登山やキャンプ用などのアウトドアの楽しみの一つはなんといっても食事です。
現在多くのアウトドア用クッカーが販売されていますが、どれを買ったらよいか分からない人も多いのではないでしょうか。また食事を楽しめ、愛着が生まれる、こだわりのクッカーを探したい人も多いと思います。
クッカーを選び方や、愛着が湧いてくるおすすめのアイテムを紹介していきます。
一人用クッカーを選び方として、「選ぶポイント」と「素材の特徴」を深堀します。
多くのアイテムから自分にあったアイテムを選択するためには、迷ったときの基準となる指標があると分かりやすいです!
ここでの基準は、なんといっても「食事が楽しめるもの」としました。
食事を楽しむためには・・
・美味しい食事がつくれる
⇒ 例えば、そのアイテムを使ったレシピが豊富に公開されているもの
・そのアイテムを使っていて楽しいこと
⇒ すなわちこだわりや愛着が持てるアイテムであること
・使いやすいもの
⇒ シンプルで機能的なもの
・持ち運びが便利なもの
⇒ 小型軽量なもの
選ぶ基準は「食事が楽しめるもの」のポイントは!
・レシピが豊富に公開されているか!
・こだわりや愛着が持てるアイテムか!
・シンプルで機能的なもの
・小型軽量なもの
アウトドア用クッカーの素材は主に、アルミニウム、チタン、ステンレスの3種です。素材からみたクッカーの特徴を確認します。
素材の特徴の比較
アルミニウム | チタン | ステンレス | |
熱伝導 |
良い(236) | 悪い(17) | 悪い(18) |
重さ(比重) | 軽い(2.7) | やや軽い(4.5) | 重い(7.9) |
強度 | 柔らかい | 強い | とても強い |
こびりつきやすさ | こびりつきやすい | すごくこびりつきやすい | ややこびりつく |
サビ | あまりサビない | サビない | サビない |
価格 | 安い | かなり高い | 高い |
表は、「ぜつえんアウトドア」ブログを参照しました。
アルミニウム
個人的にはアウトドア用クッカーなどの素材としては最強と考えています。
長所:熱伝導がよく、軽く、価格がやすいです。この長所はそのままアウトドアグッズの長所になっています。特に軽いというのは、登山などで荷物の重量を減らしたい人にはおすすめです。
短所:強度が強くない(柔らかい)、こびりつきやすいなどです。アルミのクッカーが変形しているのはよく見かけますが、山道具としては愛着が湧きますし、勲章のようにも感じます。こびりつきは少ない方がよいですね。
チタン
アウトドア用の飲み物、汁物におすすめの素材です。愛用のチタン製のマグカップでコーヒーを飲むのがおすすめです。
長所:熱伝導が悪く、汁物をいれる容器としては最適です。熱くて口がつけれないなんてことを防いでくれます。重量も重くないので、これも助かります。耐久性も強いので長く愛用できます。
短所:値段が高いので一部の愛用する食器に選択するのがおすすめです。
ステンレス
ステンレス製のクッカーや食器も販売されていますが、個人的にはアウトドア用におすすめしません。
長所:強度が強く、こびりつきにくいので、キャンプでの煮込み料理などにおすすめです。
短所:何といっても重いので持ち運びにはおすすめではありません。
今回紹介するアイテムたちは、個人的なこだわりや愛着に偏った選択かもしれません。でも選択の基準はあくまでも「食事が楽しめるもの」です。
アルミポットは、昔から人気のあるクッカーです。1980年前後に購入した小林泰彦著の「バックパック入門」や別冊宝島「アウトドア学教程 技術編」にはシグのアルミポッドが紹介されています。
ストーブではもちろん焚火などで調理をするイメージがありアウトドアでの調理器具の代表的な存在と考えているのは私だけでしょうか?
アルミポットはアルミの鍋という意味ですが、アウトドアクッカーとしてのポッドの特徴は、つるすための取ってがついていることです。
最近話題となっているロータスのアルミポットを復刻したエバニューのアルミポットもこのつるすための取ってがついています。焚火を意識したアウトドアの食事を楽しむための食器です。もちろん通常のストーブでも使用可能ですが。
エバニュー Backcountry Almi Pot
エバニューが復刻したロータスのアルミポットです!
・サイズ : 径122×深さ67mm
・質量 : 140g
・容量 : 650ml
今人気のメスティンです。メスティンは簡単にはアルミ製の取っ手付きの四角い飯盒です。
数年前に、にメスティンという名前を聞いたときは、何???でした。比較的歴史の浅い製品ですが、日本で大ブームになっています。
日本でのメスティンブームは、アルコールストーブで有名なスェーデントランギア社が火付け役になっているようです。またメスティンを使った多くのレシピがネット上で紹介されているのもブームの理由です。
メスティンを販売している会社は、アウトドアメーカーだけではなく、ロゴス、山善、ミリキャンプ、ニトリ、ダイソー、スリーコインズなど色々なカテゴリーの会社が参戦しています。価格もリーズナブルなものが多いのも特徴です。
トランギア製メスティン
山善製メスティン
MiliCampメスティン
我が家のメタクッカーは、東京トップ社製です。既に廃盤になっていますが、メタクッカーといえばこれですね。メルカリなどで新品が時々売られていたりします。
我が家のメタクッカーです。容量は800㏄、500㏄(メモリから推定)とメタ台で構成されています。
メタクッカーはメタ(メタノールの固形燃料)でお湯を沸かしたり、簡単な料理をつくることができます。メインの料理をストーブで料理を作っている間にお湯を沸かしたり、日帰り山行ならこれだけを持っていったりします。
30年ほど前から、このメタクッカーを使っていますが、最近はクッカーなのか食器なのか分からない使い方をしています。一人で使うならクッカーと食器が一つの方が便利です。メタクッカーでガスストーブを使って簡単な料理をしながら、固形メタでお湯を沸かしてレトルトなんて使い方が多くなっています。
メタクッカーとガスストーブを使って食事をするなんてことも多いです!
とても愛着が湧くアイテムですが、廃盤になったものをすすめても・・と思い、同様なものがないかと調べてみました。
Esbit(エスビット)クックセット 585ml も、メタクッカーと同様な機能でおしゃれになっています。Esbitは昔からメタを利用したストーブやアルコールストーブなどユニークな製品をつくっています。
Esbitクックセット 585ml
このクックセットの残念なところは、クッカーが1つというところです。メタクッカーはクッカーが2つあります。
サイズ:86×111mm(収納時)
重量:300g
容量:585ml
Esbit クックセット・アルコールバーナー付
Esbitが得意なアルコールバーナーがついた大容量のセットです。
サイズ::47×128mm(収納時)
重量;560g
容量:985ml
1人用のクッカーで本命なのが、本体と蓋が両方クッカーとして使えるチタン製のクッカーです。2品の料理が同時にできるのでとても便利です。
少し本格的な料理をしたいときは、食材を予め切って持って行くと一人分でもそれなりの料理ができます。また蓋がフライパンになるものもあり、炒め物もでき料理の幅が広がります。
数社から発売されているので、おすすめのもを紹介します。
スノーピークチタン トレック
言わずと知れた日本を代表するアウトドアアイテムブランドのスノーピークです。収納性が高い深型のチタンクッカーです。
サイズ:ポット/φ120×107mm、フタ/φ128×39mm
収納サイズ:φ130×140mm
容量:ポット/900ml、フタ/250ml
重量:175g
S’more(スモア)キャンプクッカーセット
収納サイズ:φ127㎜×100㎜
重量:180g
EPI(イーピーアイ)ATSチタンクッカー
シンプルで軽量のチタンクッカーです。
サイズ:本体 容量800㎜ φ130㎜×70㎜、 蓋 容量380㎜ φ138㎜×28㎜
重量:本体 90g、蓋 62g
シェラカップは山を登る仲間の間では、あまり人気ないのですが、アウトドア全般を楽しむ人の間では人気の一品です。飲むことだけに特化した食器を山に持っていく人は・・ でも本当は直火にかけ調理ができたりするのです。
元々は、シエラクラブにより制作されたシエラクラブカップ(Sierra club cup )です。あまりに人気が高いためシエラクラブの公式カップだけではなく、同種の製品を各社が製造しています。
1892年に自然保護の父と言われるジョン・ミューアによって設立されシエラクラブは、アメリカの自然保護団体です。クラブ設立当時、クラブの会員の証として会員が持っていたのが、会員NO.が入ったシエラカップです。
現在では、本当に多くメーカーがシエラカップを販売しています。本物のシエラカップは肉厚で直火にかけて料理に使用できたり、熱湯を入れてもふちが熱くならなかったりしたのですが、現在各社から発売されているものは大きさを含め仕様は色々あるようです。
PEAKS&TREES( ピークス&ツリーズ )チタン シェラカップ
PEAKS&TREESは、燕三条製品や国産などにこだわって販売している日本のアウトドアブランドです。
容量:330ml
サイズ(長さ×幅×高さ):180×120×45㎜
重量:57g
VASTLAND(ヴァストランド) チタンシェラカップ
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)チタン製シェラスタッキングカップ
サイズ:外径97×高さ45㎜
最近はとてもデザインのよいクッカーが多く見られます。愛着が湧き、こだわりがもてるアイテム候補がいっぱいあります。
是非自分の一品を見つけてアウトドアライフを楽しいものにしましょう!