丹沢の大山の東のエリアには日帰りで楽しめる低山が幾つかあります。そのエリアの中では最高峰である561.1mの鐘が岳を散策しました。
約3時間の散策後は、玉翠楼の温泉と前回このエリアの日向山を散策したときに食べられなかった猪鍋を楽しみました。
猪鍋の発祥地は兵庫県篠山が有名ですが、玉翠楼も猪鍋を生み出した宿とされています。
厚木観光協会の「あつぎ観光なび」では厚木で最高峰の山と少し間際らしい表現で鐘が岳が紹介されています。他にも厚木最高峰の山と紹介している記事を散見します。
実際には厚木、伊勢原、秦野市の境にある丹沢山塊の大山が1252m最高峰です。561.1mの鐘が岳は厚木で2番目の高さです。
東丹沢に属するこの厚木のエリアには、幾つかのピークがありますが、その中では一番高い山です。
東丹沢七沢温泉郷は、七沢温泉、広沢寺温泉、かぶと湯温泉などの総称です。山裾の斜面に旅館が建ち並ぶ閑静な温泉郷です。広沢寺温泉は七沢温泉から更に山際に入ったところで、旅館は玉翠楼1軒のみのこじんまりした温泉地です。
アクセス
バスでは小田急線の本厚木より約35分です。本厚木駅バスセンター9番線から広沢寺温泉行きバス鐘ヶ嶽下車、または七沢行きバス広沢寺温泉入口下車です。
登山口近くには30台とめられる駐車場があります。相模原駅近くの我が家からは車で約70分で到着しました。
登山口近くの駐車場のようすです。金曜日の10時頃ですが止まっている車は数台でした。トイレもあります。
地図は厚木ハイキングマップの抜粋です。このマップには、厚木近辺のコースが8コース載っていて、反対面は地図になっています。とても良いガイドです。観光振興課、市政情報コーナー、厚木市観光協会、本厚木駅観光案内所、東丹沢七沢観光案内所、市内公民館、中央図書館などで無料で配布しています。pdfファイルはこちら
鐘が岳の今回はコースは、ほぼ道に迷うことがないコースです。ところどころで眺望も楽しめます。浅間神社の石段までは比較的楽な登りです。ここから浅間神社までは標高差で100m以上の階段登りになります。秋は紅葉が楽しめるのでヤマビルのことも考えると秋がおすすめです。
4月から11月頃まではヤマビルの季節です。前日に玉翠楼の方に注意されていたので、かなり注意していました。数分ごとにヤマビルを確認していましたが、何度か靴に上ってきていました。ヤマビルの被害にあわず戻って来たと思ったのですが、玉翠楼で温泉に入るときに足を一箇所噛まれているのに気が付きました!
<コースタイム>
広沢寺温泉駐車場 ⇒(15分)⇒ 鐘が岳登山口 ⇒(55分)⇒ 鐘が岳 ⇒(35分)⇒ 山の神隧道 ⇒(35分)⇒ 広沢寺温泉駐車場
トータル歩行時間140分です。
実際には10時頃出発し13時頃戻ってきました。途中の休憩も含めると、ほぼコースタイムで行動しました。
鐘が岳バス停からの写真です。駐車場からは左の道を歩いてきました。登山口に向かう道は右の道です。スマートウオッチで見ると標高は100mぐらいです。山頂までは約460m登ることになります。
住宅街を通り登山口に着きます。
階段を登り、鳥居をくぐり、鹿や猪よけのゲートをくぐり歩き始めます。登り口から浅間神社まで1から28丁目まで丁石があると事前に確認していましたが、最初に気が付いたのは、この4丁目の丁石です。
10丁目の立派な丁石です。この先で甲高い鳴き声がして見たら小鹿がいました。山の中で動物に遭遇するのは久しぶりです。
20丁目前に景色の良い所がありました。このコースはところどころ、この季節でも展望が良い場所がります。秋から冬の葉が落ちる季節だともっと景色がよさそうです。
20丁目の丁石です。こんな石を運んだことに驚かせます。
22丁目は、平らになっており景色が楽しめます。恐らくここが一番の眺望です。
少しガスっていますが眺望が楽しめます。
22丁目には巨石もあります。
覗き松の2代目です。下が覗ける?のでこの名前ですかね
28丁目までくると浅間神社の石段が見えてきます。スマートウオッチで標高を確認すると530mぐらいでした。まだここから100m以上を登るようです。ここからかなり階段での登りが続きます。
浅間神社の社殿です。
社殿の右側に眺望があるのですが、前面の木が伸びていて少し見にくい感じです。足元に見える範囲が石に描かれています。石板によるとスカイツリーやランドマークタワー、筑波山まで描かれています!!
浅間神社から山頂までは60mです。いつもなら山頂の道標で記念写真なのですが、道標が見当たりません。そこで看板前で記念写真を撮りました。
山頂は木に覆われており展望はありません。写真の正面が広沢寺温泉への下山道です。下山途中に急斜面の岩場を横切るところが2か所ありロープが張っています、注意しましょう!
暫く下りると、指標が両側広沢寺温泉を指してしる道標があります。らくらくコースと書かれている方が山の神隧道を通るコースです。今回はこちらを選択しました。
らくらくコースの下山路は下り易い道です。
すぐに舗装道路にでます。舗装道路を歩いていいくと山の神隧道(トンネル)が現れます。トンネルは結構長く200mぐらい??真っ暗です。外が暗いときは真っ暗になってしますのでライトが必要です。トンネルの出口に簡易トイレがあります。
帰宅して確認してみるとこのトンネルは心霊スポットとのことです。確かにその雰囲気はありました。
その後、30分ぐらい舗装道路を下り広沢寺温泉までもどりました。途中河原に青い草?が生えていたので写真で撮りました。以前もこんな色した草を見た記憶があります。ちょっと不思議な草の色です。
玉翠楼は1927(昭和2)年、小田急小田原線開通をきっかけに誕生した温泉宿です。館内はとてもレトロ感が溢れています。館内には多くのレトロな小物やポスター、特にイノシシの小物が多く飾られています。
昭和レトロが好きな人にとっては、とても魅力的な空間ではないでしょうか!
今回は、日帰りプランの昼食と温泉(露店のみ)がついた3時間プランを利用しました。昼食は猪鍋コース、川魚コースがあります。個室を利用でき5,500円です。個室でない里山御膳を選択するば、3,300円です。
玉翠楼の玄関です。
源泉は、敷地内にあります。地下100mから湧き出る24℃の強アルカリ天然水100%の沸かし湯です。お湯の特徴PH10.3の強アルカリ源泉で、透明で滑らかな肌ざわりは美人の湯と言わています。子宝の湯としても神泉と讃えられ、効能は疲労回復、ストレス解消、美肌などです。
露店風呂前の庭園です。この橋を渡った先に男性用の露店風呂があります。
露店風呂はそれほど広くなく、洗い場も3つです。アルカリ性の美肌の湯です。この日も、前回来たときも、利用は私も含め2人だけでした。
猪鍋は、厚木のソウルフードの一つです。市内の旅館や飲食店で食べることができます。玉翠楼の猪鍋は、厚木では元祖猪鍋で有名です。
廊下のようすです。レトロなものが飾ってあります。この先を左に曲がったところに部屋があります。
こんな感じの個室です。食事の後はゴロゴロできます。
これがメインの猪鍋の肉です。味噌味の鍋です。肉の味は豚に似ていますがより筋ばって、獣感があります。煮込むと肉自体が縮みます。他に白菜、昼顔、ネギ、キノコ、ニンジンなどが入っています。
今回登った鐘が岳も含め丹沢の大山の東側にある低山たちは、気軽に登れる上、下山後温泉や食事を楽しめます。
駐車場も充実しているので、お酒を飲まないのであれば車で行くことがおすすめです。電車やバスで行くと登山口までが時間がかかり、折角気軽に行ける山が、重たいものになってしまいます。
私の住んでいる相模原からは、朝8時30に出て、帰りにスーパーで買い物をしても18時前には家でくつろいでいました。