少人数の山歩きやソロキャンプに おすすめのホワイトガソリンストーブの選び方 おすすめ6選は?!

ストーブは、食事や温かい飲み物を作ったり、暖をとったりするために絶対必要な大事なアイテムです。現在は、アウトドアブームもあり、とても多くのコンロが紹介されています。初心者にはどのコンロを選べばよいのか困る人も多いのではないでしょうか!

私は40年以上前にホエーブスから始まり色々なストーブ(バーナー)を使ってきましたが、同時に色々なトラブルも経験しました。単独行動の場合ストーブが使えないとメンタル的にも追い込まれます。小型軽量や基本性能はもちろん信頼性がとても大事なアイテムです。

ホワイトガソリンストーブとガスストーブの違い

現在でも、登山やキャンプ用ストーブの主な燃料はホワイトガソリンとガスです。最近は軽量で使いやすいガスストーブが主流になってきています。

火力・安定性

一番の違いはここです。ホワイトガソリンのストーブの方が温度が低い時(氷点下)での火力や安定性が良いと言われています。八ヶ岳でマイナス20℃(テント内はマイナス10℃?)を経験したことがありますが、ホワイトガソリン使用のピーク1は全く問題なく作動していました。

ガスストーブが寒冷地に強くなったとはいえ、冬山ではホワイトガソリンのストーブの方が安心感があります。逆を言えば冬山に行かない人であれば、ガスストーブでOKということです。

重さ・大きさ

ガスストーブのカートリッジを除いた部分は小型で軽量化が進んでいます。重さ100g前後で75gなんてものもあります。カートリッジ(OD缶中)は約150gなので合計しても250g程度です。一方今回紹介するガソリンストーブは、一体型で600g、分離型で400gぐらいのもが多くなっています。

使いやすさ

使い勝手はガスストーブの方がよく、ノズルを回せば火が付く手軽さです。一方ホワイトガソリンのストーブはアルコールでプレヒートしたりポンピングしてガソリンに圧をかける必要があります。最近不要になった機種もありますが、このひと手間が必要になります。

ガスストーブで気になる点

とても使い勝手がよいガスストーブですが、個人的には気になる点もあります。一つ目はカートリッジにどれ位ガスが残っているか分からない点です。正しくは重さを測って管理するようですが・・

もう一点は、一体型のガスストーブを使用する場合はカートリッジが台になることです。大きな鍋などを乗せるときは少し気になることがあります。

ストーブを選ぶポイント

ホワイトガソリンとガスストーブの差を確認して分かったのは、ホワイトガソリンのストーブを選ぶことは、より信頼性があり、カッコいい道具を選ぶことなのです。

山が在るから登ると同じようにカッコいい道具があるから使うという感じです。登山やキャンプにとって料理やお茶をすることはとても大事なことで、それに使う道具もこだわりたいのです!

メーカ

最近は、アマゾンなどの通販サイトを見ると知らないメーカで、それなりの仕様を持っているストーブがあります。他のものならばともかく、信頼性が必要なキーとなる道具のストーブはちゃんとしたものを選びたいものです。 実績があり信頼できるメーカかどうかは選ぶポイントの一つです。

MSR(マウンテンセーフティーリサーチ)

日本でも信頼されている米国の登山用品メーカーです。1969年にがクライミング用品の安全性と信頼性の研究のために設立され、初のアルミニウムシャフト採用ピッケルや登山用としては初の分離式ストーブ「モデル9」などを開発しています。1973年に発売したテント「マウンテンテント」は長年に渡り遠征登山や救助活動に使用されるなど、色々な登山用具で実績のあるメーカです。

MSRのHPはこちら

コールマン

日本でも人気の米国の登山、キャンプ用品の製造・販売業者です。1900年頃に創業しています。当初はガソリンランプを作っていましたが、1940年頃から戦場で使用するガソリンストーブをつくり実績をつくりました。その後、民生用としても多くのストーブを開発しています。日本でも多くの人がお世話になったピーク1もコールマンの製品です。

写真は我が家のピーク1 モデル550Bです。これもなかなかの名器です。

オプティマス

1899年にスウェーデンで誕生した調理器具のブランドです。OPTIMUSのストーブは1世紀以上にわたり数々の登山隊や極地探検隊などで使用され、その実績は多くのプロフェッショナルから高く評価されています。お弁当箱の8Rや123rなどいくつものストーブの名器を世に送り出しています。多くの根強いファンがいます。

SOTO(新富士バーナー)

日本が誇る優秀なストーブメーカです。新富士バーナーは1978年に工業用バーナーの製造会社として設立されました。1990年に販売を開始した「ポケトーチ」をきっかけとして立ち上げたのが「SOTO」ブランドです。 SOTOブランドの中心は、カセットガスを燃料にした燃焼器具です。SOTOのサイトはこちら

これらのメーカは現在でも魅力的なストーブを販売しています。

一体型か分離型か

バーナー部分と燃料部分が一体になっている一体型とバーナー部分と燃料部分が分離されてホースで結ばれている分離型があります。一般的には、分離型は、五徳がしっかりしたものが多く安定性が高いのですが、その分ホースも含め大きくなっています。

現在は、分離型の方が人気があるようです。少人数で使用する場合は、五徳の大きさはそれほど大きくなくてもよいので、形状やフォルムの好みにより選択でもOKです。

メーカによって得意、不得意もあり、前述したとおり初めて分離型を開発したMSRやSOTOは分離型、コールマンは一体型、オプティマスはは両タイプとも得意そうです。

仕様

ホワイトガソリンかガスか、一体型か分離型かが決まれば、次に個々の仕様を確認していきます。

使用可能な燃料

基本はホワイトガソリンなのですが、最近は他にも色々な燃料が使用可能マルチフューエルモデルと呼ばれている機種があります。無鉛ガソリン(レギュラーガソリン)、灯油、軽油などが使用可能なモデルがあります。燃料が変わるとノズルを変える機種と同じノズルで可能な機種があります。

発熱量

火力の強さを表しています。少人数(1~2人)であれば2000kcal/hあればいい感じではないでしょうか。人数やメニューなどを考慮して選びます。

燃焼時間

燃料タンク満タンの時に何時間ぐらい使用可能かの指標です。料理の途中で燃料が無くなると一度冷まさなければいけなくなるので注意が必要です。

重さ・サイズ

山歩きでは荷物の重さやサイズを抑えることはとても大切です。一体型の方が収納サイズは有利な場合が多いようです。

 

これらを確認して選択すれば、良いもの、好みもものが選べます。もちろん値段のチェックお忘れなく!

おすすめのストーブ6選

ここでは、一体型のストーブ3種、分離型3種を紹介します。各ストーブの姉妹品や気になった製品も盛り込んでいます。

一体型のストーブ 3種

一体型ストーブで見逃せないないのは、中国製の低価格の製品です。多くは先行する有名メーカーのコピー製品のようですが、近年では仕様や見た目では引けを取りません。品質や信頼性の部分の評価が難しいところです。

  フェザーTMストーブ 123R BSR-12A
ブランド コールマン オプティマス BSR
燃料 ホワイトガソリン ホワイトガソリン ガソリン、軽油、灯油
火力 最高時約2,125kcal/h 1,300kcal/h 1,820kcal/h
燃料タンク 約330cc 180cc(推奨使用量120cc) 450㏄
燃焼時間 約2.2時間 120㏄燃料で最高2時間 153グラム/時間
収納サイズ 約φ130×152(h)mm  100 × 130mm 105×170mm
重量 約680g  550g 561g/1.2lb
価格 18,800円 (税込) 19,800 円(税込)  8,253円

コールマン フェザーTMストーブ

このストーブは往年の名器のピーク1の後継で形もよく似ています。ピーク1は、学生時代や会社の山の会で頻繁に山に行っていたときに愛用していました。ピーク1の後継機として購入するのもおすすめです。

フェザーTMストーブ

コールマンのサイトは画像をクリックしてください

緊急時には燃料としてレギュラーガソリンが使用できますが、常用は推奨されていません。ジェネレーターの寿命を縮める原因となるようです。

他の製品として気温の変化、寒冷地に強いガソリンストーブとしてスポーツスター(R) Ⅱもあります。タンク容量が大きく燃焼時間が長いのも魅力です。

オプティマス スベア123R

古典的名器ですが、今なお現役で活躍しています。燃料タンクが小さく燃焼時間が短いので日帰り山行やソロキャンプにおすすめです。また予備のコンロとして、またガスストーブとの組合せでの使用など色々と使えそうです。

我が家のスベア123Rは2台目ですが、30年ものになっています。本当に愛着が湧いてきます。

BSR 12A

ネット販売のサイトでは、中国製のストーブも散見できます。特にこのBSR-12Aの評価はそれほど悪く無いようです。愛用の1台になるには、まだまだですが、コストパフォーマンスは高そうです。

 

アマゾンでは他の数ブランド名でも販売されています。BSR-12A

中国のアウトドアメーカについての記事があったのでリンクをはっておきます。 【BULIN・BRS・Alocs・Fire-Maple】中国アウトドアブランドの評価基準。謎を解く鍵は中国浙江省にあった!

また仕様、価格についてはこのサイトを参考にしました。

コピー商品と言えば、アマゾンにこんなストーブがあります。スベア123rのかなり似ています。123r好きの私にとっては少し触手が動きます。

こちらのサイトも参考に「ステンレス鋼ガソリンストーブ

分離型のストーブ 3種

現在の本格的なガソリンストーブの主流は分離型です。ここで紹介している3機種は優れもので、どれもおすすめしたいものです。また各社はその姉妹品もあり、そちらも魅力的なものです。

  ウィスパーライト MUKAストーブ SOD-371 NOVA
ブランド MSR SOTO オプティマス
燃料 ホワイトガソリン レギュラーガソリン、ホワイトガソリン ホワイトガソリン、灯油、軽油、ジェット燃料
火力 約2,772Kcal/h 4,000kcal/h 2,451kcal/h
燃焼時間 136分(600ml液体燃料あたり) 4,000kcal/hで使用時約1時間、2,500kcal/hで使用時約1.5時間 0.6Lボトル使用時(内容量450ml)最高2.5時間
収納サイズ 160×90×90mm本体のみ 幅80×奥行65×高さ80mm(本体のみ) 140 X 80mm
重量 334g(ストーブ+燃料ポンプ) 333g(本体+ホース:163g、ポンプ:170g) 460g(ポンプセット含む)
価格 14,850(税込) 17,500(税込) 25,850 円(税込)

MSR ウィスパーライト

MSRは、メーカ紹介のところにも記載したとおり、登山用アイテムの開発を牽引してきたメーカです。おすすめの分離型のガソリンストーブも4種あるのですが、少人数用ということでウィスパーライトを取り上げています。

ウィスパーライトは、ホワイトガソリン専用のスタンダードモデル。火力が強く、静かな燃焼音が特徴です。

 

その他のMSRストーブ

XGKEX:過酷な状況で使用するために設計され実績をだしてきたモデルです。ホワイトガソリン、無鉛ガソリン、灯油、軽油(ディーゼル)、ジェット燃料に対応するマルチフューエルタイプです。

ドラゴンフライ:火力を自在にコントロールできます。大人数の用途に適しています。ホワイトガソリン、無鉛ガソリン、灯油、軽油(ディーゼル)、ジェット燃料に対応するマルチフューエルタイプです。

ウィスパーライトインターナショナル:MSRのフラグシップ的な製品。高火力で収納もコンパクト、ホワイトガソリン、無鉛ガソリン、灯油が使用できます。

SOTO MUKAストーブ SOD-371

日本の燃焼機器メーカの新富士バーナーが世界に誇るストーブです。プレヒート不要を実現や火力の強さ(4,000kcal)は他のメーカでは確認出来ていない仕様です。

もちろん他メーカで売りになっている、パーツを変えずにホワイトガソリンとレギュラーガソリンの使用も実現しています。

 

オプティマス NOVA

何といってもこのストーブは海外の軍隊や自衛隊でも採用されていることが、その性能や信頼性を保証しています。短時間での予熱、細かな火力調整、少々ラフな扱いにも耐えうる堅牢な構造など過酷な環境下でも信頼のおける野外ストーブの最高峰モデルです。

部品を交換することなく、異なった種類の石油系燃料を使用できるマルチフューエルストーブです。

 

まとめ

登山用やキャンプ用のストーブは魅力的なものが多く、1台に絞るのはなかなか難しい作業です。私も所属しているグループで持っているストーブはなるべく購入しないで、個人の山行やキャンプなどで使うストーブは購入しています。

そのため今回は、小型軽量なものを紹介しました。

でも数日のキャンプや山行ならば、個人であっても予備を含め2台あると、安心感もあるし食事をつくるのに効率化されます。ガスストーブとガソリンストーブの組み合わせや、ガソリンで分離型と一体型組合せで使用するなど、夢が広がってきます。

まずはお気に入りの一台を作り、その後組合せを楽しんでください!

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