山道具 こだわりのストーブ -ガソリンストーブ編-

 ストーブは山道具の中でも最も大切な道具の1つです。同じストーブ、同じ系列のストーブが長い間使われていることに驚かされます。山を登る人(マニア)にとってストーブは、高級カメラと同等、もしくはそれ以上に魅力的なアイテムになっています。ストーブは苦楽をともにした、相棒のような存在です。

「こだわりのストーブ」の記事では、個人的経験、店やネットの情報をもとに現在購入するなら、どのストーブが良いかを考えます。

 ストーブのタイプは使われている燃料から主に2種類に分類されます。1つはホワイトガソリンを使用しているタイプ(OPTIMUS 123R スベアやColeman コールマン スポーツスター等)、もう一つのタイプはLPガスを使用しているタイプ(プリムス P-153 ウルトラバーナー、イーピーアイ REVO-3700等)です。

ガソリンストーブの特徴:ホワイトガソリンを使用したストーブの長所は経済的であること、火力が気温や気圧に対し安定していることです、冬山ではお勧めです。短所としては、着火が面倒(プリヒートが必要)、ストーブ自体及びホワイトガソリンが重たいなどがあります。長年使っているとメンテナンスが必要になってきます。メンテナンスすることで愛着も芽生え、逆に魅力的なアイテムになってきます。冒頭で触れたとおり、長年使っていても骨董ではなく、現役として販売されているのも魅力です。

ガスストーブの特徴:ガスカートリッジを使用したストーブの長所は何と言っても軽量で操作が簡単でストレスを感じずに使用が可能です。欠点は経済的には割り高であること、温度や気圧により火力が不安定になることなどがあげられます。個人的にには、カートリッジの中の残りの燃料がどれくらい入っているのかが分からずに次回の山行に使用可能かどうか悩み、結局予備のカートリッジを多めに持ってい行ってしますことです。皆さんはどうやって残り量を管理しているのでしょうか。

 どちらのタイプを選ぶかで悩ましいのは、冬山でのガスストーブの性能のところです。若いときに冬に八が岳(とても寒い)に行ったとき‐20℃になっていました。当時ホワイトガソリン使用のピーク1 MODEL400を使用していましたが、ストーブが使えなかったり、火力が不安定になった記憶はありません。ガスのコンロも寒冷地用のカートリッジを使用すれば-5~-10℃ぐらいまでは問題ないとのことです(ホワイトガソリンは-10℃以下まで問題なく使用可能)。実際にコンロを使用する環境では-5~-10℃以下に下がることはあまりないかと思われます。このあたりのクリティカルな状況は、実際に行っている方の経験を聞けたらと思います。

1、ガソリンストーブ

私は約40年前から主にホワイトガソリンを使ったコンロをメインに使用していました。学生時代や会社では山の会に所属しておりテントでの縦走を主体でしたので当時としては火力が強く安定していたホエーブスやピーク1を主に使っていました。ホワイトガソリンは冬山で低温になると臭いがなくなり、水と間違えてしまうと本に書いてあるのを知っていましたが、同行した先輩がポリタンクに入っていたホワイトガソリンを口に含んだのを見たことがあります。すぐに吐き出していたので味は違うようですが、注意が必要です。

私は個人の山行では、軽量を追及するため、スベア123Rを1985年ころから使っていました。当時6000円くらいで購入したのを覚えています。山行を重ねる度に愛着が湧いていきました。初代のスベアーは後輩に貸し、燃料タンク部分が膨らんだ状況で戻ってきて、使用不可になってしまいました。2代目は、その後すぐに購入して、現在まで元気に活躍をしています。スベア123Rの驚くべきはほぼ同じ仕様・形状で現時点でも人気の商品として売られていることです。

ホエーブス(Phoebus):オーストリアのヨーゼフ・ローゼンタール金物製作所が1920年頃から1992年まで生産していたキャンプ用のストーブとランタンブランド。燃料にはホワイトガソリン及び灯油を使用。かつては多くの山岳部で使用されたが1992年に生産が中止され、その後榮製機から復刻、販売されている。

ピーク1(PEAK1):コールマン(アメリカ合衆国のキャンプ用品製造・販売業者)製のホワイトガソリン用ストーブ。コールマンは1940頃スピードマスターを制作して以来、現在に至るまで多くのストーブを製造、販売している。初代ピーク1はModel 576 (1978.02) であるが、その後Model 400 系がピーク1の名前を引き継いでいる。また更にModel 550が名前を引き継いでいます。コールマンのストーブの歴史はコールマン博物館を参照ください。

550B

我が家のPEAK1 550B

スベア123:1900年初頭にスベア・ストーブは最初スウェーデンC・R・ニーベリ読書灯工場で生産されていた。1955年に発売されたスベア123は、最初の携帯型トレッキング用ホワイトガソリン・ストーブである。1969年にスヴェア・ブランドはスウェーデンの別のポータブルストーブ製造会社であるオプティマス社に買い取られ、同社はその後40年間に渡りスヴェア123の生産を続け、現在も生産されている。

スベア123r

我が家のスベア123r



●ここ40年間の主なガソリンストーブ

名称 メーカ 本体サイズ(径×高さ) 重さ 燃料タンク 出力 燃焼時間 備考
ホエーブス625 MJR 17㎝×18㎝ 940g 600ml 1918年頃開発
ピーク1 MODEL400  Coleman 14×15.5 866g 300ml 1979年販売
ピーク1 MODEL550B  Coleman 11.4×13.3 590g 349ml 2,000kcal/h 1.5時間 所有品の製造日は1990/11
スベア123r オプティマス 9.5×12.8 550g 130ml 1,300kcal/h 1.25時間 1955年発売、現在も生産、販売中
スポーツスターⅡ508A Coleman 14×14 960g 520ml 2,125kcal/h 約1.5~3時間 現在生産、販売中
フェザー(TM) ストーブ Coleman 13×15.5 680g 330ml 2,125kcal/h 約2.2時間 現在生産、販売中

 

表の中で現在、生産販売されているのは、オプティマス社のスベア123rとColeman社のスポーツスターⅡ508Aとフェザー(TM)ストーブです。スベア123は、ほぼ同等の外観、構造で60年以上の歴史をもっています。一方Coleman社は、1940年頃からワンバーナーのストーブを作り始め、多くの機種を世に出してきています。最新機種は、その蓄えられて技術やノウハウが盛り込まれているので間違いはないかと思います。また小型軽量、使い易さではピーク1 550Bは非常に優秀なストーブと思います。

この中からベストの一品を選ぶとすると、少人数(1~2人)で数日(1~2日)であればスベア123r。中人数(3~5人)で縦走(3~5日)であればピーク1 550Bもしくはフェザー(TM)ストーブです。

 

ガスストーブは、「こだわりのストーブ ーガスストーブ編ー」に記載します。

 

 

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