北杜市の白州に山小屋をつくってから15年以上経ちます。当初からオオムラサキセンターの存在は知っていましたが行くタイミングを掴めないまま15年が経過していました。
昨年(2020年)の10月に初めて行ったのですが、既に成虫はいない時期でした。今回初めてオオムラサキを見ました! パンフレットに写っている姿とは違う姿にびっくりです!
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オオムラサキセンターはオオムラサキ自然公園に併設された施設です。本館・森林科学館・生態観察施設「びばりうむ 長坂」の3つの施設から成り、その周囲に約6haのオオムラサキ自然公園が広がっています。
本館:里山について学ぶことができる施設です。建物がオオムラサキの形をしているようですが、意識しないと気が付かないこともありそうです。
本館の入り口です。屋根の曲線がオオムラサキの羽根です。
森林科学館:世界の蝶や珍しい昆虫の標本約10,000点が展示されています。
整体観察施設「びばりうむ長坂」:今回はこの中のようすをメインで紹介します。広さ1,400m2の鉄骨ネット張りの観察施設です。自然の生息状態でオオムラサキやカブトムシなどの里山の昆虫たちとであうことができます。
オオムラサキ自然公園:6haの自然公園です。雑木林、棚田、水車小屋などの懐かしい里山風景が残されています。
オオムラサキ自然公園パンフレット参考にしました。
オオムラサキセンターHPはこちら
北杜市オオムラサキセンター
〒408-0024 山梨県北杜市長坂町富岡2812
TEL. 0551-32-6648 FAX. 0551-20-4380
E-mail : info@oomurasaki.net
駐車場:無料 普通車38台 / バス4台 / 車椅子駐車場
利用料金:大人 420円、小中学生 200円
営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30) [7月~8月]8:30~19:00(最終入館は18:30まで)、[12月~3月]9:00~16:00(最終入館は15:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日) 祝日の翌日(土・日曜日の場合を除く)、12月28日~1月4日(特別開館あり) ※ その他、臨時開館、臨時休館あり
オオムラサキは、日本では北海道から九州まで各地に分布しています。
広義のタテハチョウ科の中では最大級の種類です。成虫は前翅長50–55mmほどで、オスの翅の表面は光沢のある青紫色でとても美しいです。メスはオスよりひと回り大きいのですが、翅に青紫色の光沢はなくこげ茶色をしています。
この写真はネット上のフリー画像です。左が雄で右が雌のようです。
1957年日本昆虫学会はオオムラサキを国蝶として選んでいますが、法律や条例で規定されたものではありません。
近年は個体数が減りつつあり、準絶滅危惧種に指定されているオオムラサキ。法律上は、捕獲や飼育を禁止されていないので飼うことができますが、飼育はとても難しいそうです。
成虫は年に1回だけ6–7月に発生し、8月にも生き残った成虫を見かけるとのことなので今年は、もう盛りを過ぎているようです。
本館の入り口を通り早々にびばりうむ長坂に向かいました。紫色のオオムラサキが沢山いるの少しでも早く見たかったからです。
びばりうむ 長坂の入り口です。
ところが、中に入って愕然としました。入口のところに餌の樹液のようなものを吸っている沢山のオオムラサキの翅の色はムラサキではなく、灰色なのです。
これではオオハイイロです。もともとオオムラサキの雌は灰色なので全部雌なのでしょうか?
きっと中にはムラサキ色のオオムラサキがいるということで探し始めました
びばりうむ長坂の中は木道があり木が多く植えられています。
切り株などに餌場が作られており樹液のような餌が置かれています。そこに多くのオオムラサキが集まっています。
こちらもびばりうむ長坂の中のようすです。
横から見た姿はきれいです。
人を恐れているようすはなく、私にも飛んできてとまりました。子供たちにもとまっていてサービスはよいです。
びばりうむ長坂の中に1時間ぐらい居ました。恐らく100匹以上のオオムラサキをみましたが、結局ムラサキ色の個体は2匹だけでした。
写真を撮ろうと追いかけたのですが、望遠レンズを持って行かなかったので写真はとれませんでした。ムラサキ色の蝶が多ければとてもきれいなのですが残念ですね。
餌場によっては10匹以上の翅が傷んだ灰色の大きな蝶がいて、少しグロテスクな感じもしました。