
大学時代から山登りを始め、社会人では本格的な山の会に入っていました。
最近まで低山を歩いていましたが、ここ数年は全く山に入っていません。
大きな理由の一つは近年の熊出没の急増です。
年配者の山での遭難が多いように、山で熊に襲われる人の多くは何故か年配者です。
自分もその年齢になっているので、とても悩ましい状態です。

近年の熊出没の急増は、里山で生活する人々や登山者に対して多大な影響を与えています。
里山での楽しみである山菜やキノコの採集だけではなく、日常生活でも熊への恐怖が増加しています。
登山者は山を楽しむハードルが一段も二段も上がってしまったのではないでしょうか。
まして、今から山歩きを始めようと思う人は激減しているのではないかと心配です。
日本の山文化を根底から揺らがすほどの影響があるのではないでしょうか!
大学時代に始めた山歩きは、社会人の山の会に入り、かなりのめり込みました。
特に積雪期の北、南アルプスの景色は感動的です。
山の景色の素晴らしさが、あまりにも強烈で、観光旅行で色々な所に行っても感動が小さかったことを覚えています。
恐らくは山に登るという工程も含めて、山の景色の素晴らしさを感じていたのでしょう。
それが高じて、山のそばで暮らしたいという気持ちが芽生えました。

勤続20年の長い休みに思い切って、南アルプスの甲斐駒ヶ岳の麓にセルフビルドでキットのログハウスを建て始めました。
それから20数年、相模原と白州の2拠点生活をしています。
ここからは、南アルプスはもちろん、八ヶ岳、富士山、秩父の山々をみることができます。
熱心に山に登っていた20~30代にはほとんど熊を意識したことはありません。
でも登山口には熊出没の看板があったことは覚えています。
この時期に唯一熊を強く意識したのは40年以上前に東北の朝日連峰を縦走したときです。
当時登山口だけでなく、山小屋などでも熊目撃の情報がありかなり恐怖を感じたのを覚えています。
それからも何度も山に行きましたが、一人で登ったときでさえ、あまり熊を意識するこはありませんでした。
ところが、約5年前に長野県の入笠山に登ったときに、熊の気配を感じたのです。
この時熊を目撃していたわけではないけど、近くに大きな動物の気配を感じていました。
何事もなく下山しましたが・・かなり恐怖がありました。
2026年の10月までの入笠山での熊の目撃数は59件とのことです。
最近の丹沢当たりの低山もそうなのですが、野生動物が里に下りてこないように金網の柵が張り巡らしていることがあり、それが逆に恐怖をかもし出しています。

我が家の山小屋がある白州の里山でも少し変化を感じます。
一番大きな変化は鹿が増えたことです。
南アルプスで鹿が激増したというニュースがあり、これの影響のようです。
サルはよく群れで現れていますが、以前は全く見かけなかった鹿が我が家の敷地で時々見かけるようになりました。
以前から熊の目撃情報はあったのですが、それは相変わらずあるようです。
でも北杜市では格段に熊が増えたということは情報として伝わってきません。
ところが先日、小熊らしい姿を見かけたのです。

車で走っているときに見かけたので、それらしい姿がドライブレコーダに残っていました。
以前は朝起きて、一人で近所を散策していたのですが、最近は行かなくなりました。
万が一が頭によぎっています。
熊スプレーも用意しています。
何か里山ののんびりした雰囲気が少しなくなっています。
自然は常に変化をしています。
熊や鹿の増加もその一つです。
熊や鹿の対策で金網をはったり、ニュースで情報を流すことは大切なことです。
でも反面、そんなことなら山にはいかないという人も多くなっています。
当然の反応なのですが、とても寂しい気持ちで一杯です。
山に入って自然を楽しめる方法はないのでしょうか?



