残したい本 「山の手帖」と「黄色いテント」田淵行男 山行の楽しみを考える

安曇野や北アルプスを愛したナチュラリストで日本を代表する昆虫生態研究家である田淵行男の集大成である2冊です。多くの人は山を登っている間は、歩くことに夢中になってしまう傾向がありますが、自然や山とのより深い楽しみ方を考えさせてくれる本です。

山を知るほどに、自然を知るほどに味わい深く感じる本です。

コンテンツ
・読むに至った経緯
・本の概要
・山の楽しみを考える
・まとめ

読むに至った経緯

これらの本を最初に目にしたのは、会社に入って山の会の先輩の家に遊びに行ったときのことです。中身を読まずしても、この2冊の本からでるオーラを強く感じていました。

「山の手帖」の山や雷鳥や蝶々の写真。黄色い表紙の「黄色のテント」。2冊とも豪華な体裁で高価な本でした。何と当時で、山の手帖は4800円、黄色のテントは3800円もしていました。入社した当時お金がなく買えずに、それから数年後にこの2冊の本を購入したのを覚えています。

購入したときにもちろん一読したのですが、実はこれらの本は奥が深く山や自然を知るほどに愛着が湧くようになるのです。山の本といえば、頂きを制覇する冒険物語を想像する人もいるかと思いますが、当時山に行くのに夢中にたっていた私のとって人生を通じて山や自然を楽しむ指針がこれらの本に隠されているように感じていました。

未だ明確な答えはありませんが・・ 答えがなくてもOKですし、楽しみ方は人それぞれです。

その後、30数年経って山や自然について、いろいろ経験して更に味わい深い本となりました。今回この投稿を書くにあたり「山の手帖」を眺めていましたが、初めての読む人が、「山の手帖」だけ読んで良さがわかるのか少し心配になりました。そこで「黄色いテント」とも同時に紹介しました。これは単純に田淵のことを知れば知るほど本の愛着も深まるのです。

前回紹介した「サハラに死す」はワクワクしながら、一気によむほんですが、これらの本は、気が向いたときに気が向いた記事を抜粋して読んだり、写真を見たりするのでよいのではないでしょうか

自分の経験や思いを通じて田淵行男の経験や思いを感じるる本です。もしくは田淵の経験や思いを通じて自分の経験を思い出し、思いを明確にするための本です。

本の概要

「山の手帖」は山、雷鳥、蝶、木の写真と記事です。フィールドは主に北アルプスです。田淵は、この本で「同じ山でも二度目になると最初気づかなかったことに気づき、三度目にはそれまでみえなかったものが見えだし、度重ねるごとに山の奥深い部分まで見え、その度に山が高く大きくなっているように思われた。」と記載しています。

「山の手帖」は奥が深い本です。北アルプスに何回か行った人は山の写真を見ると、少しレトロだが自分の行った山々を想像できます。もちろん本を開いてこれを楽しむでけでもOKです。

でもこの本の中にある、白化(アルビノ)、石の話、浅間山、雷鳥、蝶。黄色いテントの写真、ケショウヤナギ 、黒岳などのキーワードはこれら写真と文書だけでは説明しきれないのです。背景には田淵行男の60年以上の山での活動があるのです。

これを補うのが、「黄色いテント」です。一見するとこの本は字が多く写真も白黒なので、少し読みにくそうですが、彼の活動を理解すればするほど愛着がわきます。それぞれのキーワードに関する文書が記載されており、少しですが彼の思いが分かります。

私は、山頂で探して持って帰っていた石の記事が好きなのだが、山の手帖では出てこない現在は持ち帰りは当然NGになっているからであるから・・?

今から読む人は肩ひじを張らずに時間がる時に「黄色いテント」の1~2の記事を読んだり「山の手帖」の写真を眺めたりでOKかと思います。長い付き合いがよいかと思います。

山の楽しみを考える

山を登る多くの人は、深田久弥の「日本百名山」を知っているかと思います。若い頃この本を読んで多くのピークを目指す人がいます。
山には頂上があるので、目標がとても分かり易く、達成感も得られやすいのです。多くの山頂を目指す山行も悪くありません。

でも山の魅力はこれだけでないことに気が付く人たちがいます。山の傍、自然の傍に居たい、関わりを持って暮らしたいという気持ちになるのです。

田淵行男は、何度も同じ山へ行くうちに、山の楽しみをいくつも見つけています。本当に羨ましい限りです。本当に自分のやっていることを楽しんでいたのでこんなに時間がかかること、膨大なことがでできたのです。

「黄色いテント」を読んでいて気が付いてことがあります。田淵の山行は基本単独行だったのです。

私も含め多くの人は山の会などに所属し、その中で目標を持って登っている場合が多いのです。山と他者と自分との関係の中で登っている人が多いのです。



彼が自分の好きなことをここまでやれたキーワードの一つにこの単独行があると思います。人に捉われず自分の好きなことをやってみるのはいかがでしょうか? 新な楽しみや展開が起きるかもしれません。

まとめ

今回の本の紹介の「山の手帖」と「黄色いテント」は自分の成長に応じていろいろと考えさせる本です。その人の成長とともにいろいろなことを感じさせてくれる本です。私もまだまだこの本から刺激を貰っていけるよう成長したいですね。

 

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