パーソナルトレーナーが語る スポーツクラブの常識は世間の非常識?! トレーニングジム編

スタジオインストラクター兼パーソナルトレーナーのサンジュストです。

新型コロナの影響でフィジカルディスタンス(ソーシャルディスタンス)をとることが求められています。トレジムの常識や器具の掃除の仕方や扱い方など、少し変わるかもしれませんね。

前回のスタジオルール編に続き今回はトレーニングジムのルールや暗黙の了解(?)などについて、私個人の希望や意見を混ぜながら(笑)わりと真面目に解説していこうと思います。

 

コンテンツ
・当たり前ですけど…器具は大切に扱いましょう   
・でかい声を出すな!!シャウト効果は一時的です 
・これからはもっと厳しくなるかな…使用後の器具の汗とりや消毒など 
・まとめ

 

「スポーツクラブの常識は世間の非常識?! スタジオ編」はこちら

当たり前ですけど…器具は大切に扱いましょう

マシンにしろフリーウエイトにしろそうですけど、とにかく大事に扱っていただきたい! 修理代の事もありますが…たくさんの人が使うものですので。

具体的に言うと、まずマシンでは(主にスタック式)急に力を抜くと自分もマシンも壊れがちです。時々ガシャーンと大きな音をさせてトレーニングしてる人を見かけますが、マシンだけでなく自分の筋肉や関節を壊す可能性も高いです。完全に力を抜く時(終了時)はおもりが降りきってから力を抜きましょう。逆に力を入れて持ち上げる時も急激に力むのではなくしっかりと筋肉や関節の動きを意識た方が効果的です。

書いていて思ったのですが、このあたりの感覚を文章にするのは非常に難しいですね。

フリーウエイトに関しては、まず、ダンベルバーベルを放り投げるな! きつくなっても最後にバーベルをゆっくりおろす力くらいは残っているだろ!!と言いたい!

例えばダンベルでアームカールをしていたとします。何回か繰り返してきつくなって、前腕の動きがストップしてしまいました。はい、ここでなぜ放り捨てる??? のか。放り捨てる力が残っているならゆっくり肘をのばして下へ置け! 肘の曲げ伸ばしと握力は関係ないと思います。握力が足らないなら手とダンベルをくくっておけ!! と言いたいです。

バーベルはさらに危険です。ダンベルもそうですが自分だけでなく他人を怪我させてしまう可能性だってあります(他人の足の上に落ちて骨折、など)。

以前テレビで某有名女性パーソナルトレーナーの自身のトレーニングを密着かなにかで放送していましたが…トレーニングが下手なのはともかく…最後バーベルを投げてました…

自分の部屋や自分個人のトレジムならばある程度許されるかも、ですが、普通のスポーツクラブは安全第一です。

ちょっと辛辣な言い方をしますと、全員が全員ではないでしょうがマシンで大きな音をたてたりバーベルを投げるなど雑に扱う人は恐らく「自分はメチャメチャきつい事をやってるんだアピール」ではないかと思います。

 

でかい声を出すな!!シャウト効果は一時的です

これも、ある意味「重い重量やってますアピール」だと私は思っています(笑)

何レップか繰り返すのが通常のトレーニングなのですが、その最後のあたりで雄叫びをあげる人がいます。圧倒的に男性に多い…

確かにシャウト効果と言って、どうしてもきつい時に声を出すことによって数パーセント力がアップするというような研究結果もあります。が、これを毎回やっていれば日常になりますし、シャウト効果が期待できるのは一発の時、例えばパワーリフティングやウエイトリフティングの時やハンマー投げなど。

有酸素や通常の筋肥大トレーニングで声を出すというのはむしろ精神的なもの、つまり気持ち、モチベーションを保つためという方が強いのではないかと思います。

私自身やパーソナルトレーニング指導の時の経験から申しますと、数レップやってきつくなった時の声は絞り出すような、うめくような声の人の方が多いです。これも言葉で書くのは中々難しいのですが「ううー」に濁点がつくような声です。なにせ叫ぶのは違う気がします。

私が勤めているクラブのフリーウエイトゾーンには「心で叫べ!」という言葉が入り口のドアに書かれています。名言だと思います。

 

これからはもっと厳しくなるかな…使用後の器具の汗とりや消毒など

以前ではだいたいのクラブでマシンやダンベルラックの横に小さなタオルを置いていて(ご自由にお使いください的な)器具を使用した後はそれで汗を拭いたりしていました。

クラブ内の掲示では恐らく「使用後は必ず汗を拭きとって下さい」的なことが書かれていると思うのですが、まぁここがちょっとゆるいというか、必ずではなく任意と言いますか。

清潔や衛生に関しては人それぞれ幅があるように思います。あまり気にしない人もいれば几帳面な方もいます。

新型コロナの影響でここがもう少し徹底されるのでは、と思います。いや、徹底されなければならぬ、という感じですかね。

4月に1週間ほど営業を再開した時、私が勤めているクラブではマシンの横にあった小さいタオルにプラスして消毒用の使い捨てティッシュも置いてありました。

店舗によって消毒用ウエットティッシュのところと、消毒用スプレー+キッチンペーパー というところがありました。

 

まとめ

以前からトレジムの利用法についてあれこれ考えていたことに加えて、新型コロナの影響でフィジカルディスタンス(ソーシャルディスタンス)をとることや衛生面の強化も求められているのでこれから先、トレジムも常識みたいなものが変わるのだろうか?との疑問からもこの問題について考えてみようと思い、書きました。

あともう一つ私が思う「トレーニング補助ってどこまで必要か?」もここで書きたかったのですが、またしても3つ書いたら結構な量になってしまいましたので、この件に関してはまたの機会にしますね。

 

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