中国で働ていたことのある母から貰った中国の古いお札があります。私もある時期中国で仕事をしていました。貰った紙幣は、今は、使われていない古い紙幣だなあと思っていました。
最近気がついたのは、母が働いていたのは戦中の北京です。紙幣の発行年とは一番古いもので1953年です。時期がずれています。どうやって手にいれたのでしょうか? この紙幣について調べてみました。
中国の通貨の単位
中国の基本的な通貨の単位は人民元(元)です。元以外にも通貨の補助単位として、角と分があります。
元と角と分の関係は、1元=10角=100分
中国の現在の主な紙幣は100元、50元、20元、10元、5元、1元、5角、2角、1角の9種類になります。最大の紙幣である100元紙幣は偽札が多く、注意が必要です。
1950年、1960年代の紙幣
一番古い紙幣は、1953年発効の2分です。とても小さなお札です。おもちゃのお金といってもおかしくなりですね。母は戦時中に北京の病院で看護婦をやっていたそうです。戦争が終わる1945年の前のはずなので、その時使っていたお金ではないようです。
次に古いのは、1965年発効の10元札です。以前中国語を習っていたことがあり、その時の北京出身の先生が懐かしいとか珍しいとかいっていまいした。美品だと8,000円から9,000円ぐらいの値段がついてましたが、結構傷んでいますね
上紙幣 発行年 : 1953年、額面 : 2分、貨幣尺寸 : 95×45 mm
下紙幣 発行年 : 1965年、額面: 10圓、貨幣尺寸 : 157×72 mm
外貨兌換券
1979年の外貨兌換券です。一元と5角と0.5角の3枚です。兌換元(だかんげん)は中華人民共和国政府が外貨を管理するために、1980年4月1日から流通し、1995年1月1日に廃止された紙幣です。外貨に両替可能なことや、人民幣では買えない外国製品が買えることなどから外貨兌換券に中国人の人気が集まり、人民幣との闇両替が横行した。闇両替のレートは、兌換券1元=RMB1.5元 – 1.8元程だったそうです。
こちらは美品ですがあまり高くはないようです。
1980年から1990年の紙幣
次に古いのは1990年と1980年に発行された紙幣です。私が中国へ仕事に行き始めた1990年代の当初はこれらのお札がまだ流通していました。特に角のお札は2000年代も流通していました。これは母が、意図的に集めたものですね。当時敦煌に旅行で行っていたと思います。
100元―1990年、50元―1990年、10元―1980年、5元―1980年、2元―1990年、1元―1980元、5角―1980元、2角―1980元です。
図柄もバラエティに富んでいます。
裏は有名な景勝地です。
2000年前後の紙幣
これらの紙幣私が中国に頻繁に行っていた2000年前後で使用されていたお札です。残念ながら50元札がありません。デザインは他の紙幣と同じように毛さんで緑色です。
100元―1999年、20元―1999年、10元―1999年、5元―2005年、1元―1999年です。
図柄はすべて毛さんです。
裏は有名な景勝地です。
2015年 100元の新札、2019年に50元、20元、10元、1元の新札が発行されています。なぜか5元札の新札は、発行されていません。デザインは、あまり変わらず毛さんのデザインです。既に毛さんの1999年の100元が3,000円で取引されているのをみてびっくりしました。
まとめ
今回中国の古い紙幣を調べてみて分かったのですが、母が中国の病院で働いていた時の記念で持っていたものではなく、その後に収集したもののようです。母が亡くなったときに日本の古い(昭和以降)の紙幣やコインなどが大量にあって、それを兄弟で形見分けをしました。そうです。多分趣味で集めていたに違いありません。最近この趣味を引き継ぐことを考えています。