2015年末に購入したLAVIEは、約6年間メイン機種として活躍しました。現在はその座をSSDを搭載したmouseのパソコンに譲っています。
色々と速度アップを試みましたが、やはりSSD搭載機種とは快適さが全く違います。そこで今回、ハードディスクをSSDに変更してみることしました。
どこまで速度が速くなるのでしょうか!
NECのLAVIEのHDDのクローンをSSDで作成しました。
HDDとSSDでも速さの差を確認してみると・・
起動時間速くなり、更に作業時に動作が遅くなる感じはなくなりました!!
◆HDDをSSDに変更すると
①電源ONからパソコンが使用可能まで約23秒でHDDの1/6以下
②Windows起動からサイン画面表示までは約6.3秒 HDDとの差はなし
SSD(秒) | HDD(秒) | 倍率 | |
電源ONから使用可能まで | 23 | 155 | 0.15 |
Windows起動からサイン画面が表示まで | 6.3 | 6.3 | 1 |
電源ONから使用可能までは、ストップウォッチで測定。Windows起動からサイン画面が表示までは、タスクマネージャーで測定。
①電源ONから使用可能まで:
パソコンの電源SWをONから、パソコンが立ち上がり、タスクバーにアイコンが配置されるまでの時間を測定しました。
これは実際に使い始められるまでにかかる時間を想定しています。
②Windows起動からサイン画面が表示:
Windowsの起動からサイン画面が表示されるまでの時間の改善を測定しました。
結果ほぼ改善はありません。
HDDを使用していたときは、動画をダウンロードしながら、作業をすると動きが遅くなることがあります。
こんなときタスクマネージャーで確認するとメモリーが100%に張り付いています。
SDDに変更してから同様な作業を行っても、この現象は起こりません!
◆ストレージへのアクセス時間の改善
・シーケンシャル(続きの)データアクセス時間はリード、ライトとも約5倍
・ランダムデータのアクセス時間はリード、ライトとも、66~123倍
シーケンシャルデータもランダムデータも大幅な改善が見られます。特にランダムアクセスは圧倒的な改善があります。
ストレージへのアクセス時間は、CrystalDiskMarkで行いました。
CrystalDiskMarkは、SSDやHDDに実際にテスト用のデータを読み書きさせ、一定時間内にどのくらい読み書きができるかを計測することで、速度を計測するソフトです。
CrystalDiskMarkの使い方やデータの意味はこちらのサイト参照してください。
<今回の測定データ>
SSD | HDD | 倍率 | |
R_SEQ1M Q8T1 | 552.1 | 96.8 | 5.7 |
R_SEQ1M Q1T1 | 479.5 | 100.0 | 4.8 |
R_RND4K Q32T1 | 158.8 | 1.3 | 123.1 |
R_RND4K Q1T1 | 30.8 | 0.4 | 76.9 |
W_SEQ1M Q8T1 | 493.8 | 98.5 | 5.0 |
W_SEQ1M Q1T1 | 448.9 | 89.6 | 5.0 |
W_RND4K Q32T1 | 138.4 | 1.1 | 122.1 |
W_RND4K Q1T1 | 74.0 | 1.1 | 66.2 |
データは3回の平均です。
ハードディスを搭載している時点のLAVIEは起動時間が、耐えられないくらい遅いのが一番致命的です。
それ以外も複数のソフトが立ちあがると動きがフリーズすることがあります。
パソコンの速度は主に、CPU、メインメモリー、ストレージに依存します。
◆パソコンの速度を改善する方法
・CPUを変更する
・メモリーを増設する
・ハードディスク(HDD)をSSDに変える
もう一つ速くなる可能性は、ウイルスソフトを止めることです。
Windows10もしくは11では、普通の使い方ではウイルスソフトは不要とも言われています。
我が家でもウイルスソフトは使用していません。
これ以外の方法でもパソコンの速度を早くする方法はありますが劇的に速くはできません。
このブログでも、同じLAVIEでチャレンジしましたが、良い結果は得られませんでした。
仕様の比較
速度に影響するポイントについて抜いてみました。
現在メインで使用しているmouseコンピュータを比較しています。
CPU、メモリー、ストレージともmouseコンピュータが性能が上です。
型名 | NEC LAVIE NS700/C | mouse B5-R7 |
OS | Windows10 | Windows1.1 |
CPU | 第6世代 インテル® Core™ i7-6500U プロセッサー | AMD Ryzen™ 7 4800U プロセッサー |
メインメモリ | 8GB | 16GB |
ストレージ | HDD 約1TB(C:865GB、D:65.1GB) | C:SDD 2TB、D:2TB HDD |
今回HDDをSDDに変更したことで、ストレージ部分はほぼ同等です。
使用感を一言でいうと、「使用に全く問題ない!」です。
HDDの時は、起動時間や複数の作業を同時に行ったときなどに動作が遅くなることがあったのですが、今のところ問題ありません。
YouTube動画をダウンロードしながら、ブログ記事を作成するだけで、アレ?と思う事があったのですが、無くなりました!
今回のHDDをSDDに交換する手順は、パソコン博士TAIKIさんのYouTubeチャンネルの動画を参考にしています。
とても良くできた動画で、ほぼそのままを再現して交換ができました。
実際に行うときは、下記動画を参考にすることをおすすめします。
紹介されている方法は、搭載されているHDDのクローンをSDDにつくる方法です。
ここでは注意点を中心に簡単な手順を紹介します。
まずはハードウエアを準備、ウエスタンデジタル社のブルーのSSDとUSB3.0 2.5インチ HDD/SSDケース です。
SSDをケースに入れて使います。このケースはすぐれもので、内臓のHDDやSSDを外付けとして使用が可能になります。
先ほどのセットをターゲットのパソコンに接続します。事前にHDDで速度を想定しておきます。
HDDのディスクのクローン作成のためにAcronis True image for Digitalというソフトウエアを使用します。
途中、何かと時間がかかります。クローン作成スタートまでで半日かかると覚悟した方がよいかと思います。
そして、ディスククローン作成の推定時間がでるのですが、328GB使用していた我が家の場合でも推定時間16時間でした。
無事クローンができると上記のような画面がでます。実際には16時間はかかっていないようです(途中ほったらかしにしていた)。
ここで油断してはいけません。
電源を切って、翌日そのままパソコンの電源を入れてしまいました!
SSDがUSBから取り外していませんでした!!
何とそこからパソコンが何か作業を始めたのです。
結果、SSDは書換られ、それをパソコンにつなげても立ちあがりませんでした。
再度、HDDをつなげてAcronis True image for Digitalを立ち上げてやり直しました!
今度はクローンを作成する推定時間が8時間でした。これが正しそうな値です。
無事完了!
パソコンの裏蓋を開けて、赤丸のところのHDDをSDDの交換して作業は完了です。
電源を立ち上げるときはドキドキしましたが、
ここからは問題なくパソコンが立ちあがりました。
途中でも記載しましたが、パソコンの速度はCPU、ストレージの種類(SSDかHDDか)、メインメモリーのサイズなどに依存します。
またセキュリティソフトにもかなり依存します。
パソコンの速度が気になって、新しいパソコンを検討する前にこれらを検討してみてはいかがでしょうか?
購入した当時は、そのパソコンも速度が遅くなかったはずなのです!