残したい本「サハラに死す」上温湯隆 冒険ってなんだ!?

この本は、22歳の青年がサハラ砂漠の横断を試みて成功前に死んでしまうという内容です。事実をもとに書かれているので理屈なしに引き込まれてしまいます。

一体何故無謀とも考えられるサハラ砂漠横断を!? 時代が今よりも熱かったのかもしれませんが、今回再読してみた冒険って一体なんなんだろうと考えてしまいました。今考えると身体が弱かった私が山を始めたのも、この本の影響だったかもしれません

コンテンツ
・読むに至った経緯
・冒険ってなんだ!?
・まとめ

読むに至った経緯

「サハラにに死す」 著者 上温湯隆、発行所 時事通信社で昭和50年11月20日に初版発行になっています。私の持っている本は昭和57年1月20日 15刷です。昭和50年は1975年ですから約44年前の話です。

この本を最初に読んだのは大学生の時です。現在でも多くの若者たちがそうであるように、当時、将来に対する大きな不安と少しの希望の中で自分はどうなっていくのかとか何をしたいのかが分からず、価値観の定まらない日々を過ごしていました。

上温湯隆は都立町田工業高校を中退しているのですが、私の実家は町田にあり当時実家に住んでおり町田工業高校は別の話題でも普通に会話に出てくる高校でした。そんなこともあり身近な話として受けとめることができたのかと思います。

その後何人かの友人にこの本を貸すことがありましたが、多くの時間は本棚の背表紙が見える位置に居ました。多くの本がある中で、背表紙が見える位置をキープできたのは、読んだ当時のインパクトが強かったのとまたいつか読み直そうと思っていたからです。

本は普遍の輝きを持っている本と時間とともに埋もれていく本があります。今回、再度読んでみて、この本もそんな本の1冊であると確信しました。「おとたの」ではそんな本たちを今後紹介していきたい考えています。

反面少し気になったのが、あまりにも文書がうまく、全体的に理路整然と記載されており高校中退の若者であればもっと文書が下手で支離滅裂、意味不明であってよいのではないかと・・ 私なんて、今でも支離滅裂、意味不明の行動をしています。

実際には 長尾三郎が構成しているのでその辺の影響ですかね

冒険ってなんだ!?

1970年代にサハラ7000Kmをラクダ1頭とともに単独横断を試みた若者の話です。上温湯のサハラ横断の出発点は、モーリタニアのヌアクショット。ここでラクダを1頭購入し、アラビア語で「わが友」を意味する「サーハビー」と命名し出発。道を見失ったり、食料やお金の問題、また度々らくだが逃げる問題など有りつつ旅を進め、マリでそのラクダが死亡して中断。サハラ砂漠の地図

その後、ナイジェリアのラゴスで時事通信社ラゴス支局に身を寄せ、体力の回復と資金調達をします。その後、横断再開のためラクダを購入してラゴスを出発するが、消息を絶ってしまいます。らくだに逃げられ渇死してしまったと考えられています。

冷静に読んでみると、なんて無謀なことをやっているのだろうと思えます。冒険は、自分にとって未知な領域にチャレンジすることであるから、それは時代によって変わらないものであると思います。

でも多くの場合、挑戦が過酷であればあるほど、前に進めば進むほど止めることができなくなります。自分のやっていることに酔ってしまうことになるのです。

軟弱な私でさえ、この流れで山を登り始め冬山にチャレンジしてみたり、岩登りの真似事をやったりしました。また中国で工場を立ち上げたときも同様な感覚がありました。

どこまで用意周到にできるか、どこまで冷静な判断ができるか、強制的なストップがかけられる環境があるか、止めてくれる人や理由がなければどこまでもそこにしがみついてしまいます。幅の広がりも必要です。

歳をとると世の中のしがらみ、家族であったり、会社であったりがあり、分別であったり、なかなか暴走はできません。自分のやっていることに酔えるのは若者の特権かもしれません。

上温湯隆と重なるのは栗木史多です。彼ももまた若く、熱く、無謀であるイメージがあります。2011年のビッグサイトでのエコプロダクツ展の会場で講演会をやっているのを聞いてことがあり、その熱さを感じたのを覚えています。資金集めののため本をを売っており「NO LIMIT」と「一歩を越える勇気」という2冊を購入してサインを貰っています。

「サハラに死す」は本当に無謀な熱きチャレンジでした。でもその前に彼は50か国に渡る世界放浪をお行っています。ヒッチハイクや鉄道、飛行機、バス、船などを使い、ほぼアフリカ全土を時計回りに走破しています。この成功が次なる冒険に彼を掻き立てのでしょう。

いずれにしろ忘れていた感情を思い出させてくれる1冊です。冒険は旅だけではありせん、未知なる領域にチャレンジすることです。チャレンジは歳には関係ないので頑張りましょう・・

まとめ

紹介したい本は沢山あります。再読してみて普遍性を感じた「おとたの」らしい本はこのブログで紹介したいと思います。

冒険に関する本ばかりではありませんが、冒険のジャンルでいうと是非知って欲しい人は植村直己です。上温湯隆や栗木史多とはまた違う日本を代表する冒険家です。

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