60代になり終の棲家をどうするか考えています。最初に考えたのは、築35年を越えた自宅のリノベーションです。
リノベで増築や間取り変更を考えてたきに問題が発生しました。法規制の遵守を証明する査済み証がありません!!
平成10年の検査の受検率は40%以下というデータがあります。
平成元年完成の我が家にないのは当然かもです・・
一般的には、リノベーションは新築よりは費用が抑えられると考えられます。
TV番組の影響もあり最初はリノベーションを考えていました。
2社と話しをすすめていましたが、どちらも最初の数回目の打ち合わせで検査済証の話がでました。
35年以上前のことなので、うろ覚えで確認申請の書類があったと話しをしたのですが・・
結局確認してみると建築確認申請をしていたのですが、検査はしていないようです。
検査済証は有りませんでした!
我が家は地元ではかなり多くの物件を扱っていたハウスメーカーで建てたのですが・・
◆リノベーション会社の対応は
1社目は、地元で中規模な建築会社でリノベーションも行っている会社です。
言われたのは・・
・増築、間取り変更は検査済み証がなければできない、
・リノベをするならば、改めて調査をおこなう必要がある!
調査(ガイドライン調査)費は最低でも60万円くらいかかるという見解でした。
更に不適合な部分が見つかれば、それを修正してからのリノベーションとなるので費用と工期は大幅に伸びるとのことです。
2社目は、大手のそっく〇さんです。
こちらは、我が家の規模感、要望、予算などから、検査済証がないと全く相手にしてくれない感じです。
もしかしたら、それ以前にそうなのかもしれませんが・・坪単価は新築よりかなり高額な見積もりでした。
この2社とネット情報から彼らの気持ちは・・
◆低予算希望のリノベーションで検査済証が無い場合は
・費用、手間、工期が大幅に増加するのでおすすめでないよ!!
・リノベーションではなく、検査済証が不要のリフォームにして!!
一歩間違えば、お客を逃すにも関わらず、こんな感じの圧が強いのを感じます。
恐らく実際にそうなのでしょう!
確かに見積もりを比較すると、低費用のハウスメーカの新築の方がリノベーションより割安のように感じられます。
住宅を建てるときには、図面を作成し必要な書類とともに確認申請を行います。
設計段階で法規制などを遵守されているのが確認されると確認済証が発行され、建築が着手されます。
そして工事が完了したら、指定検査機関が出来た建物に対して図面や資料通り法規制に適合していることを検査します。
確認できると検査済証が交付されます。
完了検査、検査済証が義務化は昭和25年からです。
実際には、検査証がなくても登記や融資に支障はきたさず。行政指導もなかったのが実状だったようです。
ところが、阪神淡路大震災で多くの建物が倒壊してから、改善がすすみます。
現在はほとんどの新築住宅は検査済証を取得しています。
こちらの記事も参考にしてください。
検査済証がないと、色々と不具合が生じます。
◆検査済証がないときの不具合
・リノベーションやリフォームできる内容を制限される
・増築や用途変更ができない
・売却しにくい、価格が下がる
・安全性などが担保されていない
我が家の場合は、減築は可能だけど増築はできないと言われました。
また間取りの変更についても、筋交いを撤去すると構造変更と判断されるので
部屋の中に筋交いが残るという、見かけも不自然な状態になります。
逆に構造は変えない壁紙、外装等々のリフォームはOKなのですが・・
検査済証が無い場合の対応
検査済証が無いけど、その家に愛着があり、どうしてもリノベーションを行い時の対応方法があります。
通称「ガイドライン調査」と呼ばれる調査により遵守状況を調査する方法です。
ただ残念ながら、この調査費は準備も大変な上高額で不具合点が発見されると、
それを修正してからイノベーションを行う必要があり、費用や時間を多く費やすことになります。
ガイドライン調査についてはこちらの動画がおすすめです。
リノベーション会社とのやり取りで実感したのは、
検査済証がない場合は、リノベーションを諦め、簡単なリフォームか新築を選択しろという無言の圧です。
もう一つは、
TVとは違いリノベーションは意外と自由度は低く色々と提案すると新築よりも費用が高くなりそうです。
この2つの理由から
長く住んだ愛着のある家でしたが、解体して新築することに決定しました。
若いときに家を建てた人の中には、我が家と同じように家が古くなり悩んでいる人は多いのではないでしょうか
人生100年時代と言われる中、年齢を重ねてから家の心配をしたくない人は多いと思います。
そんな人は、自分の環境や資金と相談しながら最適な答えを探して欲しいと思います。