香港で仕事をすることは少なかったのですが、中国の南側の深圳や東莞では仕事があり、
香港からフェリーで行くのが定番でした。
このため香港にも途中何度も行くことがあり、街を歩いています。
香港の街では、沖縄のシーサーのようにあちこちに獅子を見つけることができます。
その記憶のせいか、空港でもお土産物の獅子をみつけ、購入してみました。
一時期、仕事で深圳や東莞に行くことが多い時期がありました。
香港から、フェリーやバスで目的地に行くのですが、帰りは比較的時間があり、
香港を散策したりしていました。
購入した獅子の人形は、飛行場で面白いお土産は無いか探していた時に見つけました。
カラフルな色合いがいかにも中国の獅子という感じす。
小ぶりなのも気に入っています。
右が雄で左が雌です。ほぼ同じデザインですが、雄は右手に手毬を持っています。
雌は左手に子獅子を抱いています。
後のデザインもほぼ同じです。
そもそも飛行場に獅子の像がお土産で売られているというのは、沖縄と同じ感じです。
日本のほとんどの寺院には狛犬はいませんが、中国の寺院には獅子がいます。
狛犬がいるのは、神社です。狛犬の役割は邪気を祓い、神聖な場所を守護することです。
日本のお寺は、この役割を入り口にある仁王門、山門などにいる仁王像が行っています。
香港の街を歩くと、寺院だけでなく街中の色々な所で獅子の像をみることができます。
魔除け、邪気払い、招福、権威の象徴として縁起の良い存在で、
多くは、建物の入り口などに獅子の像が置かれています。
恐らくは沖縄のシーサーと同じ感覚で個人宅でも飾っていたりするようです。
◆香港で有名な2つの獅子
スティーヴンとステットという名前の一対の青銅の獅子像で、香港の金融街のランドマークとなっています。
・獅子山(ライオンロック):
九龍半島にある山で、その形がライオンに見えることから名付けられました。香港の精神的なシンボルとしても知られています。
香港の夜景を楽しむ名所であるビクトリアピークにも獅子の像があります。
そもそも獅子は、エジプトを起源としてインドや中国を経由してや日本に仏教とともに伝わっています。
日本では神社の狛犬、沖縄では独自の文化が発展してシーサーになりました。
狛犬の姿は時代や地域によって多様で、角のあるもの(狛犬)と角のないもの(獅子)で対になっていることが多いようです。
向かって右側に口を開けた「阿形(あぎょう)」、左側に口を閉じた「吽形(うんぎょう)」が配置されます。
相模の国の一之宮の寒川神社の獅子の阿形です。
同じく寒川神社の狛犬の吽形です。頭に角が生えています。
更に遡ると、奈良時代に仏教と一緒に伝来してきたときは、中国と同じように両方とも獅子だったようです。
香港では文化的にも獅子が根付いています。
獅子の像は、お土産物として売られてはいますが、他にも多様なお土産ものがあるので、商業的には重要な位置づけではないようです。
沖縄のシーサーは文化を代表とするものとして、前面にだされているし、観光的にも大切なアイテムです。
狛犬は神社には定番でいますが、それ自体を観光資源にすることは少ないようです。
沖縄のお土産のシーサーです。
向かって右側が雄で、左側が雌です。
狛犬と同じで左側の像が口を閉じていて、右側の像は口を開いています。
こちらも沖縄のお土産のシーサーです。
シーサーは色々なデザインがあり、何度訪れてもお土産として購入したくなります。
香港に行く機会があれば、獅子に着目して街や寺院を歩いてみてはどうでしょうか。
シーサーが好きな人には香港の獅子のお土産も魅力的です。
またこのブログでも時々写真を挙げていますが、神社で見かける狛犬たちも
よく見ると魅力的です。