家の建て替え ローコストハウスメーカの実力は?!

我が家は昨年、35年住んだ家を建て替えました。

気に入った家をつくりたくて、ハウスメーカの注文住宅を選択しました。

普通のサラリーマンを定年退職した60代なので、資金はギリギリです。

当然のことのようにローコストが得意なハウスメーカーを選択しました。

何度も営業と打ち合わせてかなり苦労もありましたが、ほぼ想定通りの家が完成しました。

1年経った現在も満足度は高い状態です。

ハウスメーカー選び

ローコストの注文住宅でも、良いハウスメーカーを選び、良い間取り、よい部材を選択できれば、良い家が建つと考えています。

家の主な仕様である断熱、耐震、省エネなどの観点だけを比較すると、

その上のグレードの家をつくるハウスメーカーとそれほど遜色はありません。

我が家が行ったハウスメーカーを選ぶための手順は

◆ハウスメーカーを選ぶ手順
 ・ネット情報で10社ぐらいのハウスメーカーを選択

      ↓
 ・選んだハウスメーカーの中から近くにあるハウスメーカーを選択

      ↓
 ・実際にショールームなどを見学して3社に絞る

      ↓
 ・絞った3社で間取り、見積もりを作成

      ↓
 ・見積もり、営業との相性などから1社にする

でした。

アイダ設計、レオハウス、タマホーム、富士住建、アイフルホームなどのショールームを実際に訪問しました。

訪問した結果、アイフルホームと富士住建をはずしました。

アイフルホームは子供に優しい家というコンセプトがあり、

子供目線が強いと感じたので熟年世代の我が家は違うと考えたからです。

富士住建は、完全フル装備家が売りで設備や生活必需品が込みこみになっています。

その場でざっくり見積もりを出してもらいましたが、その時考えていた坪単価からはかなり高くなっていまいた。

でも実際に建て終わってみると、何だかんだで費用が発生しています。

もしかするとここを選んでいた方が良かったかもという後悔も少しあります。

見積もりと営業との相性は

残った3社では、それぞれ間取りを決めて見積もりをつくりました。

間取りは、こちらで希望の案をつくり、

それを、それぞれのハウスメーカーが見積もり用の設計ツールで見積もり用の図面を作成するというものです。

この辺は、どのハウスメーカーも営業の仕事です。

どのハウスメーカーでも最初の図面の見積もりは、予算より高いものになります。

そこから、費用を削減していくのですが・・

主な費用削減方法は、坪数を減らす、窓の数を減らす、安い部材をつかうなどですが、

基準の設備や窓の数が決まっていて、基準の中に入っていない設備や窓の数や大きさを越えると余分に費用が発生します。

できるだけ、オプションになるようなものを避けると費用は抑えられるのです。

各社の営業はそれぞれ個性があります。

◆営業の個性
・若くて熱心だけど、いかにも経験不足で提案がほとんどない人
・役職者で優秀そうだけど、ある一定の話しかしない人で少し高飛車
・ベテランで色々な知識があり、無理難題を言ってもできないと言わずに提案をしてくれる人

の3人でした。

こうなると選択肢は一つしかありません。

ローコストのハウスメーカーは営業の守備範囲は広く、良い営業と出会えることはとても重要です。

選択したハウスメーカの評判は

選択したハウスメーカーはアイダ設計です。

事務所は家に近く、営業との相性が決めてです。

選んだのは、断熱と耐震の家 BRAVO 2という注文住宅です。

「創エネ」と「蓄エネ」もうたっており、ソーラーシステムと蓄電池をリースしました。

◆良い評判は
 コストパフォーマンスがよい、設備、仕様のバランスがよい(安いけど最低限の機能はある)
 実績は豊富にあるなどです。

◆悪い評判は
 施工品質・仕上げのバラつきがある
 担当者・営業・引き渡し時の“サービス品質”にバラつきがある
 オプション・仕様の追加で割高になりやすい

などです。

この評判は実際にも、正に感じたことです。

これらの長所、短所を理解して付き合うのが必須です。

ローコストが可能な理由は

実際に営業と話していると、低価格でできる理由は見え隠れします。

具体的に話題になったり、感じたことをまとめてみます。

でもこれ以外にも、ブランド力のあるハウスメーカーは素材自体が異なるとか構造がことなるなど、根本的に違う部分もあるようです。

◆ローコストメーカーの安い理由
 人員が少ない 営業の守備範囲が広い
 外国人作業者が多い
 広告費、展示場費が抑えられている
 注文住宅といっても縛りも多く標準化されている
 設備、壁紙、壁材、屋根材などの選択肢が少ない もしくは古い
 大量仕入れによる設備のコストダウン
 保証・アフターサービスを簡素化

人員が少ない 営業の守備範囲が広い

実際には他の部署は分からないのですが、営業がツール(ソフト)を使って設計までしているように見えます。

設計はそれをもとに申請用の図面を作成しているだけに見えます。

この手順は残った3社は皆同じです。

外国人作業者が多い

メインで家を組立てて行く大工さんは日本人でしたが、

基礎やその他の作業者は外国人が多く、これは他の会社でもあることのようです。

広告費、展示場費が抑えられている

最後にのこった3社はのうち1社は現在TVでの宣伝は行っていますが、2社は行っていません。

展示場も2社はありますが、選んだ1社は展示場に住宅を立てていません。

事務所の横に見学できる住宅がありましたが、どうも住宅を確認できる場所は少なそうです。

我が家はたまたま近くに事務所があったのでラッキーだったようです。

注文住宅でも縛りが多く標準化されている

注文住宅といっても実際には色々と縛りがあり、それを越えるとオプションとなり別途費用が発生します。

でも逆に標準化の範囲であれば低価格が期待できます。

設備、壁紙、壁材、屋根材などの選択肢が少ないもしくは古い

設備、壁紙、壁材、屋根材などは選択肢が少なく、高価なものは選択肢にありません。

型落ちか少し古い物が多いようです。

床コート、エアコンやカーテンなどもオプションで依頼もできましたが、外部で依頼しました。

自分たちで探して、より仕様が高く新しいものが安く用意できました。

大量仕入れによる設備のコストダウン

上記にプラスしてドア、窓なども選択しを減らして、同じものを大量に仕入れて安くしているようです。

保証・アフターサービスを簡素化

35年保証をうたっていますが、実際には10年目から費用が発生しています。

35年保証をうけるためには高額な費用が別途発生します。

シロアリ対策が5年ごとに10万円、メンテナンス費用が100万円かかります。

まとめ

ローコストハウスメーカーは色々とローコストを実現するための工夫をしています。

そのメーカーの評判や特徴をよく理解して付き合うのは、成功のためには必須です。

また、ローコストハウスメーカーは、色々な場面で選択肢が限られることが多くなります。

選択肢に満足できるか、どれを選択すると費用を抑えられるのかを最初にチェックしておく必要があります。

後になってこんなはずではにというようなことがないようにしたいものです。

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