ちばてつやの「おれは鉄兵」は、何も考えずに、楽しく読めて痛快でハチャメチャな漫画の代表作です。
同じ作者の「あしたのジョー」とはまた別の魅力のある主人公の鉄兵が剣道で猛者たちを撃破していきます。
その痛快な勝ち方やハチャメチャさを楽しめばよいのです。少し疲れた人におすすめです。元気になりますよ!
「おれは鉄兵」は、週刊少年マガジンに1973年33号から1980年20号まで連載されました。
1976年の第7回講談社出版文化賞児童まんが部門を受賞し、1977年にはテレビアニメ化もされました。
でもネットで剣道漫画を調べてみると、おれは鉄兵を取り上げているのは意外と少ないに驚きます。
恐らく理由は、鉄兵の剣道が武道である剣道のイメージとは異なるからではないでしょうか!?
でも剣道を始めたばかりの鉄兵が猛者たちを次々と打ち破っていく痛快な姿はとても読んでいてシンプルに楽しいのです!
連載当時マガジンが発売を楽しみに待っていました。
その野性的で型にとらわれず、負けず嫌いな鉄兵の姿は剣道という枠にとらわれず人気がありました。
ちばてつやは、「おれは鉄兵」の他にも、ボクシングの「あしたのジョー」、相撲の「のたり松太郎」、ゴルフの「あした天気になあれ」などスポーツを題材とした名作をいくつも発表しています。
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実は名家の出の鉄兵は、幼少期から親父と埋蔵金の発掘を行っていたという設定です。学校は行ってなく勉強ができないけど野性的な子供に育っています。
物語の始まりと終わりはこの埋蔵金の発掘の話なのがこれまた、単純なスポーツ漫画と一線を画しています。ちばてつやが当時の社会や子供に対して警鐘をならしていたとのことです。
◆家族
上杉家の人々。埋蔵金掘りで騒ぎを起こし家にもどってきた親父さんと鉄兵です。他の兄弟は鉄兵のことをほとんど知りません。
上杉家の当主であるおばあさんと帰宅早々揉めて、また大騒ぎします。
◆仲間・ライバル
王臨学園の剣道部の吉岡主将です。自宅に帰ってきた鉄兵は王臨学園へ入学するのですが、そこでも大騒ぎを起こします。
東台寺学園の剣道部の脇坂主将です。脇坂主将が一計を案じ鉄兵は東大寺学園に編入します。
東大寺学園の年上の仲間の加納(左)と但馬(右)です。2人とも落第生で本来ならば高校卒業の年齢。
新里工業の菊池。剣道の名門・鹿島円道流道場の出身。
鉄兵は物語の前半は、主に高校生を相手に剣道はやっていたのですが、後半の関東大会では同年代の中学生のライバルとの試合を行います。
埋蔵金発掘をしていた明泉の養護施設でその施設出身の中条と出会い剣道とも出会う。後に中条とは東大寺学園で再開すします。
王臨学園で剣道を始めた鉄兵は、東大寺学園との対抗戦の代表の座をかけて吉岡主将と試合を行う。目まわし戦法で・・
東大寺学園との対抗戦で鉄兵は対象として参加します。
鉄兵は相手の癖や弱点を見つけるのが得意!
東大寺学園との対抗戦では、大将戦になり接戦を繰り広げるが・・
王臨学園を退学になった鉄兵を東大寺学園の主将脇坂が編入させようと、鉄兵のやる気を起こさせようとするが・・
東大寺学園では、実力主義で順位がつけられ試合がおこなわれている。鉄兵は勝ち抜いて主将にチャレンジする・・
関東大会では、鉄兵は同学年のライバルたちとしのぎを削る。新里工業を下し団体戦を制すると個人戦でも新里工業の菊池と決勝で当たり・・
「おれは鉄兵」は、単純明快で型破りで痛快なストリーでとても楽しめる作品です。社会背景もあり生まれた作品のようですが、色々と考えずに鉄兵の生き生きとした姿を楽しむのでOKな作品です。
残念ながら、剣道漫画のジャンルでは評価は高くないようですが、面白さはピカイチです。おすすめのスポーツ漫画です!!
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