2019年10月8日に平山郁夫シルクロード美術館に行ってきました。12月27日まで没後10周年記念の「悠久の旅路」展を開催しています。
平山郁夫の画を知っている人は多いと思います。今回は本物の画の迫力に驚きました。
点数が多いというのもありますが、展示全体での迫力と1枚1枚の画が素晴らしいのです。大迫力の大シルクロード・シリーズは見ごたえ十分です。「仏伝」や文芸雑誌「海」の表紙、「欧州写生絵巻」はそれぞれ違う平山の世界を表現しています。
展示期間はまだまだありますので、ぜひ見に行ってください。
・平山郁夫シルクロード美術館の紹介
・平山郁夫の略歴
・まとめ
「悠久の旅路」展示の様子
平山郁夫シルクロード美術館の展示はわざわざスタッフから一部を除いて撮影可能ですよと声をかけていただきました。数点の作品は撮影不可でしたが、多くの作品は撮影可能です。スマホしか持っていなくて失敗しました。平山郁夫と美術館の紹介にあたり、写真の一部を掲載させていただきます。
展示室1:シルクロードの仏たち 仏像がはじめてつくられたガンダーラ地方の仏像たちとシルクロードを経てインド、駐豪、東南アジア、日本へ伝えられた仏像たちを展示
3-4世紀 ガンダーラ とてもハンサムな仏像です。やはり顔があちらの顔立ちです。日本では、パンチパーマのような髪形です。螺髪らほつといいます。ギリシャの影響が強かったガンダーラでは、髪の毛は波状です。
展示室2、3: 平山郁夫没後10周記念展「悠久の旅路」の企画展の場所です。初期の作品テーマの「仏伝」に焦点をあてています。また文芸雑誌「海」も表表紙原画を展示しています。
「出現」 1962年 32歳 大下図です。
「朧月夜」ブルーモスク イスタンブールです。ガラスに周辺が写りこんでいますが、気に入った画なのでのせました。本物をぜひ見て欲しいですね。
文芸雑誌「海」の表紙の原画です。1977年2月号です。表紙の原画は多くの枚数が飾っています。売店にカレンダーがあり気に入って購入しました。
展示室4 シルクロードの明宝(コイン、切子、ガラス碗、銀品、染織品など)の展示です。
展示室5a 平山郁夫32歳のときのヨーロッパ留学でのスケッチを展示です。多くの精密なスケッチが展示されており、思わず自分も描いてみたいと思いました(描けないのですが・・)。
展示5b 平山郁夫の最晩年の政策風景を紹介しています。
展示室6 大シルクロード・シリーズの展示。らくだのキャラバンがシルクロードの砂漠を旅する幻想空間が広がっています。なんといってもこの展示は迫力があります。画が大きい上に精密です。この迫力を感じるには実際に行った見るしかありません。
「アフガニスタンの砂漠を行く・月」 紙本彩色 171×364cm
「古代ローマ遺跡 エフェソス・トルコ」 紙本彩色 171×728cm
平山郁夫シルクロード美術館
平山郁夫シルクロード美術館は、JR小海線の甲斐小泉の駅前にあります。小淵沢ICから車で10分程度です。行った当日は、平日にかかわらず、多くの人が来館していました。
八ケ岳の傍にこんなに充実した美術館があるのは知りませんでした。来館された数名の人も、私同様期待を裏切ったすばらしさを実感したようです。
案内によるとシルクロードのコレクションは、約37か国の地域で作られた、古代から現代にいたる絵画、彫刻、工芸品が約9000点あると書かれているので、展示されているのはほんの一部のようです。
住所:〒408-0031 山梨県北杜市長坂町小荒間2000-6
Tel : 0551-32-0225
平山郁夫シルクロード美術館HPはこちら
開館時間:10:00 〜 17:00 ( 入館16:30まで )
休館日:展示替え期間、冬季(年末〜3月中旬)
*詳しい日程はお問い合わせ下さい。(2016年3月より、火曜定休が無くなりました)
駐車場台数:大型5台、普通50台 ( 駐車無料 )
平山郁夫の略歴
数多くの作品、著書を作成し、数多くの賞を受賞されています。また遺跡の保護活動やユネスコの活動など幅広く活躍されました。
平山 郁夫(1930年6月15日 – 2009年12月2日)日本画家、教育者。日本美術院理事長、一ツ橋綜合財団理事、第6代・第8代東京藝術大学学長。文化勲章受章者。称号は広島県名誉県民、広島市名誉市民、鎌倉市名誉市民。
1930年 – 広島県豊田郡瀬戸田町(現尾道市瀬戸田町)に生まれる。
1947年 – 東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学。
1973年 – 東京藝術大学美術学部教授に就任。
まとめ
今回、平山郁夫シルクロード美術館にいった新たな発見、再発見は以下です。
・平山郁夫と作品の魅力
・本当の絵画の魅力や迫力は、すばらしい。ぜひ美術館に足を運びましょう
・白州の我が山小屋の近くに、こんな美術館があること
・八ヶ岳ミュージアム協議会があり多くミュージアムがあること