今年は、梅雨明けが遅かったけど、その後は、気温は異常に高く、台風も10号のように超巨大化しています。熱中症や台風の被害も甚大です。子供頃は、東京で33℃を超えることはほとんどなかったのですが、今は、33℃を越えても全く驚かなくなりました。
実際には、どれ位変化があったのか気温の推移と台風の発生状況などのデータを調べてみました。
・東京、札幌、鹿児島の8月の平均温度の変化は?
・台風について調べてみた!
・まとめ
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地球温暖化といわれているけど世界の平均温度はどれ位変わったの
気象庁によると、2019年の世界の平均気温(陸域における地表付近の気温と海面水温の平均)の基準値(1981〜2010年の30年平均値)からの偏差は+0.43℃で、1891年の統計開始以降、2番目に高い値となったそうです。世界の年平均気温は、100年あたり0.74℃の割合で上昇しています。特に1990年代半ば以降、高温となる年が多くなっているそうです。
この0.74℃が地球温暖化と言われているものです。実際には以外と気温は上がっていない印象です。
それでは日本ではどうでしょうか?
東京の145年間での気温推移
下のグラフは、1875年から2020年の145年間の各年ごとの8月の平均温度をグラス化したものです。8月の温度上昇に特化して確認しています。
気象庁のデータから東京のここ145年での気温上昇を確認してみました。近似線を描いて式を求めてみます。この式から1875年は、25.06℃で2020年は、2.755℃上昇で30.57℃です。
この3℃弱の気温上昇は実感にあっているかもしれません。
札幌の143年間での気温推移
同様な手法で1877年から2020年の143年間の札幌の8月の気温上昇をしらべました。
1877年は20.656℃で2020年は、1.81℃上昇し22.47℃です。北海道に住んでないので実感はありませんが妥当な感じです。
鹿児島の137年間での気温推移
同様な手法で1883年から2020年の137年間の札幌の8月の気温上昇をしらべました。
1883年は26.185℃で2020年は、2.71℃上昇し28.89℃です。鹿児島に住んでないので実感はありませんが妥当な感じです。
8月だけで考えると1.81℃から2.71℃上昇しており、かなり実感に近い感じです。南の方が温度上昇あ大きいようです。
台風について調べてみた!
次の台風についての変化を確認してみました。予想としては、海水の温度が上がり、台風の発生数が増加し、台風字体の規模もかなり大きくなっているような気がします。
海水温度の上昇を調べてみた
世界に海水の温度上昇
データは気象庁のここを参照しました。
各海で多少の差はありますが、概ねここ100年で0.6℃ぐらいの上昇となっています。台風の発生にかかわる1と2の海域では0.5℃ぐらいです。
北太平洋の海水温平年差の推移
データは気象庁のここを参照しました。
北太平洋の海水温の実際のデータのグラフです。特に2010年以降急激に高くなっています。この辺が最近の台風の大型化に影響しているのでしょか?
台風は数が増え、巨大化したの?
台風の発生数を調べてみた
年により前後はありますが、年間30個前後で推移しており、増加している感じではありません。少し意外ですね。海面温度と発生個数は、相関関係はないのですかね。
台風の規模を確認してみた
次に台風の規模の変化を確認するために、台風の規模を測る上陸時の気圧をベスト10を調べてみました。
順位 | 上陸時気圧(hPa) | 上陸日時 | 上陸場所 |
1 | 925 | 1961年9月16日 | 高知県室戸岬の西 |
2 | 929 | 1959年9月26日 | 和歌山県潮岬の西 |
3 | 930 | 1993年9月3日 | 鹿児島県薩摩半島南部 |
4 | 935 | 1951年10月14日 | 鹿児島県串木野市付近 |
5 | 940 | 1991年9月27日 | 長崎県佐世保市の南 |
940 | 1971年8月29日 | 鹿児島県大隅半島 | |
940 | 1965年9月10日 | 高知県安芸市付近 | |
940 | 1964年9月24日 | 鹿児島県佐多岬付近 | |
940 | 1955年9月29日 | 鹿児島県薩摩半島 | |
940 | 1954年8月18日 | 鹿児島県西部 |
表をみて、分かるように2000年代はベスト10に1つも入っていません。今回の台風10号は確認が取れなかったので入れていません。こちらもこのデータからは、台風の規模が大きくなっているようではありません。
海水温度上昇は、台風の規模の巨大化につながると思っていたのですが? ニュースなどの解説もそれっぽいことを言っていますが? かならずしもそうでは無いようです。
まとめ
今回の確認で分かったことをまとめます。
・世界の年平均気温は、100年あたり0.74℃の割合で上昇。1990年代半ば以降、高温となる年が多い。実感はもっと気温が上昇している感じ
・東京、札幌、鹿児島のここ140年前後の8月の気温上昇は、それぞれ、2.75℃、1.81℃、2.71℃になっており、こちらの方が実感にちかい。
・世界の海水温は、エリアで多少の差はあるが、概ねここ100年で0.6℃ぐらいの上昇となっている。
・台風の発生数や規模は、海水の温度上昇に連動して増えていたり、大きくなっているとは、今回のデータでは判断できない。