<バセドウ病の治療経過>
5月14日に病名が分かり、投薬治療が始まり、4週間がたちました。今日、4週間(2回)目の診察へいってきました。薬のせいかフラフラしていますが、体調はだいぶ改善してきました。たまに散歩をして気晴らしをしています。
今回も体調、血圧、心拍数、血液検査の結果を記載します。
・体調の改善
・まとめ
投薬をしながら甲状腺ホルモンをコントロールして基準値内に収める治療をしています。具体的には、
・メルカゾール 5㎎ 3錠/日 バセドウ病の薬
・ビソプロロールフマル酸塩錠 2.5㎎/日 心臓の過剰な働きをゆるやかにすることにより、降圧作用、抗狭心症作用、抗不整脈作用、抗心不全作用を示します。
4週間目の検査結果
初回から4週間目の血液検査の結果です。
検査項目名 | 基準値 | 初回 5/14 | 2週間後 5/28 | 4週間後 6/11 |
FT4 | 0.9-1.7 | >7.77 | – | 1.41 |
FT3 | 2.3-4.0 | 19.73 | 7.69 | 3.88 |
TSH | 0.5-5.00 | 0.005 | – | <0.005 |
TRAb | 2.0未満 | 8.3 | – | – |
アルブミン | 3.7-5.5 | 3.6 | 3.4 | 3.8 |
総コレステロール | 150-219 | 109 | 106 | 133 |
血糖値 | 70-109 | 139 | 136 | 97 |
メルカゾールが効いたようで、FT4とFT3の値は正常範囲に入りました。TSHは測定可能範囲以下ですが、先生曰くFT4、FT3が正常値に入ってから暫くすると上がってくるとのことでした。改善の方向でしたのでひとまず良かったです。
各々の値の意味を簡単に記載しておきます。
・FT4(遊離サイロキシン):甲状腺のホルモンを作る能力を調べることができる。
・FT3(遊離トリヨードサイロニン):甲状腺ホルモンの全身への作用の程度を調べることができる。
・TSH(甲状腺刺激ホルモン):甲状腺ホルモンの量を調節する役割があります。バセドウ病のように甲状腺ホルモンの量が多いならTSHの量が減ります。
・TRAb(TSH受容体抗体):TRAbができると甲状腺ホルモンの量が増え甲状腺機能亢進症を引き起こす。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の場合は、FT3、FT4が高くTSHが低く、甲状腺ホルモンは過剰になっている。
参照:岡本甲状腺クリニックの病気の基礎知識
他に気になる値は、
アルブミンは血液中のアルブミン(蛋白質の一種)でこの値が小さいと低栄養状態です。食事は気を付けて蛋白質を多めにとりました。前回3.4でしたが、今回3.8で正常値に入ってきました。
総コレステロール、バセドウ病になる前は常に基準値内でしたが、蛋白質だけでなくコレステロールも減っているようです。前回106でしたが、まだ正常の範囲内ではありませんが、今回133まで回復しました。
血糖値は食事後に測っているので正確ではないのですがバセドウ病で上がる場合もあるとのことですので、確認していきます。今回は正常範囲でした。
体調の改善
投薬治療後2週間から4週間の体調の改善を記載します。2週間目のタイミングで症状が消えたものについては記載を省きました。2週間目の結果を参考にしてください。
心臓の動きがおかしい
動悸・頻脈・息切れは安静にすごしている間は、特に感じなくなりました。ただ、たまに外に出て歩くと、やはりふらふらしています。血圧と脈拍は、ビソプロロールフマル酸塩錠が効いて心拍数40~50/分、血圧も上115~128、下65~77でした。ふらふらすることを先生に伝えるとビソプロロールフマル酸塩錠を次回から止めることになりました。
身体がだるい、疲れやすい
身体のだるさはだいぶ改善されたようです。疲れやすさも以前に比べると改善されています。
微熱が続く
薬を飲み始めてから3週間、その前も含めると約2か月ぐらい微熱が続きましたが、ようやく平熱にも相変わらず続いています、私の場合は、36.9~37.2℃ぐらいの微熱が約1ヶ月以上続いています。夜になると熱がでているようです。さすがに1ヶ月以上も微熱があると辛いです。
身体がむくむ(浮腫〉
当初、足に顕著にむくみがでて酷いときは、足が痛くなっていましたが、現在は、くるぶしと足の平がややむくんでいる程度まで改善しました。
寝つきが悪くなる
寝つきはだいぶ良くなりましたが、眠りが浅いのか夜中に目が覚めます。
体重が減少する
体重は8kg減ってから、1kgぐらいもどしました。現在68㎏です。
声がしわがれる
声は少し改善しましたが、調子が悪いとしわがれています。午前中は比較的調子がよく、午後しわがれが酷くなる時が多いです。
手が震える
それほどひどくないのですが、まだ時々震えるような気がします。
手足に力が入らない・筋力がおちる
身体をあまり動かさないため、身体の動きがわるくなりました。少しリハビリが必要です。特に下半身が弱っています。
身体がかゆい
改善されました。もう通常範囲です。
身体が痛い
相変わらず身体がぎくしゃくしており、特に膝、腰が痛いです。
まとめ
今回の検査では、FT4、FT3が正常範囲に入り改善しました。体調の方も1ヶ月前と比べるとかなり改善しました。でも、まだまだ元に戻るまでには時間がかかりそうです。身体もなまってきましたので、できる範囲で身体を動かそうと考えています。
まとめ
・FT4、FT3が正常範囲になった。ビソプロロールフマル酸塩錠は投薬中止になった。
・体調が改善した。多くの症状のうち幾つかの症状は改善した。
・長い間身体を動かしていないので、身体の動きが悪くなっています。リハビリが必要です。