我が家は2024年に家の建て替えをしました。
既に夏と冬を経験しましたが、断熱性がよくエアコンの効きはかなり良い感じです。
また隙間風がないので、保温性もかなり良さそうです。
どれ位改善されているのかを設計値や実績を使って確認してみました。
でも効率を高めるには機器の使い方にも工夫が必要そうです。
2025年4月から、すべての新築住宅に「省エネ基準適合」が義務化されます。
省エネ性能は外皮基準と一次エネルギー消費量で評価されます。
◆外皮基準:住宅の外壁、床、屋根、天井、窓、その他開口部分といった外皮の断熱性能、日射の遮蔽性能を評価する基準です。
2025年以降の省エネ基準の義務化により、断熱等級4が実質最低等級となります。
断熱等級4の性能をクリアできない住宅は建築できなくなります。
2030年には、ZEH水準である「断熱等級5」が最低等級になると見込まれているので、
これから新築住宅を建てる人は、断熱等級5以上を目指すことが推奨されています。
◆一次エネルギー消費量:建物の設備機器の消費エネルギー量を評価する基準です。
こちらも2025年以降の省エネ基準の義務化により、等級4が義務化になります。
一次エネルギー消費量は住宅内で消費される総エネルギー量に関する基準のことです。
一次エネルギー消費量は、主に下記4設備です。
・暖房、冷房設備の消費量
・換気設備の消費量
・給湯設備の消費量
・照明設備の消費量
一次エネルギー消費量の評価数値BEI(Building Energy Index)は、
BMI = 「設計一次エネルギー消費量」÷「基準一次エネルギー消費量」 です。
この2つの基準をもとに評価し、省エネ基準を満たしていると認められた住宅が「省エネ基準適合住宅」となります。
詳しくは「2025年から義務化する省エネ基準を分かりやすく解説! 注文住宅を建てる方必見です!」
我が家の建て替えは2024年8月に完成です。
2025年基準は必須ではありませんが、基準はクリアーしたいところです!
◆我が家の省エネ性能
・外皮性能 UA値(外皮平均熱還流率) 0.65W/m²K ⇒ 等級4
・一次エネルギー BEI(Building Energy Index) 0.58 ⇒ 等級6
残念ながらZEH基準は0.6以下なので僅かに届かない状態ですが、
2025年4月の省エネ基準は、0.87なので余裕でクリアーしています。
我が家は、大きな窓をリビングや各部屋に付けているので、やむを得ないところです。
窓があるとどうしてもUA値は上がります。
一次エネルギーの基準値BEIは等級6の最上等級を実現しています。
等級6の基準は0.8以下に対して0.58です。
この値はソーラーシステムを考慮しての値ですが、
ソーラシステムを除いてもBEIは0.8なので等級6を実現しています。
じつは我が家はA社のBRA○O2という仕様の家です。
この家のコンセプトは断熱と耐震の家です。
断熱については、断熱等級5、UA値0.55でZEN基準をうたっていますが・・
実際の設計性能はUA値0.65で未達です。
省エネの設計性能は家の設計が完了してから計算され報告があります。
もうこのタイミングでは設計変更はできません!
これは、もしかしたら誇大広告・・?! という状態です。
我が家は、ソーラシステムを導入してオール電化です。
また、エコキュートも同時に導入しました。
ソーラーシステムには蓄電池をつけています。
昼間の余った電力を売電するのですが、売電価格は16円と安いので
蓄電して夜に使用した方が節約になります。
ソーラーシステムとエコキュートは工夫は必要ですが、省エネを実現の武器です。
引っ越し当時から、省エネで幾つか工夫した点があります。
・電力契約をオール電化タイプのものした
・エコキュートの湯沸しをソーラーシステムで行う設定にした
・契約電力は40アンペア
・エアコンを最大電流を押させる設定にした。
・ソーラーの電力をポータブル電源に充電し使用
TEPCOのオール電化のスマートライフSを契約しています。
午前1時から6時の間の夜間電力は27.86円、それ以外は35.76円です。
この夜間電力でエコキュートのお湯を沸かす想定です。
晴れの日はソーラーシステムで昼間にエコキュートのお湯を沸かす設定にしています。
また我が家のようにエコキュートを使ってオール電化にする家庭は契約アンペアは
60アンペア以上が多いのですが、我が家は40Aです。
冬の初めの頃は時々ブレーカーが落ちていまいしたが、
エアコンの設定やコンロの使い方を注意することで、
現在はほとんどブレーカーが落ちることはなくなっています。
またブレーカーダウンの対策としてエアコンのセーブの設定というのがあります。
これを設定しておくと最大電流が5アンペアほど下げることができます。
ソーラーシステムの電力を夜に使用できるように、
晴れている昼間はポータブル電源に2つに電気を蓄電しています。
夜にTVやパソコン、スマホの充電などに使っています。
省エネの効果をTEPCOのサイトで確認しています。
支払う電気料金は1ヶ月ずれています。 3月の支払いは2月の電気料金です。
7月の途中に引っ越しています。グラフの9月からが有効データーです。
1月から急に電気料金がアップ(1万5千円弱)しています。
そこで、2月の中にソーラーシステムでエコキュートのお湯を沸かす設定に変更しました。
その効果か、晴れの日が多かったか、2月が28日だったからか、
3月支払い分(2月の電気料金)は急激に下がっています。
新しい家は体感的にも、外気の影響を受けていないことを実感できます。
費用的には、以前の家では、冬はエネルギー費用は3万円を超えていました。
新しい家では、単純に考えると2万円ぐらいはダウンをしています。
更に、冬でも売電代が4000円ぐらい期待できます。
ソーラーシステムのリース代と費用ダウンの差し引きになります。
でもエネルギー費用が益々高くなっていることを考えると、
その影響を受けにくいこともあり、ソーラシステムはメリットが大きそうです。