最近版画はすごいなと感じています。画とはまた違う魅力を感じています。以前の投稿で紹介した畦地梅太郎の版画も独特な世界があり、とても魅力的です。今回紹介する牧野宗則は精巧で幻想的で美しい、とても魅力的な版画です。
・牧野宗則 略歴
・まとめ
「百合」との出会い
この「百合」の版画との出会いは、私が会社に入って数年目1990年頃です。静岡出身の職場の後輩が版画の販売のカタログを持ってきて、購入しないかとの誘いがあったのです。そのカタログには結構多くの版画が載っていたと思いますが、この「百合」を選びました。
多分当時盛んに山に登っており山でみるニッコウキスゲと重なったのかと思います。シンプルな構図が気に入ったのを覚えています。
ニッコウキスゲ
この作品は牧野宗則にとって比較的初期の作品です。今回作品を検索して確認しましたが、改めて非常に多くの作品を制作していることに驚かされます。本当に多くの精巧で幻想的で美しい作品が発表されています。
特に静岡出身らしく富士山を題材にした作品が多く、富士山を好きな人にとっては堪らない作品が多いです。
牧野宗則 略歴
牧野 宗則(まきの むねのり、1940年2月11日 - )は日本の木版画作家です。静岡市葵区出身です。
1987年 日本縦断展を開催。
1989年 日本生命創業100周年記念カレンダー「牧野宗則 日本の四季」発行しています。覚えている人もいるかもしれません。
牧野宗則は、絵師、彫師、摺師の三者が分業にしていた工程の全てを自身の手で仕上げ、伝統木版画に軸足を置きながらも、常に新しい表現を開拓し、独自の創作版画を発表しています。
2003年には文化庁長官表彰を受賞するなど内外で高い評価を得ています。
版画に興味のない人はなかなか触れあう機会がありませんが、是非一度見てもらうと良いです。驚くと思います。
まとめ
版画は、本物を比較的身近に(画に比べ)楽しむことができます。自分の気に入った作家を見つけて、一生ものとして一枚いかがですか。