磁気テープの寿命は20~30年ぐらいと言われています。
エ~! 我が家の一番古いテープは40年ぐらい経っています。
もう既にNGかもと思いテープを何本か再生してみました。
少しノイズが入っていますが、何とかOKそうです!
急ぎVHSテープのデジタル化を始めてみました!!
あまり費用をかけずに行った方法を紹介します。
上がVHSで下がVHS-Cのテープです。
最近の若者は、もはやVHSを知らないのではないでしょうか?
VHSテープは、1976年に日本ビクターが開発した家庭用ビデオ規格です。
ソニーが開発したベータマックスと激しい市場競争を繰り広げましたが、結局VHSが全世界のスタンダードになりました。
多くの映画がVHSテープで販売され、家庭でもTV番組などが沢山録画されていました。
我が家にもTV番組を録画したテープがありますが、これらはデジタル化しない方向です。
優先するのはVHSのカメラで録画された家族の映像です。
◆VHSビデオカメラの歴史
VHSビデオカメラの歴史もJVCが牽引していました。実は私もその渦中で長年仕事をさせてもらいました!
JVCの世界最初の民生用のビデオカメラは、デッキ部とカメラ部が分かれておりかなりの重量でした。
1980年代になるとVHS-Cというテープ自体を小型化した規格が発表され、カメラも小型な物が作られるようになりました。
バックトゥザフューチャーにも登場したJVCの一体型のビどカメラがようやく実用的なものかもしれません。
バックトゥザフューチャーではマフィーが記録を撮ろうと、当時発売したばかりのVHS-Cの一体型のビデオカメラを持っています。
一方ソニーも8mmテープの規格を立ち上げて両陣営で、小型化の競争のフェイズに入っていきます。
そして、その後1995年には規格が統一されデジタルビデオテープ(DVC)と移行していきます。
左から、VHS、VHS-C、8mm、DVCテープです。
我が家には、カメラで録画した磁気テープだけでもVHS、VHS-C、8mm、DVCテープと対象があります。
今回はVHSとVHS-Cを対象にデジタル化をします。
録画内容を確認しつつ、本当に残す必要なものだけにするように心がけました。
前述したとおり、映画やTVを録画したものは最初に除きました。
これらを除くとデジタル化をしないといけないものは
・幼稚園の行事のビデオ(購入したもの)VHS 2本
・家族行事で写したVHS-Cのテープ9本
・ミニバスの試合を写した VHS 2本
・結婚式のビデオ VHS 2本
ということが分かりました。
また、結婚式の2本は引っ越しで、現在行方不明中です。
取り合えずは
VHS 4(2)本
VHSーC 9本
です。
これで大分絞られました!
残っている自分で撮った動画は会社から借りてきたビデオカメラで撮影しています。
デジタルに変換するためには、一度再生する必要があります。
長い間使っていなかったVHSデッキを恐る恐る使ってみると・・ 動きました!
また、VHS-Cはデッキで再生するときに必要なカセットアダプターがあるのですが、探してみると幸いなことにそれも見つかりました。
左の青丸内がHDMIキャプチャボード、右の赤丸内が変換機です!
◆信号の流れ
VHSで再生したビデオ信号をHDMI信号に変換します。
その後、HDMIキャプチャーボードで専用のソフトウエア(OBS)でデジタル信号に変換してパソコンに取り込みます。
VHSデッキからのアナログ映像信号を近年主流となっているHDMIの規格に変換します。
これはキャプチャーボードの入力がHDMIが主流のためです。
映像・音声信号を取込みパソコンで扱える形式の動画データに変換しUSBで出力します。
キャプチャーボードの出力はUSBになっています。
OBS(Open Broadcaster Software)
OBS Studio(Open Broadcaster Software Studioの略)は、無料でオープンソースの配信および録画ソフトウェアです。
動画をリアルタイムでエンコードし配信を行うソフトですが、
同時に指定したファイル形式で録画することも可能です。
今回はMP4ファイルに変換しました。
OBSの画面です。
デッキとパソコンを持っていれば、購入するのはビデオ信号⇒HDMI変換機とHDMIキャプチャーボードです。
キャプチャボードは以前はかなり高額なものでしたが、現在は安価で手にいれることができます。
VHSテープを再生すると業者が録画したテープでも、画質はあまり良くありません。
現在のデジタル放送が始まってから飛躍的に画像は向上しているので、その印象もあるようです。
実際にデジタルデーターに変換すると、予期していなかったことが起こりました。
◆実際にやって起きたこと
・VHS-Cカセットアダプター
・デッキのヘッドの清掃
・テープの劣化
・出来たファイルを再変換が必要
・時間がかかる
VHS-Cをビデオデッキで再生するためのアダプターは、あったのですが、すぐには動きませんでした。
液漏れをした電池を入れ替えてても動かずに諦めたのですが、
アマゾンを調べると売っているのに驚きました!
発注前に再度確認するとアダプターが動き始めました!!
現在は問題なく動作しています。
いざデジタルへの変換を始めると、ヘッドを清掃してくださいという表示がでました!?
こんな機能があるのだとおもいつつ
こちらもアマゾンを調べてみると、VHSのクリーナーが未だ売っていました!!
折角デジタル化するので少しでもよい状態でおこなえるように
クリーナーを購入しました!
どのテープも30~35年前のものです。
当初からテープの劣化は心配していました。
◆劣化したテープは減少は
・外観でカビのようなものがある
・ノイズが入る(トラッキングがズレる)
・再生できるときと出来ないときがある
・テープが絡みつく
結局 テープ絡みついたもの2、再生が出来たり出来なかったりするもの1、カビ 1でした。
それ以外にも再生できたり、出来なかったりするものもあります。
OBSで出力された動画ファイル(.mp4)は、再生はできるのですが、何故か画像を飛ばしてみることができません。
設定が悪いのかもしれませんが・・
仕方ないのでHD Video Converter Factory Proの無料版のファイル変換機能で
同じ解像で同じ形式で再変換すると通常のファイルのように扱えるようになりました!
数本紹介したやり方でデジタルかすると手順はすぐに覚えられます。
でも実際には、事前にテープを見ているわけではないので
再生しながら、録画が終わったところまで見て止めます。
このため、どうしても時間が取られてしまいます。
VHSテープの劣化の心配がありましたが、今回はほとんどのテープが再生可能でした。
現在の高画質の動画に比べると、30年前のVHSテープの画質は見劣りがしますが、
テープの画質が劣化しているかどうかは判断できません。
なかなか昔の動画を見る機会が無かったのですが、
整理をすることで、何度も動画を楽しむことが出来ました。
今後は、デジタル化した動画を家族で見たいと考えています。