若いときは、代謝も高く、食欲もあるので比較的楽に運動をしながら体重のコントロールができます。
ところが、60代になると食欲も代謝も落ちるため体重のコントロールが難しくなります。
昨年ベンチプレスの大会に出るために減量に苦しみ、今年は落とした体重を増やすために苦戦しました。
分かったのは60代の体重コントロールにはコツがあることです!
体重をコントロールというと、体重を減らすことを想像する人が多いかと思いますが、
若いときに比較すると、60代で筋肉を増やすのは想像以上に難しくなっています。
逞しい体は若さや健康の象徴です。
筋トレなどで鍛えている人が、食事制限やウォーキングで体重を減らすと、
折角付けた筋肉が落ちて後悔することもあります。
ここでは、60代で筋肉を意識して体重を減らすだけでなく増やすこと、
すなわち体重をコントロールすることについて考えます。
60代で運動により体重をコントロールするポイントは1つです!
◆60代体重コントロールのポイント
新しい刺激をいれる!!
です。
運動している人が、同じ運動を継続しても効果はあまり期待できません。
これは、私の最近の実感ですが、周りの同世代の人を見ていても、かなりの確立で当てはまります。
もう一つだけポイントをあげるとすると、食事です。特にプロティンは体重コントロールの武器になります。
昨年ベンチプレス大会に参加するために、減量することになりました。
約1ヶ月で3kgなので、減量の割合は大きくありません。
でも・・ここには落とし穴があります。
落とし穴は・・
減量すると、筋肉が落ちるということです。
筋肉を落とさずに脂肪だけを減らせばよいのですが、それはかなりハードルが高くなります。
今回は、ベンチプレス大会参加のための減量だったので、胸の筋肉の具合などをチェックしていましたが、
明らかに、筋肉はおち挙上重量も落ちました。
筋肉の減りはやり方で多少ことなるものの、減量には共通におこるものです。
ベンチプレスの大会のためのトレーニングを行いながら、減量のために他の運動をいくつかしました。
約1.5ヶ月の間に、上がり下がりしながら、約3kgの減量を達成しています。
◆各運動の状態と感覚的な効果
種目 | 運動の状態 | 効果 |
筋トレ | 普段から行っている | なし |
テニス | 時々行う | ありだが、回復早い |
ランニング | 減量のために実施(新規) | 効果大 |
ウォーキング | 減量のために実施(新規) | 効果あり |
◆各運動の頻度と1日の平均減量効果
種目 | 1ヶ月間の頻度 | 距離/時間 | 1日の平均減量効果(g) |
筋トレ | 11 | 2h | 210 |
テニス | 4 | 2h | -700 |
ランニング | 3 | 5.2km | -466 |
ウォーキング | 11 | 9.1km | -390 |
体重は朝と夜測り、その差を減量効果にしています。
筋トレは、むしろ体重が増えています。
テニスが一見一番効果があるように見えますが、感覚的には体重の回復が早いように感じました。
ランニングは効果が大きいのですが、負荷が大きくウォーキングに変更しました。
同じ刺激の筋トレは減量には効果がなく、有酸素で新規のランニング、ウォーキングで効果がでています。
上記の減量を行って大会に参加した後、すぐに体重がもどると思っていました。
食事制限も解除して、運動量も以前と同じになっても体重は全く増加しませんでした。
悲しいことに、体重が落ちてしぼんだ胸はそのままです。
筋トレのメニューもほぼ以前と同じなのですが、体重はもどってきません。
60代は、同じ運動を継続しても筋肥大が起こり難いので注意が必要です!!
以前から、5レップ、5セットのセットトレーニングを行っていたのですが、
刺激を変えるため、8レップをメインにしたサイクルトレーニングに変更しました。
すると・・
8ヶ月止まっていた体重が、約2ヶ月で3kg減った体重のうち1.5kg戻しました。
まだ元の体重まで戻っていませんが、胸まわりはかなり復活しました。
筋肥大が止まったときは、新しい刺激を入れるとまた大きくすることができます。
これは、60代でも共通のようです。
60代になると、若い時に比べて体重のコントロールが難しくなっています。
有酸素運動を行うと体重は落としやすいのですが、筋肉も落ちやすいのが欠点です。
筋肉を落としてしまうと、元に戻すのには苦労します。
逆に同じ運動を継続させても筋肉を付けるのは難しそうです。
こんなときは、60代でも新しい刺激をいれると
筋肥大が起こることは確認できました。