新築時のソーラーシステム導入は本当にお得? チェックポイントは?

新築を建てるとき、必ずソーラーシステム導入を提案されます。

ハウスメーカーによっては、リースなので追加費用は発生しないことが売り文句にしています。

確かに以前は補助金が出たり、売電が出来たりして一大ブームでした。

現在は売電価格も下がり以前ほどメリットが出ないようです。

でも直近のエネルギー関係の高騰は考えると悩ましいところです!?

ソーラーシステム導入のポイント

新築時にソーラーシステムを導入するのはタイミングの一つです。

家を新築すると大きな費用が発生しています。

その時のタイミングでソーラーシステムを導入するのは、更に負荷が大きくなりますが、

実際には、リースが基本なので

ソーラシステムでの節約できた費用がリース代より大きければ、導入する価値があります。

またリース後は、自分のものになるので更にメリットがでます。

◆ソーラーシステム導入のポイント
 ・現状に比べてエネルギー費用が削減できるか
 ・リース終了後のメリット
 ・エネルギー費用が高騰したときのリスク回避
 ・緊急時のリスク回避

導入費用と①と②を考慮して採算性を計算すると判断することができます。

リース終了後は、採算性が上がるのでトータルで考えるのがよいかと思います。

リースによるソーラシステムを簡単に理解するにはこちらのサイト

採算性を考える

現状に比べてエネルギー費用が削減できるかは、ソーラーシステム導入の一番大きいポイントです。

ソーラーシステム導入後のエネルギー費用推定ができれば、現状のエネルギー費用(電気、ガスなど)と比較することができます。

◆ソーラーシステム導入後のエネルギー費用の推定は
 ・購入エネルギー費用
 ・リース料金
 ・売電利益

  の3つが分かれば計算できます。

採算計算

◆採算計算

 

エネルギー費用=(購入エネルギー費用)+(リース費用)ー(売電利益)

 計算されたエネルギー費用が、現状のエネルギー費用より安くなれば、導入する価値があることになります。

注意が必要なのは、家を新築した場合は、ソーラシステムを導入しなかった場合との比較になります。

我が家の場合は、建て替えだったので、建て替える前のエネルギー費用と比較しました。

◆購入エネルギー費用:

 購入エネルギー費用=((推定使用電気量)ー(ソーラシステムの発電電気量))× 電気単価

で計算します。これ以外にガスなどがある場合はそれを足します。

◆リース費用:ソーラーシステムを提供する会社に確認すると分かります。

◆売電利益:ソーラシステムの発電量と昼間の電気使用量の差分が売電されます。

 売電利益=(ソーラーシステムの発電量ー昼間の電気使用量)× 売電単価

採算性を計算するのに注意するポイント

それぞれの項目の費用が分かれば、計算はシンプルです。

でも安全性をみて余裕度を高めると、導入効果がでなくなります。

採算性を計算するときのポイントを考えてみます。

ソーラーパネルの発電量

ソーラーパネルの発電量は、メーカーが計算してくれることもありますが精度は? です。

下記の内容が含まれていることを確認しましょう

①パネルの取付角度
②晴天率
③パネルの劣化、汚れ

我が家が依頼したメーカーも③が抜けていました。

蓄電タイプか売電タイプか

ソーラーパネルの大きさ(発電量)を選択するのも重要ですが、蓄電池を準備するかどうかも、採算性に大きく影響がでます。

ソーラーパネルのみだと、昼間発電した電気を昼に使用して、余った電気は売ることになります。

2009年当時48円だった売電価格は2024年では16円です。

売電価格が高かったときはこれでOKでしたが、現在の16円では?です。

購入電気が25~30円なので、これは売電するより、蓄電して自宅で使用する方が採算性が上がります。

蓄電池を持ったシステムは高価になるので、どちらにするのかは悩ましいところです。

ポータブル電源は救世主になれる?!

多くの家庭がそうであるように、我が家も夜の方が電気を使用します。

そこで我が家は、システムについている蓄電池に加えて最近長寿命になったポータブル電源を購入する計画です。

ポータブル電源は、当初緊急時やキャンプなどに利用されていましたが、現在では、寿命が延びたこともあり(10年)省エネツールとしての用途も考えられてきています。

これにより、あわよくば、購入電気を限りなく0にできないかと考えています。

電気使用量の推定

新築や新しい電気製品を購入すると電気使用量を推定するのは急に難しくなります。

我が家は、ソーラーシステムを導入するということで、オール電化にすることにしました。

今までに使ったことがない、エコキュートやIHの電気使用量が推定し難いので悩やんでいます。

一応仮の値をいれて推定することにしました。

他にも、新築で断熱性が上がっているのでエアコンの費用が減るとか、20年以上使い続けた冷蔵庫を買い替えるなどは盛り込めていません。

採算計算の結果

前述のことを加味して採算計算しました!

ここには記載していない、細かい工夫や機器の省エネを盛り込んでいます。

リース期間は15年です。

◆採算は!?

 ・1~10年目  年間3万円程度のプラス(黒字)
 ・11~15年目 年間5千円程度のプラス

 ・15年以降   月間2万円弱のプラス

 です。

11~15年目は、売電価格が更に下がって8円で想定しています。

もちろん、16年目以降はソーラーシステムが稼働していたら、大幅にプラスになります。

でも計算は無理矢理プラスになるようにしている部分もあるので・・やや心配です。

まとめ

かなり長い期間での推定なので、精度はあまり高くないようです。

検討して感じたのは、いいなりで導入すると採算はマイナスになるだろうということです。

導入するシステムも検討が必要ですが、導入後も各家庭の実状に合わせた工夫が必要そうです。

また、今後更にエネルギー費用が高くなると考えるとプラスのメリットはでそうです!

ソーラーエネルギーは環境にもよいので、CO2削減にも貢献できます

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