家の建て替えで、家族それぞれで断捨離をしました。
その時に息子から、2つのコインを譲りうけました。
何故持っているか分からないと言っていました。
一つは1圓銀貨で、もう一つは中国北洋発行の光緒元寶銀貨です。
1圓銀貨は、大きく、デザインも立派なコインです。銀であればそれなりの価値があると思い調べてみました!
実は、今回息子から譲り受けた、一圓と光緒元寶以外にも、我が家には、別の「光緒元寶」と「大清銀幣」が存在します。
これらも、何故我が家にあるのかが不明です。
いつの間にか、宝物入れに入っていました?!
何故あるのか考えてみると・・
父は、1940年代に韓国の学校を卒業しています。
母も1940年代に北京の病院で数年看護婦として働いていていました。
また母は昔から、コインや紙幣を集めるが好きで集めていました。
推測でしかありませんが、母が集めたこれらの正体不明の立派な銀貨を、
子供の私や、孫の私の息子に宝物としてくれたのではないでしょうか?!
私も息子も何故こんなものを持っているか忘れています。
一圓銀貨とは
一圓銀貨は、1871年(明治4年)に対外貿易専用銀貨として発行されました。
日本の貨幣でありながらも対外貿易用の銀貨として機能し、主に中国や台湾などのアジア諸国で使われました。
更に、1878年(明治11年)からは日本国内でも一円銀貨の流通が認められましたが、多くは貿易用として使用されたようです。
国内では発行から16年後の1897年(明治30年)に通用停止となりましたが、
台湾や朝鮮での製造は1914年(明治45年)まで行われています。
今回の一圓銀貨は、1893(明治26年)の発行なので国内流通のものであれば、かなり末期のもののようです。
◆一圓銀貨には大型と小型がある
明治20年発行のものには、大型(旧型・径38.6mm)と小型(新型・径38.1mm)があります。
その後は、大正3年銘まで小型が製造された。これらは、大型、小型とも量目、品位は同じで
直径だけが変わっています。
但し、明治19年銘の一部に直径38.3mmのものが存在します。
明治30年当時の一円は、現在に換算すると、換算方法により3,800円とも2万円とも考えられます。
でも現在は実際の取引は、銀の含有価値や古銭としての希少価値です。
当然発行枚数が少ない方が希少価値が上がります。
◆銀貨としての価値
一圓銀貨は、大型、小型とも重量26.96gで銀90%、銅10%です。
2024年6月5日時点の銀の国内公表価格は、1g当たり166円です。
これを用いて換算すると
26.96g×166 ⇒ 4475.36円です。
◆古銭としての価値
売る場合を買取 福ちゃんで確認すると
「新一圓大型銀貨は1万円以上の買取価格が期待できますが、新一圓小型銀貨は数千円で取引されることが多いようです。」と記載があります。
◆購入する場合
アマゾンではほとんど見つけられませんでしたが、楽天市場では、多くは美品ですが数万円から高いものでは20万円近い物あります。
メルカリではかなり安いものもありますが、個人で販売しているため信頼性はかなり低そうです。
中にはレプリカと書かれているものも多く出品されています。
本物でも売るときは安く、買うときはかなり高そうです!
我が家の一圓銀貨はかなり年季が入っていて本物ぽいです。
ネット上の記事やYouTubeを参考に偽物かチェックをしてみると
偽物のようです!!!
チェックは寸法や重量とデザインで行います。
見分け方は色々なサイトで記載があります。今回は下記の動画を参考にしました。
岡崎買取センターの【かんたん解説】新一圓銀貨の偽物の見分け方
寸法と重量によるチェックを行いました!
なんと全てNGです。
本物 | 我が家のコイン | 判定 | |
直径 | 38.1㎜ | 39.1㎜ | NG |
厚み | 2.7㎜ | 2.5㎜ | NG |
重さ | 26.96g | 24.0g | NG |
重さは許容範囲があり26.86~26.96gの範囲ほOKです。
デザインによるチェックも有効な手段です。
偽物は本物のコインを使って作られることが多いため、凹凸が少なくなっている場合があるようです。
◆デザインによる確認
・葉脈:彫りが浅くて少し葉脈がぼやけている物は偽物の可能性があり
・龍の鱗:鱗の凹凸がくっきり彫られているのが本物、
凹凸が浅くて不鮮明な物が偽物である可能性が高い
・馬の歯:銀貨の周囲のギザギザが均一で等間隔に入っているものが本物
・側面のギザギザ:等間隔で一定の大きさであれば本物
こちらの判定も葉脈と馬の歯はNGです。
龍の鱗と側面のギザギザは良いのか悪いのか分かりません。
本物 | 我が家のコイン | |
葉脈 | 〇 | NG |
龍の鱗 | 〇 | △ |
馬の歯 | 〇 | NG |
側面のギザギザ | 〇 | △ |
確認するまでは、本物と疑わなかったのですが、どうも偽物のようです。
残念です!
現在使われていないコインのレプリカをつくることは、罪にはならないということから
この1圓硬貨は、かなり偽物があるようです。
とは言え我が家に20年以上あるので、このまま宝箱にしまっておくことにしました。
皆さんの家にも謎のコインがあったら調べてみてはどうでしょうか!