筋トレは最高の若返りのツールです。効果も比較的分かりやすく実感できます。ストレスに強くなったり、幸せな気分になったり、ポジティブになるのも筋トレの効果です。
これらの効果は筋トレにより分泌されるホルモンによるものです。
筋肉が分泌するマイオカインは効果が実感しにくいのですが、密かに大事な役割をしてくれています。
筋トレを行うと色々なホルモンが分泌されることが分かっています。
筋肉自体から分泌されるマイオカインは近年になって研究がすすんできています。
でも現時点では他のホルモンより情報が少ない分野です。
成長ホルモン:たんぱく質を合成して筋肉をつけたり、体脂肪の蓄積の抑制や燃焼させる働きがあります。他にも骨の成長、免疫機能促進、糖代謝正常化、認知機能や生殖器への関与など多岐に渡っています。
テストステロン:筋肉つくりに不可欠なホルモンです。男性ホルモンであるテストステロンは多岐に影響があり、肉体的にも精神的にも男らしさを増進してくれます。
低テストステロンと正常テストステロンの男性の健康における比較 50歳からの科学的「筋肉トレーニング」より
参考記事『中高年の筋トレ 筋肥大と筋力アップどちらを優先しますか!? 50歳からの科学的「筋肉トレーニング」を読んで考えた!!』
◆三大神経伝達物質セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミン
ノルアドレナラリン:目の前の恐怖や不安に対して、体と脳が戦闘モードに切り替わり立ち向かうときにノルアドレナリンやアドレナリンが分泌されます。筋トレで高重量などを扱うときにはノルアドレナリンが分泌されます。
ノルアドレナリンとアドレナリンの違いについてはこちら
セロトニン:幸せホルモンといわれ、精神の安定を司り気分を高揚させます。セロトニンはよい睡眠をつくるホルモンのメラトニンを作る材料にもなります。
ドーパミン:こちらも幸せホルモンといわれます。気分がスッキリしたり、モチベーションが向上し、ポジティ ブ思考になります。
ここ数年研究がすすんだマイオカインとは
マイオカインとは、骨格筋(筋肉)から分泌されるホルモンやペプチドなどの物質の総称です。
運動誘発性といわれており運動を行うことが分泌を促進されます。
残念なことに具体的にどんな運動がよいというのは明確にはなっていないようです。
一部の研究ではハードな方がよいと言われていますが、有酸素運動や軽い運動でもマイオカインは分泌されます。
現在マイオカインは数十種のレベルで発見されています。それぞれのマイオカインが異なる効果を発揮しています。
現在分かっている主な効果は
筋肥大、脂肪燃焼、血管の老化を抑制、骨粗鬆症を抑制、認知症を防止、がん抑制、脳神経細胞増殖、減少抑制などです。
関連記事『今注目の筋ホルモン「マイオカイン」について』
筋トレを行って実際に感じている効果はとても多くあります。
効果は筋トレ直後の効果と、比較的継続するものがあります。
筋トレが終わると、そのタイミングで受けられる恩恵があります。何年も継続してもこの効果は継続しています!
・食事が美味しい お腹が空く
・スッキリした気分なる
・頭がはっきりする
・テンションが高くなる
・達成感がある
筋トレを行うようになってから、変わってと思われる効果です。
・良く寝れる
・体形が変わる 筋肉が付く、脂肪が落ちる
・積極的になる
・自信がでる
・明るくなる
・忍耐強くなる
体に直接効果がでるものもありますが、メンタルに影響するものが意外と多いのに改めて驚きます。
今度はどのホルモンがどの効果を出しているかを考えてみました。
正確にはどのホルモンが効果をだしているのかの判断は難しいです。
一つの効果に複数のホルモンが影響がありそうです!
・体形が変わる、筋肉がつく、脂肪がおちる ⇒ 成長ホルモン、テストステロン、マイオカイン
・良く寝れる ⇒ セロトニン→メラトニン
・スッキリした気分なる、頭がはっきりする ⇒ テストステロン、セロトニン、ドーパミン
・ポジティブなる、自信が持てる ⇒ テストステロン
・気分がスッキリする ⇒ セロトニン、ドーパミン
・達成感を感じる ⇒ ドーパミン
こうやって効果とホルモンを照合してもマイオカインが効果を出していると実感できるものは少ないのが分かります。
マイオカインの効果は素晴らしものです。
それを生み出している筋トレや筋肉は、今まで思っていたより更に素晴らしい組織です!
でも残念なことにテストステロンや成長ホルモンのようにダイレクトに効果を実感できるものが少なそうなのが残念です。
これだけの効果がある筋トレをやらない理由はありません。
でも中高年にとっては,筋トレは、疲労や関節など痛みとの闘いもあります。
ムリをしないで頑張りましょう!