旅行に行くと、お土産に小さな小物を買いたくなります。良い小物が買えると、その旅はいい旅に感じます。
今回は、伊勢神宮参りのお土産、「おかげ犬みくじ」です。陶器でできた犬の置物の中におみくじが入っています。伊勢神宮参拝にちなんだ、可愛いお土産です。
江戸時代に伊勢神宮参りの大ブームが起こった時に、事情があって、伊勢神宮に参詣できない主人の代わりに参拝したと言われているのが「おかげ犬」です。
・おかげ犬とは
・おはらい通りとおかげ横丁
・まとめ
おかげ犬みくじ
江戸時代の日本で起こった、お伊勢参り(おかげ参り)のブームがの時に、飼い主に代わりに伊勢神宮に参詣したのが、「おかげ犬」です。犬もそれを支援する江戸時代の人達も、すごいですね!
おかげ犬は白い犬が多かったとのことですが、この犬は淡い黄色です。
お腹の所におみくじが入っています。足の下(裏側)のシールを剥がして取り出します。
おかげ犬とは
おかげ(お蔭参り)とは
おかげまいりは、江戸時代に起こった伊勢神宮への集団参詣のことです。江戸時代はお伊勢参りが盛んでした。数百万人規模のものが、およそ60年周期に3回起こりました。
平安時代の中期の934年(承平4)に伊勢神宮に参拝した人は、10万人との記録があります。江戸時代になり、世の中が平和になり経済的にも安定してくると、参拝者は爆発的に増えます。
明和年間の1771年には、200万人。文政年間1830年の3月から6月下旬の3ヶ月だけで400万人の人が参拝に訪れています。当時の人口が3千万人ぐらいとの推定があるので、すごい割合の人が訪れたことになります。
「一生に一度はお伊勢さん」というほど、江戸時代の人達は憧れていました。江戸からは片道15日間、大坂からでも5日間、名古屋からでも3日間、東北地方からも、九州からも歩いて参拝しました。
すごいエネルギーがそこに使われていたのですね。
おかげ犬とは
足腰が悪い人や病弱な人は伊勢までは行けません。そんなご主人の代わりにおかげ参りをしたとされるのが「おかげ犬」です。おかげ参りをする知り合いに犬を連れて行ってもらったり、犬だけを旅に出すこともあったようです。
犬の首にお札代や餌代となるお金と「お伊勢参りに行くこと」「飼い主の住所と名前」を書いた紙などを括り付けておいたそうです。
記録によると、おかげ犬は街道沿いの人に大切にされたということですから、改めて日本人ってすごいと思います。
おはらい通りとおかげ横丁
おはらい町通り地図
伊勢市観光協会のおはらい町通り地図はこちら
伊勢神宮・内宮前にあるのがおはらい町です。宇治橋から五十鈴川に沿って続くおよそ800mの石畳の通りには、たくさんの土産物店・飲食店や商家が建ち並び、参拝後の町歩きがお楽しめます。
おかげ犬たちも店先で待っています。白い犬も多いですね。
おはらい町通りの中央にはおかげ横丁があります。おかげ横丁は伊勢福という会社が運営しています。伊勢福はあの有名な赤福餅を作っている会社です。
江戸期から明治期にかけての伊勢路の代表的な建築物が移築・再現されたおかげ横丁。約4000坪の敷地内には、伊勢志摩ならではの食べ物屋やおみやげもの屋が建ち並んでいます。
おかげ座は江戸時代のお伊勢参りを2分の1の縮尺模型で再現しています。当時の女性の平均身長が140㎝でその人形が置かれています。江戸時代の人はまだ小柄だったのにびっくりしました。
まとめ
伊勢の神宮参拝の記念に、おかげ犬みくじいかがですか。とても可愛いし、おみくじ付きです。
まだ、なかなか旅行にいけない状況が続いていますが、早く安心して旅行にいける状態になって欲しいですね。