プラスチック廃棄問題の本質は何?

最近、ニュースで海洋プラスチェックやスーパのレジ袋問題などが取り上げられています。プラスチック(石油由来資源)は、他にも物凄い量生産されているはずだけど、本当に問題はこれだけ? マスコミに踊らせてない?

私なりに、調べてみました。もちろん十分ではないですが情報を提供します。
また新し活動も色々と始まっています。

コンテンツ
・世界のプラスチック資源の状況
・日本の石油由来資源の状況
・海洋プラスチック問題
・レジ袋問題
・考察
・ゼロ・ウェスト活動
・まとめ

世界のプラスチック資源の状況

出展が記事ごとにことなるので、ネットの記事を抜粋します。

記事1:世界のプラスチックの生産量は1950年に約200万トンであったのが、2015年には3憶8000万トンに激増(Geyer et al. 2017)した。その後も更に増加している。

記事2:2018年8月のOECD報告書によると、全世界でプラスチックごみは年間3億2000万トン発生した。廃プラスチックのリサイクル率は世界全体では14%にとどまっている

記事3:国連環境計画(UNEP)が2018年6月に発表した報告書によると、プラスチック製品は世界全体で約90億トンが生産され、そのうちリサイクルで再利用されたのはわずか9パーセントにとどまり、それ以外は地中に埋められるか、捨てられています。

記事4:米ジョージア大の研究チームは2017年7月に推計を米科学誌発表した。1950年以降に世界で製造されたプラスチック製品の総量は83億トンに達し、うち63億トンがごみとして捨てられた。ごみになった63億トンのうち1回でもリサイクルされたのはわずか9%で、12%が焼却処分され、79%は埋め立て処分されたり自然界にそのまま捨てられたりしていた。プラスチックごみは陸だけでなく海でも問題化。年に800万トンが海に捨てられている。

これらの記事を読むと、プラスチックは近年増々生産が増加している上、リサイクル率が14%と低いのが問題である。またプラスチックは分解されるまで時間がかかるため生産されたプラスチックが長期にわたって存在することもあります。

日本のプラスチック資源の状況

国内は、一般社団法人 プラスチック循環利用協会が、2017年のプラスチックのマテリアルフローを作成していますのでこれをもとに確認をしていきます。


2017年のプラスチック生産量は、1164万トン(含 再生樹脂62トン)です。


プラスチックの廃棄物量は904万トンです。そのうち一般廃棄物は418万トン、産業廃棄物486万トンです。

 

 

 

 

 

リサイクルは、有効利用廃棄物は775万トン(86%)です。内訳は、マテリアルリサイクルが23%、ケミカルリサイクル4%、サーマルリサイクル58%、未利用14%となっています。

驚くべきは産業立国である日本のプラスチックの産業廃棄物が53%と非常にすくないことです。実は私は企業にいた時に、環境関連の業務を約10年やっていましたが、各社が環境マネジメントシステム(環境ISO)を導入した後、廃棄物削減の意識が高まり目標をもって量の削減を進めた歴史を目の当たりにしています。この活動はまだまだ現在進行形です。

リサイクル率が86%で良いではないかとも思いますが、課題もあります。サーマルリサイクルが58%あります。サーマルリサイクルというのは主には焼却した熱を利用するリサイクルです。東京農工大学 高田秀重 教授の指摘にもあるように、 焼却によるダイオキシン等の有 害化学物質を放出しないような高性能な焼却炉の建設には多額の費用がかかります。例えば、人口 数十万人の市の焼却炉の建設に100億円かかりその寿命も30年程度です。サステイナブル(持続的)な方法でしょうか?

また廃棄物の約45%が包装・容器・コンテナ類というデータもあります。

海洋プラスチック問題

WWWジャパン記事より抜粋
プラスチックの多くは「使い捨て」されており、利用後、きちんと処理されず、環境中に流出してしまうことも少なくありません。手軽に使える分、手軽に捨てられてしまう、そうした面もあるといえます。

そして環境中に流出したプラスチックのほとんどが最終的に行きつく場所が「海」です。プラスチックごみは、河川などから海へと流れ込むためです。

既に世界の海に存在しているといわれるプラスチックごみは、合計で1億5,000万トン。そこへ少なくとも年間800万トンが、新たに流入していると推定されています。こうした大量のプラスチックごみは、既に海の生態系に甚大な影響を与えており、このままでは今後ますます悪化していくことになります。

これらのプラスチックごみの多くは、例えば海岸での波や紫外線等の影響を受けるなどして、やがて小さなプラスチックの粒子となり、それが世界中の海中や海底に存在しています。5mm以下になったプラスチックは、マイクロプラスチックと呼ばれています。

マイクロプラスチックについては、人を含む生物の身体や繁殖などに、具体的にどのような影響を及ぼすのか、詳しいことはまだ明らかにされていません。しかし、本来自然界に存在しない物質が広く生物の体内に取り込まれた結果を、楽観視することは許されません。

レジ袋問題

レジ袋は前述したいくつもあるプラスチックの1アイテムです。
再認識すると国内では年約900万トンのプラスチックごみが排出されており、そのうち約400万トンが包装容器やペットボトル、レジ袋といった使い捨てプラスチックです。

家庭などから出る一般廃棄物の比率のうち約8割を占めています。このためレジ袋にフォーカスが当たっています。レジ袋の有料化は小売業に義務付ける方針です。国内では年450億枚のレジ袋が使われていると推定されています。 当然他の包装容器やペットボトルも減らさなければならないアイテムです。

考察

ここまでの確認で幾つかのことがわかりました。

<世界>
・プラスチックの世界でのリサイクル率はたった14%です。
・廃棄されたプラスチックは埋立等に使用されているが、現在問題が顕著になっているのは海洋への流出です。
・海洋に流出したこと自体問題ですが、マイクロプラスチックになって生体系への影響が懸念されている。

<日本>
・日本はプラスチックのリサイクル率は86%と高いが、CO2を排出するサーマルリサイクルが58%になっている。
・日本の産業廃棄物と一般廃棄物の割合は54:46です。
・日本の一般廃棄物のうち8割が装容器やペットボトル、レジ袋といった使い捨てプラスチックです。

忘れてはいけないことは、プラスチックは産業や生活に多大な良い効果を与えており、それゆえ多くのプラスチックが生産されているということです。

世界の状況と日本の状況は大きく違います。これはインフラ・技術力や教育等の問題もあります。全ての国を日本のレベルまで持っていくことは非常に難しいことです。また日本のレベルですらサステナブルとしては不十分です

非常に難しい問題です。
解決するためには、プラスチックの使用を限定的にする必要があります。特に今問題としている一般ごみの包装材、ペットボトル、レジ袋などを劇的に減らす必要があります。これを実現にするための切り札の一つは、生活スタイルや考えて方を大きく変える必要があります。そのために新しい生活スタイルや考え方を提案する必要があります。

次にこの新しい生活やスタイルや考え方について記載します。

ゼロ・ウェスト活動

日本ではまだあまり馴染みのない言葉ですが、世界各地では当たり前に廃棄物政策の主要政策・スローガンとして使われています。

ゼロウェスト活動は、工場や地域社会での廃棄物の発生や資源の浪費をゼロに近づける運動。排出された廃棄物をリサイクルするゼロエミッションとは異なります。1996年にオーストラリアの首都キャンベラが初めて宣言。日本では徳島県上勝町、福岡県大木町、熊本県水俣市などが全国に先駆けて取り組んでいます。

ゼロ・ウェイストは単なる活動ではなく、ごみをできる限りなくそうとする様々な取り組みに基づく理念です。(ゼロ・ウェイスト・ホーム ごみを出さないシンプルな暮らし ベア・ジョンソン著)

この理念をベースに更に考え方を進めて活動が進められています。
そのうちの一つとしてZero Way の活動があります。この活動はゼロウェストとトヨタ方式の改善を組合わた活動になっているようです。

まとめ

プラスチック廃棄の問題は重要な問題です。人類が解決しなければいけない問題です。

しかし、この問題の後ろには、人類が生き残るためのサステナブルな社会をつくりだすための新しい考え方や生き方を作っていかなければいけないという課題が見え隠れしています。ゼロウェストもその解の一部であると思います。

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