
先日、日本で最も古く、個性的な金と銀の湯を同時に楽しめる有馬温泉に初めて行ってきました。
有馬温泉は長年憧れていた温泉の一つです。
このブログでは以前温泉の評価表をつくって紹介していました。
評価が複雑で直感的には分かり難く、改善したいと考えていました。
新評価表で有馬温泉を評価してみました。
以前の評価表は客観的に温泉を評価しようと、多くの項目を点数化していました。
でも総合的評価と主観的な印象が合致しない感じがしていました。
そこで、もっとシンプルで実際に体験した感じた主観的評価が一致するような評価表をつくってみました!!
| 評価項目 | 5点 | 4点 | 3点 | 2点 | 1点 |
| 泉質・効能 | 非常に個性的 | 明確な特徴 | 一般的 | 弱い | 不明 |
| 湯の鮮度 | 完全掛け流し | 一部循環 | 循環併用 | 加水加温多い | 不明 |
| 環境・雰囲気 | 特筆すべきものがある | 良い | 普通 | 不便、物足りない | 不快 |
| 施設 | 非常に良い | 良好 | 普通 | 難あり | 不満 |
| 総合満足度 | また行きたい | 満足 | 普通 | 微妙 | 行かない |
有名な温泉エリアでも実際の泉質や効能は、源泉や施設により異なることがあります。
評価は実際に使用した温泉施設の評価になります。
評価はやや主観的なものになりますが、こちらの方が個人的にはしっくりきます。
| 5点 | 匂い・色・湯触りが明確で個性豊か |
| 4点 | はっきりした特徴あり |
| 3点 | やさしい・刺激が少ない |
| 2点 | 成分薄め・入浴重視 |
| 1点 | 温泉名だが実質は沸かし湯 |
実際の泉質や効能は、湯の鮮度にも依存します。
鮮度が高いと温泉成分が生きているといえます。
温泉には硫黄・鉄・炭酸・ラドンなど多くの揮発性・酸化しやすい成分が含まれています。
これらは空気に触れたり時間が経つとすぐに変化します。
環境は、自然環境、雰囲気、温泉街をトータルで判断します。
この評価も主観的なものになります。
| カテゴリー | 着眼点 |
| 自然環境 | 山・川・森林・海など、周囲の自然の美しさや落ち着き |
| 雰囲気 | 騒音が少なく、落ち着ける雰囲気か |
| 温泉街 | 街のようす |
お風呂に関連する施設をトータルで評価します。
ホテル・旅館などに泊まったときは、それらも含みます。
| カテゴリー | 高得点の条件 |
| お風呂の数 | 6つ以上 |
| 温泉の種類 | 2つ以上 |
| 施設 | 特筆するものがある、複数ある |
総合評価は主に、もう一度来たいかどうかを主観的に判断しています。
有馬温泉を評価を評価したのですが、実際には宿泊した、メルヴェール有馬の温泉です。
有馬温泉には多くの源泉と宿泊施設があるので、有馬温泉のどこに宿泊するかで評価は変わります!
有馬温泉は、1,400年の歴史を持つ日本三古湯の一つに数えられる歴史ある名湯です。
特徴は、何と言っても金泉と銀泉という2種類の泉質が楽しめる点です。
合計得点 17点/25点

| 評価項目 | 得点 |
| 泉質・効能 | 4 |
| 湯の鮮度 | 2 |
| 環境・雰囲気 | 4 |
| 施設 | 3 |
| 総合満足度 | 4 |
金泉、銀泉が同じお風呂内で入れるのがおすすめのポイントです!
残念ながら湯の鮮度と施設の評価が低めでした。
| 種類 | 泉質 | 色・見た目 | 主な効果 |
| 金泉 | 含鉄・ナトリウム-塩化物強塩泉 | 赤褐色・濁り湯 | 保温、血行促進、冷え性改善 |
| 銀泉 | 炭酸泉・ラドン泉 | 無色透明 | 疲労回復、代謝促進、リラックス |
◆金泉の成分表

◆銀泉の成分表

有馬温泉の泉質は、日本でも非常に珍しい多成分混合型で、療養泉として指定される9つの成分のうち、
単純性温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫黄塩泉、含鉄泉、放射能泉の7つの成分が含まれる世界的にも珍しい温泉です。
また有馬温泉の塩分濃度は海水の1.5倍から2倍あり保湿効果が高いのも特徴です。
宿泊したメルヴェール有馬の温泉では、金銭と銀泉の両方を楽しむことができます。
金泉は、その特徴が感じられ体がポカポカなる感じです。
ところが、銀泉は炭酸泉と言いながらも体に泡はつかず、美人の湯として感じるしっとり感も少ないように感じました。
湯の鮮度はあまり高くありません。
金泉は源泉が高濃度なため、加水をしています。
また、金泉、銀泉とも加温し循環させ塩素を利用しています。
恐らく銀泉で炭酸泉感が少ないのはこれらの影響かもしれません。
有馬温泉の特徴の一つはその歴史の長さです。
温泉街は独特な雰囲気があり、街並みやグルメ、お土産物などはやはり魅力的なものです。
街中の道は狭く、それほど広くないので全域を回ってもそれほど多くの時間を要しません。
まわりは山に囲まれいますが、それほど自然いっぱいという感じではありません。

温泉街の道は意外と狭く両側に色々なお店が並んでいます。

街のあちこちにこんな感じの源泉があります。
メルヴェール有馬の温泉施設はシンプルです。
湯舟は、金泉と銀泉の2つとサウナ、これとは別の場所に露天風呂があります。
銀泉のみの露天風呂は少し暗い感じです。

写真の奥に見えるのがメルヴェール有馬です。手前は湯けむり広場です。
有馬温泉に多くの有名な宿泊施設があるのですが、ここを選択したのはやはり費用によるものです。
金泉、銀泉が楽しめるのにリーズナブルな価格で宿泊ができます。
恐らく、この何倍もする宿泊施設を選択すると、評価も高くなっていたかもしれませんが、
我々庶民にとってはメルヴェール有馬は、とても有り難い存在です。
満足度は4をつけました。
理由はまた来たいと感じたからです。
特に金泉は魅力的です。
新評価表はシンプルだけど直感は印象にあった評価が出来そうです。
注意しなければいけないのは、
この評価はその温泉エリアの評価ではなく、利用した温泉施設の評価ということです。
有馬温泉はアクセスも雰囲気も良く、また来たいと思える場所でした!!
有馬温泉は色々な所で日帰り温泉も楽しむことができます。
リーズナブルな宿にとまり、あちこちの温泉を楽しむというプランもおすすめです!!

