフレームに含まれる)の価格付けが主流です。
・遠近両用メガネの最低価格5,500円(税込み)価格を確認しました。
・メガネ業界は変化が激しいです。ネット情報だけでなく、実際に行ってみるのがおすすめです。