写真の整理 フィルムのデジタル化にKenko KFS-14DFを使ってみた! 

写真が趣味と公言してから40年以上の歳月が経っています。デジカメになる前のフィルム(ネガ、ポジ)も多くありその整理に悩んでいます。

写真の整理の最終形は未だ模索中ですが、フィルムのデジタル化は不可欠です。

手軽にフィルムをデジタル化できるKenkoのKFS-14DFを購入したので、その使い勝手や画質についてレポートします。

我が家の写真の整理の状況

写真の整理といっても、3種類の整理があります。

プリントした写真、フィルム(ネガとポジ)、デジタルデータ(主にデジカメに変わってからのもの)の3種です。

プリントした写真

プリントした写真は2年前に思い切って多くを廃棄しました。また多くの写真が入るアルバムと大判サイズを入れるファイルを購入して入れ込みました。残念ながら中身の整理はまだまだ必要そうです。

左上の棚が整理したプリントを入れたアルバムの棚です。セキセイKP-126とナカバヤシ PH6L-1024-Dを使用しています。右上の棚は以前から使用しているポケット式のアルバムが並んでいますが、こちらは厚い上に収納は少なく将来は買い替えたいと考えています。

セキセイKP-126 

メインでこのアルバムを使っています。L判240枚収容可能で、サイズはタテ304×ヨコ303×背巾20mmです。我が家の本棚に縦、横のサイズはぴったりで背幅は一番薄い製品です。

ナカバヤシ PH6L-1024-D

こちらもとても良いアルバムです、セキセイKP-126とどちらをメインに使うか悩みました。L判240枚収容可能で、サイズはタテ303×ヨコ300×背巾22mmでセキセイに比べ厚さ方向が2㎜厚くなっています。
 

フィルム(ネガとポジ)

フィルムは、箱に入れ引き出しの中に入れています。中身はほとんど整理されていない状態です。どこかのタイミング整理しないといけないのですが、中身の確認すら難しい状態です。

デジタルデータ

デジカメになってからは、画像データを年ごと、イベントごとのざっくりと分けハードディスクに入っている状態です。中身の整理はもう少し必要そうです。

今回、完全に野放しになったフィルムを整理するためにフィルムスキャナーを購入しました。

Kenkoのフィルムスキャナー KFS-14DFとは

ここからが今回のメインです。まずは、購入したKenko社のフィルムスキャナー KFS-14DFを紹介します。

主な仕様

主な項目 内容
イメージセンサー 1300万画素 1/3.06型 CMOS
有効画素数 1240万画素(35mmフィルム)
液晶モニター 5インチ IPS (854×480ピクセル)
外部メモリーカード SDHCメモリーカード :4GB〜32GB(別売)
露出補正 9段階
スキャン解像度 3100dpi
画像形式 JPEG
対応フィルム ・35mm (カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィルム、白黒ネガフィルム)
  ・110 (カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィルム、白黒ネガフィルム)
  ・126 (カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィルム、白黒ネガフィルム)
寸法(W×D×H) 約136×136×94mm
質量 約300g(付属品を含まず)

イメージセンサーはCMOSセンサーが使われています。

CCDの方がノイズなどに有利ですが、CMOSセンサーも近年では改善され、一眼レフカメラなどにも使われています。CMOSセンサーの方が消費電力や価格で有利なので多くの機器で使用されています。

スキャン解像度は、3100dpiです。ISO感度100の35㎜フィルムのすべての情報を撮るには、ほんの少し不足していますが、モニターやプリントアウトで画像を楽しむにはほとんど問題のないレベルです。

使い勝手の紹介

大型液晶モニターで見やすい

同様なタイプのフィルムスキャナーでは2.4インチの液晶モニターも多いのですが、Kenkoのフィルムスキャナーはこの機種も含め大きい5インチ液晶モニター採用しています。

全てのフィルムをデジタル化するわけではなく、このモニターに写しながら画像を選ぶことができます。

大きなモニターがついているので、ここで1回目の選別ができます。

フィルムを直接差し込める

フィルムの種類ごとのアタッチメントがあり、このアタッチメントにフィルムをセットしてマウントに取り付けます。その後はフィルムが右から手で差し込むことができ時短でスキャンできるのが売りです。

発想はとてもよいのですが、ややフィルムが入り難いのが難点です。またマウントされたポジのフィルムは一枚一枚セットする必要があります。

右上がマウントです。スライドになったポジフィルムはこのマウントにダイレクトに1枚ずついれます。左上は35mmのフィルム用、左下は110フィルム用、右下は126フィルム用のアタッチメントです。これにをマウントにセットしてフィルムを手で送ります。

読み取り速度が速い

1枚あたりのスキャン時間は約2秒なのでそれほどストレスなく画像データを作成できます。その昔はここにものすごい時間がかかり使い物にならなかったのですが進歩しました。

パソコン不要でかんたん操作

フットワークが良い機器です。パソコンが不要でこのスキャナーだけで、スキャンできデータがSDカードに保存できます。

もちろんSDカード内の画像を再生したり、スライドショーができたりします。パソコンと接続してデータの転送もできましテレビモニターに画像をだすこともできます。

明るさと色調の調整が可能

スキャン時に露出の補正や色調(RGB)の調整ができます。現在はまずはデータ化を考えているので、ほとんど使用していません。もう少し余裕ができれば使用したい機能です。

デジタル化したフィルムの画質は?

解像度は高い方が良さそうですが、スキャンの時間がかかったり、出来上がった画像データも大きくなるというデメリットもあります。

また実際には画像データを見る方法によっては、必要のない解像度になっていたりします。

スキャン解像度

一般的には、35mmのフィルムの情報を漏れなく再現するには、ISO100のフィルムであればスキャン解像度が3600dpiほどが必要といわれています。フィルムは感度がよくなると粒子の大きさが大きくなり解像度は悪くなります。ISO400であればスキャン解像度が1800dpiでOKです。

再生側から考えると

◆モニター

フルハイビジョンのテレビでは1920×1080ドットなので207万画素、4Kテレビでは800万画素程度あればOKですので1240万画素は十分な値です。

◆35mmフィルムの「スキャン解像度」と「最適な印刷用紙」の関係

Smile Sharingさんのサイトに分かり易い表があったので転記しておきます。

  ピクセル数 印刷サイズ
スキャン解像度(dpi) 短辺 長辺 L版 ハガキ 2L 六切り A4
1200 1134 1701 最適 最適 不適 不適
2400 2268 3402 オーバースペック 最適 最適

同様に考えて四切(254×305mm)やA3サイズを想定しているならスキャン解像度は3200dpiが必要です。

Kenko KFS-14DFは35mmでスキャン解像度は3100dpiなのでここまでは、ほぼ対応していることになります。

画像の比較

今回購入したスキャナーとプリントアウトしたものをデジカメで撮影したものを比較してみました。

ポジフィルムをスキャナーで取り込んだもの

プリントアウトした画像を再度デジカメで撮影

このサイズでもスキャナーで取り込んだ方が解像感が大分よくなっています。でもそれ以上に色合いが違います。

ネガフィルムをスキャナーで取り込んだもの

プリントアウトした画像を再度デジカメで撮影

スキャナーで取り込んだ画像の方が解像感も色調もいい感じです。デジカメで撮った画像の左側の白い感じは照明の影響です。

おすすめのスキャナー

家庭で眠っているフィルムを整理すると同時にデジタル化して保存することを目的としたおすすめのスキャナーを紹介します。

色々とフィルムスキャナーを見たのですが、対応しているフィルム、液晶モニターの大きさ、スキャン解像度、操作性、価格などからKenko Tokinaのフィルムスキャナーを候補としました。

パソコンの周辺機器を扱っているサンワダイレクトにもKenko Tokinaと非常によく似た製品があります。業務提携が行われているのかもしれません。

今回は光学機器で長い実績のあるKenko Tokinaの製品から選択することにしました。

 

  イメージセンサー 液晶モニター スキャン解像度 発売日
KFS-14DF 1300万画素
1/3.06型CMOS
5インチ IPS
(854×480ピクセル)
3100dpi 2021年12月10日
KFS-14WS 1400万画素
1/2.33型 CMOS
5インチ IPS
(854×480ピクセル)
3200dpi 2019年11月15日
KFS-14D7L 1300万画素
1/3.06型 CMOS
7インチ IPS
(1024×600ピクセル)
3100dpi 2022年10月7日
KFS-14C5L 1500万画素
1/2.3型 CMOS
5インチ IPS
(854×480ピクセル)
フィルム:約3200dpi
写真:約700dpi
2022年10月7日

外部メモリーカード:SDHCメモリーカード :4GB〜32GB(別売)で共通です。
対応フィルム:ネガ/ポジ対応 35㎜、126、110フィルムです。

◆各機種の特徴

KFS-14DF:KFS-14WSの後継機。コストダウンのために小型のイメージセンサーを採用している。このためスキャン解像度やや落ちているけど実質的には問題ないレベル。

KFS-14D7L:液晶モニターイを7インチのものを使用。他の仕様はほぼKFS-14DFと同じ。更なる大型の液晶モニターが欲しい人におすすめ。

KFS-14C5L:プリントもスキャンできるタイプ。大型のイメージセンサーを使用して解像力を上げている。フィルムがなく写真からもデジタルデータを作りたい人におすすめ。

 

まとめ

昔撮影した、フィルムの整理はとても大変です。でもその多くには懐かしい思い出があります。

できるだけ簡単にフィルムを確認して、データにして取っておきたい画像をデジタル化するには、今回紹介したKenko Tokinaのフィルムスキャナーはおすすめです。

Kenko Tokinaの製品には、今までにはない7インチの液晶モニターがついた製品やプリントからスキャンできる製品などもあるので、用途や好みに合わせて機種を選ぶことができます。

 

 

 

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