生物多様性について考えてみた 里山は重要だ!

生物多様性はその字ずらよりとても分かりにくく、難しい課題が多いです。 また地域や個人が一体何をすればよいのか、とても分かり難いです。

私が定期的に通っている白州のセルフビルドの山小屋は、横手の甲斐駒神社のそば、黒戸尾根の登山口の近くにあります。 田舎暮らしを目指している白州というローカルな地域での生物多様性の課題について考えていました。

いくつもある生物多様性の課題のなかで、特に野生生物の生息地の保全と保護地域を増やすことに対する里山の重要性を再認識しました。

コンテンツ
・生物多様性の課題はどんなものがあるか
・生物多様性の課題「保護地域を増やす」について考えていみた
・生物多様性の課題「野生生物の生息地を保全する」について考えてみた
・まとめ

生物多様性の課題はどんなものがあるか

現在、生物多様性の課題は、2010年に名古屋で行われたCOP10(生物多様性条約CBD 第10回締結会議)での考え方がベースになっています。この会議には179の締約国、関連国際機関、NGO等から13,000人以上が参加しています。

CBD/COP10の「10の課題」 WWFが注目しているポイント

WWFでは次の10の課題にフォーカスしています。

課題1:生物多様性の価値を明らかにする
課題2:野生生物の生息地を保全する
課題3:森林の減少をくいとめる
課題4:水を守る
課題5:環境に悪影響をもたらす補助金を撤廃する
課題6:人類の「エコロジカル・フットプリント」を下げる
課題7:魚などの漁業資源の乱獲を防ぐ
課題8:保護地域を増やす
課題9:生物多様性条約の効果をより拡大する
課題10:生物多様性保全のための新しい形

環境省生物多様性総合評価検討委員会があげた日本の課題(危機)

生物多様性の保全と持続可能な利用について- COP10 における主要課題 -  から抜粋

日本の生物多様性の現状の中であげられている課題(危機)は、
・第1の危機(開発・改変、直接的利用、水質 汚濁等の人間活動や開発による危機)
・第2の危機(里地里山等の利用・管理の縮小等の人間活動の縮小 による危機)
・第3の危機 (外来種、化学物質等の人間により持ち込まれたものによる危機)
・地球温暖化の危機(地球温暖化によ る生物への影響)
です。

感覚的には、違和感はあまりありません。でも課題は多岐にわたり行政や企業のような大きな組織がかかわらないと解決な問題が多いように感じます。

ここでは、田舎暮らし=里山での生活と考えて、それにかかわる課題の保護地域を増やすと野生生物の生息地を保全するについてローカルな南アルプス地域(白州)で考えてみました。

 

生物多様性の課題「保護地域を増やす」について考えていみた

保護地域を増やす意味

保護地域を増やす意味について分かり易い記載がnatureの記事にあったので紹介します。

「今回の研究では、鳥類と哺乳類に対象が絞られているが、世界中の保護区の面積をわずか5%広げるだけで保護される生物種の範囲、系統的多様性または機能的多様性が3倍以上に増大することが明らかになった。」とあります。

保護区を広げると、それに伴って生物多様性によい影響を与えるのは感覚的にも分かります。懸念点は、保護区ではある数の個体が維持されるけど、保護区以外では違う生態系が成り立っているのが正常な状況? という疑問が個人的には残りますが保護区が広大であれば違和感はなくなるのですが、都会のサンクチュアリのようだと動物園に近い感覚です。

白州が隣接する南アルプスは、国立公園であり、大井川源流部原生自然環境保全地域にも指定されており、動植物は保護されています。日本では国立公園や国定公園の制度があり、核心地域については保護が以前から進んでいます。

南アルプスエコパーク

更に生物多様性の保全について考え方を進めたのがユネスコパークです。

ユネスコエコパークは、生態系の保全と持続可能な利活用の調和(自然と人間社会の共生)を目的として、ユネスコが開始しました。海外では「BR:Biosphere Reserves(生物圏保存地域)」と呼ばれています。南アルプスは2014年6月にユネスコエコパークに登録されました。

ユネスコエコパーク3つの地域で活動されます。

核心地域 :多くの動植物の生育が可能であり、法的にも厳しく保護され、長期的に保全されている地域です。
緩衝地域 :核心地域の周囲または隣接する地域で、核心地域のバッファーとしての機能を果たします。
移行地域 :人々が居住し生活を営んでおり、自然環境の保全と調和した持続可能な地域社会の発展のためのモデルとなる取組が行われています。

里山は緩衝地域と移行地域にまたがる場所と考えています。白州で私が田舎暮らしを目指している地域は緩衝地域と移行地域の境にあります。残念なことに、この南アルプスエコパークの活動で個人が何をするのかはあまり明確ではないです。

里山の質の向上

里山は多くの人がその風景や生活を見ると懐かしく感じるところです。里山に住んだことの無い人もそれを感じるのは日本人の感性の根底をなすものですかね。「宮崎駿のアニメ」や「こんなところに一軒家」などのTVが多くの人に受け入れられるのも、日本人の血に流れる感性のせいかもしれません。

既にいろいろな所で言われていますが、里山がピンチです。完全にイコールではありませんが、里山はユネスコパークの言葉を使えば核心地域と移行地域の間で緩衝地域として生態系のバランスをとっていました。

里山は主に農林業などに伴う多くの人の働きかけを通じて環境が形成・維持されてきました。特有の生物、食料や木材など自然資源の供給、良好な景観、文化の伝承などが日本人の感性を育んいます。

現在は、残念なことに過疎化や高齢化が進み里山の保全に質が低下しています。

白州の里山の今後

白州の里山は、比較的めぐまれていて、国立公園の指定やエコパークの登録など保全地域は確保されています。

課題は、過疎化や高齢化による里山保全の質低下の問題です。幸いに、白州は別荘地であり、観光地であり、水が美味しい地域であることから人が多く集まってきています。集まってきている人は白州の自然が好きな人です(私も含め)。これらの人の力を借りる新たな里山の維持の実現が一つの解決方法です。

 

生物多様性の課題「野生生物の生息地を保全する」について考えてみた

野生生物の減少の理由

1993年12月に発行された生物の多様性に関する条約では、生態系、種、遺伝子の三つのレベルで生物の多様性を保全するために、自然の生息地における保護地域設定などの取り組みを第一に位置付け、これを補完する措置として生息地以外での飼育繁殖、遺伝子保存などの取り組みが必要と規定しています。

南アルプス地域では保護地域は設定されています。緩衝地域や移行地域では野生生物の保全の問題が発生しています。

一般的には、野生生物種が減少する主な理由として次の4つがあげられています。
・環境の悪化や破壊による生息域の減少
・乱獲
・生態系の変化
・農作物や家畜を守るための捕獲

南アルプス地域の状況
南アルプス地域では保全地域が比較的明確なので全世界で大きな問題になっている環境の悪化や破壊による生息域の減少、乱獲などは少ないと考えられます。

生態系変化:南アルプス地域では、地球温暖化による生態系の変化はそれほど明確になっていないと思います。北杜市(白州地域)では外来種についてはハクビシンやアライグマが増加しており、外来種の問題は発生しています。

農作物や家畜を守るための捕獲:白州がある北杜市は、イノシシ・ニホンジカ・ニホンザル・ハクビシン・アライグマ・ツキノワグマ・鳥類(カラ ス等) が対象鳥獣になっています。多くの鳥獣は個体数が増加しており、人里まで下りてくることが増えているとの報告があります。

里山の使命の一つに野生生物の個体数を適正数にするや生息地域を広げない(人里へ入れない)などがあり、多くの里山と同様、北杜市ではこれらが課題となっています。近年はイノシシやツキノワグマや日本猿が人里に下りてきて農作物をあさるなどの被害が多くなっています。それに対応する人猟友会の人の減少や高齢化も大きな問題です。

白州での実感

白州のセルフビルドの山小屋は、横手の甲斐駒神社のそば、黒戸尾根の登山口の近くにあります。通い始めてほぼ15年になります。その中で出会った動物以外と少ないです。

日本猿 2匹

ニホンザル:定期的に出会います。以前は近所に家に集団で来て遊んでいました。群れの個体数は20~30匹ぐらいです。
蛇:蛇も定期的に出会います。あまり種類を気にしたことはないのですがヤマカガシが多いようです。
鹿:鳴き声(たぶん)は何度か聞いていますが見たことはないです。
イノシシ:いのししが出た話はききますが自分で見たことはありません。
ツキノワグマ:出た話は聞きますが、自分で見たことはありません・
きつね:山小屋の屋根を作っているいる時(屋根の上にいる時)、山小屋のそばまできました。
うさぎ:のうさぎが蛇に絡まれているのを見たことがあります。

大きな哺乳類はあまり見たことがありません。やはり一番身近なのは、ニホンザルです。ここ数年の出没は減っているように感じられます。別荘地がそばにありますが、それほで数が増えていないようです。山の木の成長も含めれると現状維持の感じです。

まとめ

白州での山小屋の暮らしは、里山の暮らしです。何か生物多様性の活動ができないかと考えるようになりました。

現在は何もできていません。取り合えず敷地内や近所での生き物を意識したいと思い写真を撮るようになりました。このブログに「白州の動・植物」を投稿しました。

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