鉄腕アトム、ブラックジャック、火の鳥などに代表される手塚漫画ですが、少しおとなの漫画も描いています。その代表の作品の一つが、1973年7月から1974年5月にビッグコミックに連載された「ばるぼら」です。
代表作とは異なるおとなの魅力のある作品です。読み直してみても、その面白さは色あせません。併せて、3部作とも言える女性を主人公とした大人な作品も紹介します。
・映画について
・3部作 他の2作は?
・まとめ
ばるぼら」どんな話
アルコール依存症のフーテン娘として登場するバルボラなのですが、実は・・ギリシア神話にでてくる、音楽・舞踏・学術・文芸などを司るミューズの末娘という設定。同時に現代の魔女という設定にもなっている。
もう一人の主人公である小説家の美倉洋介は異常性欲者であり、耽美派の天才という設定です。
そんな2人が出会って物語がすすんで行きます。おとなの漫画なので、戦闘シーンなどはないのですが、苦悩が多いおとなの社会では、人間の本質をぶつけ合う戦いがあるのです。
小説家の美倉洋介は、新宿でばるぼらと出会います。
ばるぼらは、美倉洋介のマンションに転がり込みます。
ばるぼらの母親ムネーモシュネー登場
ばるぼらが豹変
映画について
「ばるぼら」は、手塚治の生誕90周年記念作品としてつくられた映画です。映画はまだ公開されていず、見ていないのですが・・
公式HPはこちら
配役をみるととても魅力的です。ばるぼら・・二階堂ふみ、美倉洋介・・稲垣吾郎、そして漫画では母親のムネーモシュネーの容姿が独特ですが、映画では渡辺えりさんが演じています。
漫画が原作の映画は、多くの場合違う作品と思うことが多いのですが、今回は、手塚治の息子の手塚眞さんが監督・編集なので、一体どうなるのか楽しみです。11月20日が公開日です。何故か、日本、フランス、イギリスの合作となっています。
3部作 他の2作は?
勝手に3部作といっていますが、私が決めた、手塚治の女性主人公のおとなの漫画の3部作です。
「I.L」、「人間昆虫記」、「ばるぼら」を3部作と呼んでいます。我が家にある本です。
ハードコミック23 「I.L」 初版 昭和52年1月15日
COM名作コミックス増刊 昭和48年6月10日
「I.L」は、1969/08/10-1970/03/25 「ビッグコミック」に、「人間昆虫記」は、1970/05/09-1971/02/13 「プレイコミック」に、そして「ばるぼあ」は、1973/07/10-1974/05/25 「ビッグコミック」に連載されています。
それぞれの主人公であるアイエル、十村十枝子、ばるぼらは特殊能力があります。そしてそれぞれ、善人、悪女、善人です。ストリーは、シンプル、社会派、オカルトチック?です。
どの主人公の女性もとても魅力的ですが、より完成された魅力は、ばるぼらですね。
まとめ
手塚治は本当にたくさんの素晴らしい作品を残しています。現在の漫画、アニメブームの礎を築いた偉大な漫画家です。多くの人に読んで欲しい作品がたくさんあります。
私も未だ読んだことがない作品も多くあります。今回の映画をきっかけに多くの人が手塚漫画をよんでくれると嬉しいです。
昭和の漫画を購入したい人はこちらの記事も「少し昔の昭和の漫画が購入できるところはどこ?! 電子書籍と紙の本を調べてみた!!」