いまだ現役でありながら、伝説になっているガソリンストーブのスベア123rです。アウトドア好きにとっては、部屋に飾るオブジェでもおかしくありません。
反面カートリッジを使ったガスストーブはとても使い易く、手軽に使うことができます。今回は、着火や燃焼能力にどれくらいの差があるのか比べてみました。
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スベア123rの歴史
オプティマスの日本の代理店であるスター商事のサイトに行くと100 年以上変わらない姿であり続ける小型ガソリンストーブの代名詞的存在とあります。ウェキペディアによると、最初の携帯型トレッキング用ホワイトガソリン・ストーブであるスベア123は、1955年に発売とあります。
いずれにしろ、長い歴史のあるストーブです。
その後、紆余曲折があり1969年にスベア ブランドはオプティマス社に買い取られスベアブランドは生き残ります。
我が家の2代目
我が家のスベアはこのスベア123rです。約35年ものです。現在の123rは2台目で、後輩に貸したら燃料タンクが膨らんだ形で戻ってきまいた。
2代目の箱を見ると、OPTIMUS123 Climberと書かれており ”r”の文字は見当たりません。箱の下の方にSVEAの文字もあります。
記憶ですが、1代目は、6千円台、2代目は、8千円台でした。現在は19,800円が定価のようです。
スベア123rは小型でよいのですが、山の会などでは最低でも5名ぐらいのパーティで縦走をしていたので、使っていたのはホエブスやピーク1などの少し大きめで燃焼時間が長いストーブでした。
個人で1~2人で行くときはこのスベアー123rを持っていきました。でも最近はガスストーブがとても使い勝手がよいので主流はこちらになっています。
ガスストーブのPRIMUS153ウルトラバーナーです。小型軽量で使い勝手はとても良いストーブです。
スベア123rとPRIMUS153ウルトラバーナーを比較してみた!
久しぶりにスベア123rを点けてみたくなりました。折角なので愛用のPRIMUS153ウルトラバーナーとその使い勝手や能力を比べてみることにしました。
比べるのは、着火までの時間と500ccの水を沸かすまでの時間です。
着火までの時間は?
PRIMUS153ウルトラバーナー
この状態から着火までの時間です。
なんと!! 組立て56秒で着火完了す!
スベア123r
この状態からスタートです。
スベア123rは、ガソリンに圧をかける必要はありませんが、予熱が必要です。固形のメタを使って予熱しました。
着火しました! 2分45秒かかりました!! 約2分は予熱の時間です。
その差は1分49秒でした。やはり予熱をかけるのには時間がかかります。
500ccの水を沸かすまでの時間は?
PRIMUS153ウルトラバーナー
大きな泡が出始めるのを沸騰と考えました。温度を測っているのではないので誤差はありそうです。
沸騰時間は2分45秒した!
スベア123r
沸騰時間は1分26秒でした!! 予想通り、ここではホワイトガソリンの火力が発揮されました。
結果まとめ
ガスストーブでの着火はすぐですが、火力ではホワイトガソリンのスベア123rにやや劣ります。
PRIMUS153 | スベア123r | |
着火時間 | 56秒 | 2分45秒 |
沸騰までの時間 | 4分20秒 | 1分26秒 |
サイズは両方とも同じくらいですが、重さは、スベア123rは、本体のみ(燃料を除く)で550g、PRIMUS153はバーナー部のみでは110g(カートリッジを除く)です。ガスストーブの方が手軽さや重量では有利です。
スベア123rは、過去幾つかの国からコピー製品が発売されています。現在も中国からのコピー製品が発売されています。
燃焼実験はほぼ予想通りの結果でした。スベア123rを点火したのや約3年ぶりでしたが、問題なく点火できお湯も簡単に沸きました。意外と使い易いと変な感想を持ちました。
過去においてガソリンストーブでトラブルもあったので、少し印象が悪くなっていたのでしょう。でも考えてみるとスベア123rでは大きなトラブルはなかったような気がします。
重さや、手軽さではガスストーブに軍配があがります。スベア123rは、愛着が湧く道具なので、その手間も楽しくなります。
一つ気になるのは、燃焼で温度が高くなると燃料タンクが変形してくることです。後輩に貸した一代目はまさにそうです(恐らくは変な使い方をした)、現在の2代目もタンクが変形し少しずつ逆側に盛り上がってきています。
購入したときは、底が凹になっているのですが、少しずつ凸になってきています。
強火で長く使うには、この辺が弱点かもしれません。
最近は体力もなくなり、荷物を少しでも軽くしたいので山行はガスストーブですが、キャンプや我が家の山小屋などでは、マメに使おうと思いました。
スベア123rは、アウトドア好き、道具好きには絶対におすすめの一品です。本当に部屋に飾れる道具でもあります。購入したばかりの金ぴかの123rもよいですが、使いこんだものは、思い出とともにより魅力的に思えます。
持っていない方は1台いかがですか!