40年以上前山を登り始めた時、使用していたテントは三角テントでした。憧れてたダンロップテントを使用するようになったのは会社の山の会に入ってからです。
その後は設営の苦労やテントのトラブルから解放されています。現在のダンロップのテントは当時に比べ更に軽量化されていますが、設計の思想や特徴的なオレンジと青色の姿は残されたままです。
保有している OTM-3302
・ダンロップ プロフェッショナル 登山三人用テント OTM-3302
・テントは用途に合わせて
・まとめ
ダンロップテントの歴史
ダンロップテントの思い出
大学のクラブの三角テントは布製とナイロン製があり、布製を持たされると悲しい気持ちになりました。布製のテントは水分を含むとても重くなるのです。
その数年後、1980年代になると、ダンロップがオレンジと青のドーム型のテントを売り出しました。そして、このテントに憧れていたのを思い出します。学生時代はテントの立て方やその時間を短くするトレーニングをやっていました。
社会人になり会社の山の会に入りましたが、その時は既にダンロップのテントを使用していまいした。このダンロップのテントのおかげで、テントのトレーニングは不要となりました。
会社の山の会では、このダンロップのテントを夏も冬も使用していました。冬はフライではなく外張りをつけて寒さをしのいでいたのを覚えています。会社の山の会でも積雪期も5年ほど山に行っていましたが、テントで不安になることは一度もありませんでした。
当時はテンバの半数ぐらいがダンロップテントだった時期もあり、個人的にも購入したいと考えていました。
ダンロップテントの歴史
メーカーのHSC社は、ダンロップブランドとプロモンテブランドを持っています。プロモンテは2005年と比較的新しく立ち上げられたブランドです。HSC社HPはここです。
ダンロップテントの起源は、1971年に「カラコルムテント」の名称で発売した世界初の吊り下げ式テントです。1972年に「DUNLOPテント」と改称し、さらなる軽量化を推進し「DT-7202」を発表しました。
ブレイクのキッカケを作ったDT-7202 ポールを一体化された吊下げ式テントです
これが大ヒットしたそうです。その外観は、今回紹介する私の持っているOTM-3302と瓜二つ。現在販売しているVSシリーズもそのデザインを引き継いでいます。
1970年代〜1990年代にかけたヒマラヤ遠征登山にも多くの隊が使用し、厳しい環境での耐久性と扱いやすさを実証し更に信頼を深めました。社会人山岳会や学生山岳部で人気のある1989年発売の「Vシリーズ」は、これらのヒマラヤ遠征の経験をもとに作成されています。
その後、1990年 ゴアテックス®使用の厳冬期用テント「VGシリーズ」を発表。2012年には、現在でも人気のオールシーズン用コンパクトアルパインテント「VSシリーズ」を発表しています。
HSC社HP TENT HISTORYより抜粋
ダンロップ プロフェッショナル 登山3人用テント OTM-3302
現在もっている OTM-3302は、1985年の夏合宿で槍ヶ岳から剣岳への7泊8日の縦走のために購入したものです。価格は45,000円ぐらいした記憶があります。この時の合宿は、あちらこちらから山行し、最後に皆で剣に集まるとのものでした。実際には2人で3人用のテントを使いました。
その後も個人山行を中心に何度もこのテントのお世話になりました。このダンロップのテントも一度もトラブルなしに使用しています。
今回、この投稿をするために、久ぶりにテントを張ったり、型番を確認したのですが、このOTM-3302が、ダンロップのテントの中での位置づけが分かりませんでした。
本体とポールです。ポールの袋にOTM-3302とあります。
吊下げ式なのでアッと言う間にテントが立ちます。
フライを掛けて完成です。購入して35年経つのに新品のようです。DT-7202にそっくりではないですか?
購入した1985年は、まだVシリーズが発売される前なのです。恐らく197?年にDT-7202が発売された後のシリーズだと思うのですが、メーカーのHPにも、Web上にも位置づけが書かれているものを見つけられませんでした。
プロフェッショナル 登山3人用テントとタグがついているので当時としては、しっかりしたもので
あると信じています。ちなみに重さは、本体2800g(ペグ含んで3100g)です。
現在もその技術や設計思想は発展し、特にその雰囲気はVSシリーズに受け継がれています。
テントは用途に合わせて
我が家には、他にも2張りテントがあります。
Campmanのテント
ひとつは、セルフビルドのログハウスを白州に建てる時に寝泊まりしていたCampmanのテントです。
この無名のメーカーのテントは価格は安かったのですが、とても広く森の中で寝泊まりは快適です。15年ものですが、まだまだ使用するのに問題はありません。災害時用に使用しようと考えています。
山用テントだと5~6人用に相当。高さも160㎝ぐらいあります。
WILD1のテント
もう一つは数年前に購入したWILD1(カンセキ製)の2人用テントです。2人用のドームテントで軽量化を目指して購入したのですが、重さが本体1970g(ペグ、張綱含まず)総重量2.230gあり、現在ではひいき目にみても軽いといえません。でも価格は1万円以下で手に入れました。
ダンロップのVSシリーズの2人用は約1,660g(総重量約1,870g)です。同じくダンロップの超軽量VLシリーズの2人用は約1,360g(総重量1,550g)です。
※これらのテントは全てフライ付きのダブルウォールテントです。
まとめ
今回はダンロップテントの紹介をしました。ダンロップのテントはシンプルで信頼性の高さでは評価が高いテントです。縦走でのテントの信頼性や安全性に代えられるものはありません。
現在では他にも適材適所の優秀なテントがあります。ぜひ自分の山行やスタイルにあったテントを
見つけて愛着をもって使用しましょう。