ベンチプレスを強くなりたいけど、エブリベンチなどハードにやるのはチョットと思う人へ
週2回のトレーニングでそこそこ頑張れば100kgが挙がる、トレーニング方法を考えてみました。
もちろんエブリベンチで頑張っている人に比べると少し時間はかかりますが、
それでも数年で100kgを挙げることができるはずです。
世の中には、ベンチプレス100kgを挙げるための本が幾つかでています。
これらの本の多くは、確実に100kgを達成するために、かなりハードにベンチプレスに取り組む内容になっています。
ヤル気が無いわけではないが、仕事もあり、
それほどハードには出来ない人に向けて、週2回のトレーニングで100kg達成の方法を考えてみました。
私は、40歳少し前で、運動不足解消のため初めてジムに行きました。
そこのスタッフに少しマニアックの人がいて、ベンチプレスをすすめられました。
それから、3年後ぐらいで100kgを挙げることができました。
期間的には必ずしも早いとは言えません。
でも
・筋トレ無経験
・40歳オーバー
・トレーニングは週2回
・出張が多く1ヶ月以上あくときあり
・フォームは見よう見真似
などを考えると、まあまあ頑張ったのではないでしょうか、
少し時間がかかりましたが、こんな条件の私でも100kgが挙がりました。
週2回のトレーニングでもベンチプレス100kgは可能です!
期間は、それぞれ60kg、80kg、90kg、100kgまでが均等という感じです。
3年で達成なので、それぞれの期間は9ヶ月です。
仕事が忙しく、各期間で1ヶ月はジムに行けなかった期間があります。
◆~60kg達成
多くの人のベンチプレスを始めるときの最初の目標は60kgです。
あの大きなプレートを付けて挙げたいというのが最初の目標です。
何か運動をやっていた人でなければ、最初から60kgを挙げられる人はいません。
100kgまでの期間が短い人は、最初から60kgを挙げられる人です。
RM換算では、50kgを8レップできたら60kgが挙がります。
◆~80kg達成
勝手な印象ですが、この期間でしっかりフォームを固めて、補助トレなどで肩や背中を鍛えておけば、期間を短縮できそうです。
私の場合は、この期間はブリッジが安定しない中、ケツ上げ重量ばかりを追っていました。
フォームはメチャクチャで、足はつま先立ち立になっていたと思います。
足の裏でしっかり地面を押すことを意識出来ていませんでした。
70kgで6レップできたら80kgが挙がります。
◆~90kg達成
私の場合は、この期間でしっかり体が出来上がってきた感じです。
フォームもかなり安定してきています。
とはいえ、お尻の浮きはあまり意識されていません。
80kgで5レップできたら90kgが挙がります。
◆~100kg達成
この期間は地道に実力を上げる期間です。
私の場合は、ここまでは、8レップをメインでやっていましたが、
重量の伸びがなくなっていたので、5~6レップのトレーニングを始めています。
実際には、85kgで5レップ挙がったときに
100kgは挙がりませんでしたが、97.5kgは挙がりました。
85kgで7レップ必要です。
かなり実力が上がった現在なら、100kgを挙げるためにどんなトレーニングを行うか考えてみました。
ベンチプレスの強さは主に
筋肥大、神経系の向上、テクニックの3つの要素に依存します。
セット重量やレップ数の組み方は、この3つの要素と刺激を変えることを意識しています。
今回提案する方法では
・~80kg 筋肥大(筋肉量増量)
・~90kg 神経系向上+筋肥大
・~95kg 筋肥大
・~100kg 神経系+筋肉維持
を意識してセットを組みます。
テクニックの一つであるフォーム(ブリッジ)はとても大切な技術です。
これを意識する、しないでは期間は圧倒的に変わります。
「ベンチプレスで腰を痛めていませんか?ブリッジの正しい組み方を紹介!」
MAX重量へのチャレンジは、セットトレーニングを止めて行うのもOKですが、
セットトレーニングの前に、その日のMAXとして行うと効率的です。
期間の目安も入れましたが、期間は素質や忙しさ、年齢により異なるので参考程度です。
目安の期間を合計すると、2年4ヶ月です。
◆~80kg 期間の目安 10ヶ月
メインセットは、8レップのセットトレーニング2~3セットで筋肥大を目指します。
その後に、低重量でフォームを組む練習を少なくても2セット行います。
出来る限り高いブリッジをつくり、足で押す感覚が分かるようにします。
補助トレで肩や背中を鍛えます。
お尻をベンチ台につけるようにしますが、多少の浮きは気にしないで前にすすみましょう!
65kgで8レップのセットが挙がるようになったら、
トレーニング時に最初にその日のMAXを行うようにしましょう!
65kgで8レップ挙がれば、ほぼ80kgは挙がる計算(RM換算)です。
<RM換算表>(表の意味についてはこちら)
セット重量 | レップ数8 | MAX重量 |
50 | 8 | 60 |
60 | 8 | 72 |
65 | 8 | 78 |
セット重量65kgを8レップ挙げられると、MAX重量は78kg挙げることができると推定されます。
◆~90kg 期間の目安6ヶ月
この期間は5レップ、5セット(5×5)のトレーニングを行います。
5×5トレーニングは筋肥大と神経系向上の両方を強化してくれます。
出来れば、5×5で押し通したいですが、
伸びが止まったら8レップで、3セットトレーニングも入れましょう!
スタートの重量は、70kgでしょうか、
5セットできるようになったら、2.5kgずつセット重量を上げていきます。
77.5kgで5レップ、5セット挙がれば、ほぼ90kgが挙がるはずです。
またセットトレーニングの前にその日のMAXにチャレンジしましょう!!
<RM換算表>
セット重量 | レップ数8 | MAX重量 |
70 | 5 | 78.75 |
72.5 | 5 | 81.56 |
75 | 5 | 84.38 |
77.5 | 5 | 87.19 |
80 | 5 | 90 |
77.5kgで5レップできれば、87kgを挙げられる計算です。
◆~95kg 期間の目安6ヶ月
重量が上がってくると、体に負荷がかかり人によっては伸びが鈍化します。
基本に戻る、刺激を変えるはとても大切です。
この期間は再び8レップ 2セット+フォーム練習を行います。
もし5×5トレーニングで伸びが継続していたらそのまま続けてもOKです。
同様に、77.5kgで8レップ、2セットが挙がるようになったら、その日のMAXを行いましょう!
<RM換算>
セット重量(kg) | レップ数8(回) | MAX重量(kg) |
75 | 8 | 90 |
77.5 | 8 | 93 |
80 | 8 | 96 |
77.5kgで8レップできれば、93kgを挙げられる計算です。
◆~100kg 期間の目安6ヶ月
ここまでくれば100kg挙がるのは時間の問題です!
サイクルトレーニングでピークをつくりながら、MAXチャレンジをします。
サイクルトレーニングのメインセットは、5レップでも8レップでもOKですが
8レップで行う場合は、必ずメモリセットとして次回持つ重量を5レップぐらいで挙げておきましょう。
セットトレーニングでは、最終週にセット重量で100kgが挙がる換算で少しずつ、重量を上げていきます。
◎8レップのサイクルとレーニングの例
メインセット重量: 72.5(1週目)⇒75(2週目)⇒77.5(3週目)⇒80(4週目)⇒82.5kg(5週目)
メモリセット:メインセット重量+2.5kg、レップ数4~5kg
できれば、セットトレーニング前にその日のMAXを行います。
これにより、更に神経系やテクニックが向上します。
6週目にMAXチャレンジします。
これを1サイクルとして4周(半年)まで回します。
4周で100kgを達成できなければ、違う刺激を与えるようにしましょう!
<RM換算表>
セット重量 | レップ数8 | MAX重量 |
80 | 8 | 96 |
82.5 | 8 | 99 |
82.5kgで8レップできれば、99kgを挙げられる計算です。
ベンチプレスで100kgを達成には、トレーニング以外にも必要なものがあります。
・休養
・美味しい物を食べる
・ストレッチ・柔軟
・体のケア
少し似たような言葉が並んでいますがこれらは、少しずつ異なります。
◆休養
文字通り体を休め、疲労をとることです。
具体的には、しっかり睡眠をとる、お風呂に浸かって血流をよくすることです。
特に、トレーニング後はこの2つを意識して行い、疲労をとりましょう!
◆美味しいものを食べる
多分、多くの人が、サプリメント(プロテイン)を飲むことをすすめます。
もちろん正しいのですが、
普段の食事でバランスよく栄養をとり、タンパク質が足りないようならば、プロテインで補いましょう。
美味しい食事は、精神的な疲労もとることができます。
◆ストレッチ、柔軟
普段から静的なストレッチを行い体の柔軟性を高めましょう。
特に、ブリッジを組むために背中の柔軟性は大切です。
ベンチプレスの前には静的ストレッチでゆるめすぎないようにします。
ベンチ台でフォームを組むなど、動的なストレッチを行います。
◆体のケア
今まで体験したことのない重量を扱っているので体は悲鳴をあげています。
筋肉を使うことでの筋肉痛、関節や筋の痛みはしっかりケアをします。
お風呂で血行を良くするのはもちろん、フォームローラーやマッサージガン、塗り薬などは必須です。
残念ながら、全ての人がベンチプレスで100kgを挙がられるとは言い切れませんが、
今回紹介した方法を行えば、かなりの確率で挙げることがでいるようになります。
フォームはとても大切なのでしっかり身に着けることが達成の近道です。
とはいえ、全体ベンチ台からお尻が浮いたらダメなんて堅苦しいことは言いません
楽しくやることも達成の近道です。