昭和の漫画 中国歴史漫画の元祖 横山光輝の水滸伝

横山光輝の水滸伝に学生時代に出会いました。その面白さにワクワクして読んだのを覚えています。その後何年かしてまた読みたくなり、現在我が家にある単行本を購入しました。

水滸伝は、明代の中国の長編小説で西遊記、三国志演義、金瓶梅とともに四大奇書といわれています。

漫画水滸伝は、1967年から1971年にかけて連載されました。

水滸伝に出会うのは難しい

現在の若者は、水滸伝や梁山泊のことを知っているのでしょうか? 現在は水滸伝に出会うことはなかなか難しいのではないでしょうか。

水滸伝とは

中国の4大奇書の一つに数えられている水滸伝です。

西遊記や三国志は日本でも有名ですが、水滸伝や水滸伝のスピンオフである金瓶梅は知名度では落ちます。

そんな水滸伝を簡単に触れることができるのが、横山光輝の水滸伝です。

ざっくりとした水滸伝のストリーは・・

時代は、汚職官吏や不正がはびこる世の中北宋末期です。

様々な事情で世間からはじき出された好漢(英雄)108人が、大小の戦いを経て梁山泊と呼ばれる自然の要塞に集結します。

そして悪徳官吏を打倒し、国を救うことを目指すようになる話です。

ウキペディアを参照しています。

我が家の漫画水滸伝

作者の横山光輝は、鉄人28号、伊賀の影丸、魔法使いサリー、バビル2世、三国誌な等々、本当に多くの作品を世に出している日本を代表する漫画家です。

そんな横山が中国の歴史物語を書き始めるきっかけになったのがこの水滸伝です。

我が家の水滸伝は希望コミックスのもので全8巻です。1969年の初版ですが、1990年時点で46版に達しています。

元々の水滸伝自体は100話を越える話ですが、漫画水滸伝はコンパクトにまとめられています。

まずは、ここが入門でもOKではないでしょうか

その後の横山光輝の三国志や今人気のキングダムのもととなった漫画ともいえます。

三国志やキングダムは、元々は中国の本当の歴史を元に作られています。

このため他の歴史書や小説などで触れることができます。

日本では水滸伝はそれほど多く活字になっていません。北方健三が小説すばるに1999年から2005年にかけて水滸伝を連載しています。

登場人物

水滸伝の英雄の数は108人います。漫画にはそこまでの英雄は紹介されていませんが、多くの人物が登場します。

主な登場人物だけを簡単に紹介します。

九紋竜史進

上半身に9匹の龍の入墨を施している。108人の英雄の中で最初に登場します。

魯智深

大力無双の破戒僧。二竜山入り青面獣楊志と共闘します。

豹子頭林冲

槍の名手。度々登場して戦闘シーンで活躍します。

青面獣楊志

 顔に青痣を持つ。いつの間にか魯智深と一緒に二竜山の頭目になっています。

水滸伝を読むならDMMブックス

晁蓋と6人の部下

晁蓋は、後に梁山泊に入り二代目首領となりますが、108人の英雄には入っていないのは意外です。

晁蓋みた北斗七星が頭上にふりかかる夢をみてことをおこします。劉唐、呉用、阮小三兄弟、公孫勝(一清道人)がその部下です。

呉用は梁山泊の軍師として、一清道人は妖術を使いとして活躍します。

宋江

晁蓋の後の梁山泊軍の総首領になります。北宋末に現在の山東省近辺で反乱を起こした実在の人物を題材にしています。

扈三娘

一丈青と呼ばれており、他に女性剣士が活躍していない中、目立つ存在です。

小旋風柴進

後周皇帝の子孫。多くの梁山泊のメンバーのが柴進の屋敷に一時期世話になっています。

李逵

鉄牛と呼ばれている。粗野なところが多いが憎めないキャラです。登場回数も多く活躍しています。

おすすめシーン

おすすめシーンは多くあります。8巻は外伝になっています。ストリーは7巻で完結しますが、7巻になると急に展開が早くなり闘いが激しくなります。

三巻の天書

宋江が反逆の罪で官吏に追われているときに九天玄女があらわれて、三巻の天書をさずかる。

祝家荘の野望

梁山泊軍は祝家荘軍に苦戦します。捕虜交換の交渉に鉄牛がいきますが、断られます。その後形成が・・

柴進の受難

柴進を助けに向かうが、妖術使いの高廉に苦戦する。妖術の修行をしている一清道人がその術を破る。

こんなシーンがあるのも奇書らしくて面白いところです。

まとめ

中国の歴史や文化のベースにある物語の一つが、水滸伝です。漫画でその一端に触れることができます。

これに続く中国歴史物語も魅力的です。

数年前に、始皇帝の兵馬俑がある西安へいったことがあります。街が城壁(周囲13912メートル、高さ12メートル、底の幅18メートル)に囲まれています。

他にも本当に多くの歴史的建造物があり、スケールの大きさは日本とは比べものになりません。

英雄が登場する歴史ものや物語は面白く読めますが、反面戦闘シーンや簡単に人が死んでいく話は、心に引っかかるところもあります。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です