スマホを使ってテザリングを行うと、Wi-Fiがないところで、パソコンでインターネットを使うことができます。外でネットをつなげて仕事をしたい人にはとても便利な機能です。
povoは、データ容量の選べるトッピングがあり、テザリングに向いています。テザリングで必要な速度やデータ容量を確認してpovoのトッピングを使ったテザリング利用方法を提案します。
テザリングは、データ通信機能をもったSIMが差し込まれているスマホなどを親機として、PC、タブレット、ゲーム機などをインターネットに接続することです。
このWi-Fiがないときに、PC、タブレット、ゲーム機などをインターネットにつなげる機能は、専用機としてモバイルWi-Fiルータがあります。
少し前までは、スマホのデータ容量の価格がとても高かったので、テザリングは緊急事態用としてしか話題になりませんでした。最近は、スマホの高容量のデータプランが低価格になったのと、povoのトッピングのように必要なタイミングで高容量を低価格で使用可能なプランが利用できるようになりました。
スマホのテザリングは、シンプルな構成です。常時スマホは持ち歩いていると考えると、ポータブルWi-Fiルーターを使用したときに比べポータブルWi-Fiルーター分だけ荷物が減ることになります。
スマホと子機であるPC、タブレット、ゲーム機などとの接続は、Wi-Fi、blootooth、USBの3通りの方法があります。
接続方法 | 無線/有線 | 速度 | バッテリー消耗 |
Wi-Fi | 無線 | 速い | 多い |
bluetooth | 無線 | 遅い | 少ない |
USB | 有線 | 速い | 充電可能 |
それぞれの接続方法の特徴を表にしました。信号の安定性は有線のUSBが一番よいです。
我が家は2拠点生活をしており、南アルプス麓の白州にある山小屋にはWi-Fiルータがありません。スマホの電波もあまり強くないのですが、テザリングを行うとPCをインターネットにつなげることができるので、よくテザリングを行って作業をしています。
我が家のテザリングの構成は、スマホ電波はpovo、スマホは、iphone 12mini、PCのOSは、Windows11です。
iPhoneとWindowsでテザリングを行う方法は色々なサイトやYouTube動画で紹介していますのでここでは割愛します。
一つだけ気になるのは、PC側で利用可能なWi-FIとして親機になっているiphoneを選ぶのですが、表示されないことがよくあります。このときは、スマホの設定のインターネット共有の「ほかの人の接続を許可」のON/OFFを何度か行うと、PC側で表示されます。
スマホ、テザリング、モバイルWi-Fiなどの理論上最大速度を知っていると、実測地がどのレベルかの判断の材料になります。
回線 | 最大(下り) | 実測(下り) | 速度比% | |
光回線 | nuro | 2Gbps | 200Mbps | 10% |
スマホ 4G | povo | 1Gbps | 32Mbps | 3.20% |
スマホ 5G | povo | 10Gbps | 40Mbps | 0.40% |
テザリング | povo | 100Mbps | 34Mbps | 34% |
モバイルWi-FI | WiMAX | 2.7Gbps | – | – |
1000Mbps = 1Gbpsです。
光回線のnuroは、我が家が契約している最大速度2Gプランを記載しました。光回線自体は最大10Gもあります。
・スマホ4G、5Gの最大速度は、こちらの記事を参考にしました。
・テザリングの最大速度は、こちらの記事を参考にしました。povoはauの回線を使用しているので最大速度はauの100Mを使用しました。
この表をみるとテザリングの実測速度の理論値に対する比率が高いことが分かります。
Wi-Fiの快適な速度については、ノジマの「快適なインターネット回線速度は?速度計測法や遅い時の対処方法を解説!」を参考にしました。
◆必要な速度(下り)
・メール/SNSのメッセージ受信 ~1Mbps
・Webサイト/SNSの閲覧 1Mbps〜10Mbps
・動画視聴 3Mbps〜25Mbps
・オンラインゲーム 30Mbps〜100Mbps
テザリングで使用する目的が何かで必要な速度は変わってきます。動画視聴まではストレスなしで対応できそうです。
YouTube動画の画質別の速度
画質 | 速度 |
4K | 20Mbps |
HD 1080p | 5Mbps |
HD 720p | 2.5Mbps |
SD 480p | 1.1Mbps |
VOD視聴の速度
標準画質 | 高画質 | |
Netflix | – | 5Mbps |
U-NEXT | 1.5Mbps以上 | 3Mbps以上 |
hulu | – | 6Mbps以上 |
Amazon Prime ビデオ | 1Mbps以上 | 5Mbps以上 |
ここまで分かったところで、我が家のテザリングの速度を確認してみました。速度測定に使用したのは、USENのスピードテストです。
◆4G回線でのテザリング
スマホ側の速度は、下り34Mbps、上り1.4Mbpsでした。これを測定したあと3種類のテザリング方法でPCをつなぎ、PC側の速度を測定しています。
下り(Mbps) | 上り(Mbps) | 比率(下り) | |
Bluetooth | 0.85 | 1.28 | 2.5% |
USB | 17.8 | 3.76 | 52.0% |
Wi-Fi | 31.18 | 2.84 | 91.1% |
速度(下り)は、Wi-Fi、USB、Bluetoothの順です。ネットの記事ではUSBの方が速いという情報もありましたが、我が家の環境では何度やってもWi-Fiの方が速い結果です。
◆Wi-Fi接続のテザリングの速度データ
4k動画閲覧と大容量通信が「普通」で他は「快適」の評価でした!
Wi-FiもUSBも動画視聴してみましたが、問題なく視聴可能でした!
Wi-Fiの接続だと元のスマホの速さからの劣化がとても小さいの驚かされました。またBluetoothは、バッテリーの消費が少なくおすすめとの記事も多いのですが、速度が遅く、我が家では使用に耐えられない速度でした。
テザリングを行うのに必要な大事な仕様の一つにスマホのデータ通信容量があります。いわゆるギガです。
使用可能なギガ数は、契約によります。テザリングを行ってPCでWebサイトや動画を見るときのざっくりしたイメージを理解しておきましょう。
◆データ通信料の消費目安
・サイトの閲覧:1GBで3,500ページ閲覧
・Zoom会議: 1GBで100分
・YouTube動画: 1GBで1時間、720p(ハイビジョン画質)
・映画の視聴: 6GBで1本、高画質(HD)2時間
1ヶ月にテザリングで10本映画をみるとすると、60GBです。これぐらい見る人は100GBの容量は欲しいですね!
毎日数本映画を見るとか、一日に数時間オンラインゲームを行うなど、かなりハードに使用する人はpovoでのテザリングでの使用はあまり向いていません。
各社が出しているデータ通信量無制限プランでのテザリングもしくはモバイルWi-Fiルータを利用が向いています。
ここでは、あくまでもする、通常は光回線のWi-Fiを使用しており、テザリングはイレギュラーで月に数日利用する、もしくは動画はあまり視聴せずに、仕事でWi-Fiないところでメールやサイトを利用するような使い方を想定します。
私のように月数回、Wi-Fiがないエリアに行きテザリングで動画を楽しみたい人におすすめの「データ使い放題(24時間)」330円のトッピングです。
1,000円で月に3日間、テザリングで動画を見放題の日を作ることができます。これはなかなかおすすめのトッピングです。
外回りが多く日常的にテザリングをZoom会議、SNS、YouTube、サイト閲覧、メールなどで利用する人
月に20GBあるとテザリングは頻繁に使っても問題ありません。
時々出張などで外でパソコンを利用する人、サイトの閲覧、メールの利用など
3GBで990円です。動画の視聴がなければ、ある程度テザリングに対応できます。ギガが足りなくなったら買い足せばOKです!
参考に各キャリアの無制限プランを調べてみました。この価格に近くなるようなハードな使い方をする場合は無制限プランを選ぶ方がベターです。またポータブルWi-Fiを契約するという選択肢もあります。
キャリア | プラン名 | 月額 | データ容量 | テザリング容量 |
au | 使い放題MAX 5G/4G | 7,238円 | 無制限 | 30GB |
ソフトバンク | メリハリ無制限 | 7,238円 | 無制限 | 30GB |
ドコモ | 5Gギガホプレミア | 7,315円 | 無制限 | 無制限 |
楽天モバイル | UN-LIMIT6 | 3,278円 | 無制限 | 無制限 |
価格だけでみると圧倒的に楽天モバイルが有利です。割引をうまく利用するとソフトバンク、ドコモ、楽天モバイルの月額は5,000円弱まで抑えられますが全ての人に有効なわけではありません。
楽天モバイルは、電波のつながりに難があり田舎に行ってテザリングをする人は少し心配です。つながり易さも考慮するとドコモがおすすめです。
Wi-Fiが無いときは、ポータブルWi-FIかスマホのテザリングを使ってPC、タブレット、ゲーム機をインターネットにつなぎます。
以前はデータ量が多い場合は、ポータブルWi-FI一択でしたが、最近は各キャリアの容量無制限プランが充実してきており、こちらの選択もあります。
更にヘビーユーザーでない場合は今回紹介したpovoのトッピングなどを利用すると費用的なメリットやフレキシビリティが期待できます。
povoを利用したテザリングは、2拠点生活をする人やキャンプ好きな人にもおすすめです。