我が家の愛猫のゴジが嘔吐や下痢を繰り返し体重が減ってきたので動物病院につれていき血液検査をしました。
なんと甲状腺機能亢進症でした。数年前に飼い主の私がバセドウ病になり、最近まで闘病をしていたのでとても驚きました。
猫の亢進症の症状と治療法はどんな感じなのでしょうか?
我が家のチャコ(愛称はゴジです、 顔がゴジラににているのでいつの間にか自宅ではゴジと呼んでいます)は、13歳のメス猫です。
大雨の日に子供たち5匹を連れて、我が家へ避難してきました。子供たちは皆譲渡会で貰われていきましたが、母親のゴジは我が家に居残りました。
太っているときは3.5㎏近くあったのですが、ここ数年少しずつ痩せて行き前回病院で測定したときには3㎏を切っていました。徐々に痩せているのでとても心配です。
ゴジラ似のチャコです。
食欲はあるのですが、病院に行く数日前は下痢と嘔吐を繰り返していて体重は更に減っているようでした。でも元気に走ったり、気持ちよさそうに寝ていたりしていました。
病院では血液をとり、下痢止めをもらって飲ませました。下痢止めは効かずに、数日後甲状腺亢進症ということが判明しました。
猫の甲状腺亢進症はどんな病気なのでしょうか?
2019年には飼い主の私が甲状腺機能亢進症の一種であるバセドウ病を発症しています。投薬治療でやっと最近、病気のことをあまり気にしなくてよい状態になりました。医師からは、寛解とは言われずに定期的に病院に通い血液検査をしています。
猫も人間も甲状腺ホルモンの働きはほぼ同じです。甲状腺ホルモンは、のどにある甲状腺から分泌され全身の細胞に作用し、代謝を活性化させる役割があります。
このため甲状腺ホルモンが増えると代謝が増えて体に負荷がかかり色々な症状がでます(甲状腺機能亢進症)。逆に、甲状腺ホルモンの分泌が減少すると活動が抑えられ臓器などの機能が低下します。
猫は高齢になると甲状腺が大きくなり(腫大)やすいそうです。大きくなるとホルモンの分泌が増えて甲状腺機能亢進症になります。甲状腺が腫大しやすいこともあり甲状腺機能低下症にはあまりならないそうです。
7歳以上の猫の5%以上がこの甲状腺機能亢進症になっているというデータもあるようです。
人と違うところは、人の場合は甲状腺ホルモン異常に分泌して亢進症になるので投薬治療で症状が治まれば、薬を中止することができますが、猫の場合は甲状腺が大きくなってしまってホルモンの分泌量が増えるので発病するすと基本的には一生飲み続けなけれいけません。
一般的に言われているのは
体重減少、食欲増進、行動の変化(攻撃性が増す、異常に活発になる、異常に鳴くなど)、嘔吐、下痢、多飲多尿、食欲低下、元気消失です。
ゴジの症状のうち明らかに該当するものは、体重減少、食欲増進、行動の変化、嘔吐、下痢などです。でも行動の攻撃性が増す、異常に活発になる、異常に鳴くなどは、以前からそれらの傾向がありました。以前から発症していたのでしょうか?
人間の場合も体重減少は激しく、私の場合でも8㎏減少しました。これは主に体が活性化して消費されることが原因です。このため食欲も旺盛になります。ゴジは、たくさん食べる反面、下痢や嘔吐も多くこれも痩せる原因です。
結果、若い時の最大体重から約1.0㎏減少しています。これはかなりの危機状況です。
平井動物病院のHPを参考にしました
くつろいだり、はしゃいだり、美味しそうにごはんを食べたりしていますが、反面下痢、嘔吐をして体重は減ってきています。
ソファーでゴロゴロするのが日課です!
最初の血液検査の結果です。
血液検査で甲状腺ホルモン(T4)の値は基準値が0.90~3.70μg/dLに対し13.50とかなりオーバーしています。肝臓に起因するALP値も基準値が0~58U/Lに対し114と基準値をオーバーしていました。
甲状腺機能亢進症と判断するのはこの2つの値をチェックするようです。人間の場合は4種のチェック値がありもう少し複雑な判断をしていきます。
動物病院から今後の治療の計画を教えてもらいました。
猫の亢進症の治療は、投薬治療・甲状腺の切除・療法食の3通りがあります。
投薬治療は、人と同じ薬メルカゾール(チアマゾール)の投薬です。甲状腺の切除も人と同じ治療です。3つめの療法食治療は特定の食事しかできなくなるので食事が楽しみな猫には不向きです。人にはアイソトープ治療というのがあるのですが猫にはないようです。
今回は投薬治療から始まりました。投薬治療で甲状腺ホルモンの減少を血液検査で確認していきます。副作用も幾つかあるので最初は頻繁に病院に通わなければいけません。
左は私が飲んでいたメルカゾールです。右はゴジが貰ったチロブロック(メルカゾール)です。1粒のサイズは人用の1/4になっています。
◆投薬と血液検査
初期血液検査 投薬治療開始、モロブロック1.25mg、1日1回、1錠継続
2週間後 血液検査、投薬治療継続
2週間後 血液検査、投薬治療継続
3週間後 血液検査、投薬治療継続
4週間後 血液検査、投薬治療継続
2か月後 血液検査、投薬治療継続
約5か月で6回の血液検査の予定です。
◆治療の費用
◎最初の検査の費用
項目 | 費用 |
血液検査 | 11,000円 |
他検査(血圧) | 1,000円 |
再診料 | 1,000円 |
小計 | 13,000円 |
◎薬 | |
モロブロック14日分 | 2,000円 |
これからも同じだけ費用がかかると考えると、5ヶ月分では85,000円です。保険も効かないので痛い出費ですが・・
猫たちは言葉を発しないないのでその苦しさは分かり難いですが、自分が甲状腺機能亢進症のバセドウ病を発症したので、その苦しみはよく分かっています。
猫たちにとって、甲状腺機能亢進症は命にかかわる病気です。費用は結構かかかりますが、健康を取り戻せるようサポートしたいと思います。
治療の経過をまた投稿します。