相模原 米軍補給廠 返還地 現在はどうなっているの?!

相模原駅前の米軍の補給廠の一部の17haのエリアが2014年に返還され、その返還地に隣接する35haのエリアが2012年に米軍との共同使用に合意しています。返還エリアや共同使用エリアの2020年7月現在の状況はどうなっているのでしょうか?

返還地の使用計画はまだまだ混沌としていますが、共同使用地の一部は計画が進んでいます。現場の状況も見てきました。

コンテンツ
・補給廠の概要
・返還地と共同使用地の使用計画
・現地のようす
・まとめ

補給廠の概要

相模総合補給廠は、神奈川県相模原市中央区に所在する在日アメリカ陸軍の補給施設です。1945年に敗戦前の相模陸軍造兵廠の敷地および施設を接収して設置されました。

敷地は、JR横浜線相模原駅〜矢部駅付近の北側約214haを占めています。このうち、西側の一部敷地(約17ha)は2014年9月30日に日本へ返還されています。

そのうちの約2haは、現在JR相模原駅の北口側から町田街道に繋がる道ができ近隣の人たちの利便性が向上しています。残りの15haについては、計画立案中であり、時々市のイベント(さがみはらフェスタ、避難訓練など)を実施している程度の利用状況です。

その北側に隣接する敷地する約35haのエリアの日米共同利用が平成24年に合意されており利用計画が進んでいます。

また、全国的には話題となっていませんが、補給廠ということで、ヘリコプターが基地上空を低空で飛ぶことが多く、特に夜間に騒音に対する苦情が多い状況です。

返還エリアと共同使用エリアの使用計画

返還エリア(15ha)

返還地17haのうち、2haは、現在道路として使用されていますが、15haについては、まだ明確な計画がつくられていないようです。

2020年5月に相模原駅北口地区のまちづくりコンセプトの策定されたとの報告があり、今後は、このコンセプトに基づいて、土地利用方針を策定す る予定との方向があり、まだまだ、具体的な計画を策定するまでには時間がかかりそうです。

日米共同利用のスポーツ・リクリエーションエリア

共同利用のエリアは35haのうち10haは、スポーツ・リクリエーションエリアとして計画が進んでいます。残り20haについては憩いゾーンとして芝を敷く予定のようです。

2020年の秋には、スポーツ・リクリエーションエリアの内、芝生広場と遊具広場の計約1.7haがオープンの予定です。サッカーやラグビーなどに使える芝生と人工芝の2面のフィールドゾーンと軟式野球場は24年度のオープンを目指しています。

現地のようす

現地(返還地、共有利用地)の現在(2020/7/27)のようすをみてきました。

返還地の道路として使用されている2haの部分です。この道路ができたおかげで境川沿いに住む一部の人達にとっては、駅にでるのが非常に便利になりました。

返還地の道路として使用されている2haの部分の駅近くの折り返しの部分です。車で来た場合は、ここでUターンしかできないので、送り迎えにしか使えません。徒歩、自転車はそのまま抜けて行くことができます。

共有使用部分のスポーツ・リクリエーションエリアのサッカー、ラクビ、アメフトのコート部分です。2024年オープンの予定なのですが、大分出来上がっています。

共有使用部分の憩いゾーンの20haに該当する部分です。とても広いですね。

返還された道路からみた写真です。正面の橋は、右側の基地から左側の共有使用部分に架かる橋です。

こちらも、返還され道路になった部分です。こちらの道路は、横浜線に沿っています。右側が返還地、左側が共有使用地です。

返還された駅前の土地15haです。駅前の15haはなかなか広いです。写真に写っている建物もは、駅前の建物です。

2020年の秋にオープン予定のスポーツ・リクリエーションエリアの芝生広場と遊具広場あたりです。遊具が持ち込まれていました。

共有使用部分のスポーツ・リクリエーションエリアのサッカー、ラクビ、アメフトのコート部分を駅側からみたようすです。やはりかなり出来上がっている感じです。

相模原駅の南口デッキから基地と返還された道路を写しています。左上の真っすぐの道が返還された道路です。その右が基地です。

まとめ

返還された駅前の15haは、まだ空き地のままでした。共有利用地の35haの内10haのスポーツ・リクリエーションエリアは、工事がまさに進んでいる状況です。残りの20haについては手つかずの感じですね。

ここまで来るのに長い年月がかかりました。これからは出来るだけ速やかに進めて欲しいですね。特に駅前の15haの返還地の利用は相模原市が主体になるので速やかに市民に還元が必要です。

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