八王子城は、北条氏が関東を治めていたことを思い出させてくれます。小田原北条氏の大きな拠点が、北条氏照が築いた八王子城です。その後、豊臣秀吉の関東制圧命を受けた前田利家と上杉景勝によって落城しました。
現在の八王子城跡は、歴史が分かるガイダンス施設、ハイキングができる標高460mにある本丸跡、氏照が住んでいた跡御主殿跡などを楽しむことができます。
・ガイダンス施設のようす
・八王子本丸跡へのハイキング
・御主殿のようす
・まとめ
八王子城の概要
八王子城は北条氏の本城である小田原城の支城であり、北条氏康の三男である氏照によって築城されました。北条氏最大の支城です。豊臣秀吉の小田原征伐の一環として豊臣方の上杉景勝・前田利家・真田昌幸らに攻められ、落城しました。その後、徳川家康によって廃城となりました。
深沢山山頂付近にある氏輝が城の守護神とした八王子神社は牛頭天皇と八人の王子を祀っています。この八人の王子が城の名称や地名の由来になったそうです。
国の史跡や日本100名城に選ばれ、発掘調査や整備も進み、御主殿跡付近の石垣、虎口、曳橋などが復元されています。駐車場のそばに八王子城ガイダンス施設が建てられています。
駐車場:大型バス4台・普通車50台(うち、思いやり駐車スペース等3台) 利用時間 8:30~17:00
ガイダンス施設住所:東京都八王子市元八王子町3-2664-2
アクセス:JR中央本線、高尾駅下車、北口1番乗り場より西東京バス「霊園前・八王子城跡入口」降車、徒歩約15分で登山口(土・日・祝のみバス「八王子城跡」行き運行)。 バスは午前6時台〜午後7時までで1時間に約1本
ガイダンス施設のようす
ガイダンス施設は、八王子城跡のバス停のすぐそばにあります。駐車場からも歩いて1~2分です。八王子城と北条氏照を解説しています。
連絡先:042-663-2800
会館時間:9:00~17:00
休館日:12/29~1/3 臨時休館日あり
入館料:無料
駐車場側から見たがガイダンス施設です。右側が入り口です。
すごく立派な甲冑が置いてありあります。
パネルで北条氏照と八王子城について、7つのテーマについて解説しています。1、北条氏照とうつりゆく戦国、2、武将・氏照、3、外交官・氏照、4、滝山城から八王子城へ、5、御主殿の建物、6、攻め入る豊臣軍、7、落城・炎上した御主殿
八王子本丸跡へのハイキング
管理棟から本丸まで所要時間は約40分です。山道を約240mの高さを登ることになるので、それなりの靴と心構えが必要です。
本丸は、深沢山の山頂にあるのですが、いろいろな資料をみると445m、446m、451m、460mなど色々な標高が出てきます。調べてみると、国土地理院の地図の深沢山の標高445mは、小宮曲輪の場所のようです。本丸のあるところの標高は460mの記載が多いです。八王子発行のパンフレットの記載も460mです。
コース概略 行動時間 約80分でした。
管理棟 ⇒ 金子曲輪 ⇒ 八王子神社 ⇒ 松木曲輪 ⇒ 本丸跡 ⇒ 管理棟
正面の鳥居が登り口です。
普通に山道を登っていきます。
数千キロも飛ぶといわれるアサギマダラ?
柵門跡の分岐があります。八王子神社の方へ向かいます。
9合目少し手前です。尾根が見えています。
山頂の少し手前で景色の良いところがあります。天気がよいと都心の方が見えます。
八王子神社の参道です。
八王子神社の正殿です。歴史を感じさせます。
天狗の石像がありました。北条氏は大天狗を祀っている高尾山の飯縄権を庇護していました。
松木曲輪です。八王子城址碑があります。今回は、深沢山の国土地理院の地図にある標高445mにあたる小宮曲輪によらず帰ってきてしまいました。山頂には祠と狛犬があるそうなので忘れずに見てください。
こちらが本丸跡です。祠と碑がありました。ここが標高460m地点です。帰りは同じ道を降りてきました。
八王子城址のようす
御主殿は、氏照の館などがあったところです。管理棟から御主殿に向かいます。
管理棟から城山川沿いに歩いていきます。今回、川にはほとんど水がありませんでした。写真の橋を渡り、更に、写真の左上に見える橋を渡っていきます。
坂を上っていくと曳橋が見えていきます。曳橋は、簡単な橋を架けておき攻め込まれたら橋を壊して侵入を防ぐものですが、現在はとても立派な橋になっています。
曳橋と石垣です。
写真の左上が虎口(入口)です。石垣や石畳はなるべく当時のものを利用して復元したそうです。とても立派な石垣と階段です。
御主殿跡です。土台の石が並んでいます。
御主殿跡です。建物の土台部分が復元されていました。奥ではまだ発掘作業を行っています。
まとめ
半日あれば、八王子城と北条氏照の歴史が分かるガイダンス施設、ハイキングができる標高460mにある本丸跡、氏照が住んでいた跡御主殿跡を堪能できます。
自然を楽しめるだけでなく、帰るときには、八王子城や北条氏や八王子の歴史をに詳しくなっています。