八幡八雲神社は、平安時代に創建された2つの神社が江戸時代に合祀され、現在に至っている歴史のある神社です。八王子の商店街から少し外れた街中にあり地元の人に親しまれている神社です。
今回参拝して気が付いたのは、狛犬が3対もあったことです。それぞれ個性のある狛犬です。参拝のときは是非見てくださいね。
・八幡八雲神社の概要
・境内のようす
・まとめ
頂いた御朱印
拝殿の横の社務所で、お願いすると御朱印を頂けます。やや薄いのも味がある感じです。
八幡八雲神社の概要
八幡八雲神社(はちまんやぐもじんじゃ)は、東京都八王子市元横山町にある神社です。八幡神社と八雲神社とを合祀したものです。八幡神社の武運の神である誉田別尊(応神天皇)と八雲神社の祇園信仰の素盞鳴尊(すさのおうのみこと)を祭神としています。
八王子の商店街に近いところにある神社です。今回は、境内の駐車場を使わせて貰いました。数台ですが駐車スペースがあります。商店街からは少し外れているので静かな街並中に鎮座しています。私が参拝したときは、数人の方が入れ替わり参拝していました。地元の方に親しまれているのですね。
御祭神:誉田別尊・素盞鳴尊
鎮座地:東京都八王子市元横山町2-15-27
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創建:平安時代創建というとても歴史のある2社が合祀しています。
八幡神社:八幡神社の創立は924(延長2)年、武蔵盛隆泰が国司の時、此の地へ石清水八幡宮をまつり、国土安全を祈願したのが当社の起源です。
八雲神社:八雲神社は、俗に天王様と申し、916(延喜16)年大伴妙行が、深沢山(元八王子城山の古い名称)の頂上に奉斎し、天正年間、北条氏照が此山に城を築いてから氏神として崇敬しました。
その後、1598年(慶長3年)年の洪水で城山にあった八雲神社に合ったご神体が八幡神社の裏の浅川に流れ着き合祀したと言われています。屋根、扉、鈴、紋なども2つずつあります。
ご利益:倍のご利益があるといわれています。
誉田別命 武運・開運・厄除・家内安全・交通安全・安産・学業成就
素戔嗚尊 国土安全・厄除・商売繁盛・身体健全・学問・縁結び
境内のようす
境内は、明るくオープンな感じです。
鳥居の外からみた全景です。正面が拝殿です。右側には、駐車場と神楽殿などがあります。
獅子と狛犬の違い
獅子と狛犬の基礎知識:中国から仏教が伝わった当初、奈良時代までは獅子2頭だったのが、平安時代には獅子と狛犬の組合せができあがりました。獅子と狛犬は、主に神社仏閣の入り口に居ます。向かって左側が狛犬、右側が獅子です。
左側が狛犬で吽形(うんぎょう)です。口を閉じており、角があります。
右側は獅子で阿形(あぎょう)です。口を開けており、角はありません。
狛犬は時代とともに角がないものも現れてきています。
「旅行の小物 沖縄のシーサーと香港の獅子を比べてみた」こちらの記事も参考に
なんと! 参道に3対の狛犬(獅子)がいます。向かって右側の獅山です。最初にいるのは、1921(大正10)年奉納の獅子山です。写真は、向かって右側の獅山です。高い所に獅子がいて、中断に子供の獅子がいます。このような獅山を見るのは初めてです。
写真は、向かって左側の獅山です。写真は分かり難いですが、右側と同様に大きな狛犬と子供の狛犬がいます。
1909(明治42)年11月奉納です。この3対の中で一番古いものです。向かって右側の獅子です。残念ながら木に覆われいました。
向かって左側の狛犬です。
そして拝殿前には1984(昭和59)年6月に奉納された中国獅子です。台座に「肉の山本」とあります。肉のの山本は神社の近所にある肉料理のお店です。私が八王子で働き始めた約40年前に既に地元に名店でした。調べてみると創業は昭和22年でした。
向かって左側の獅子です。
拝殿です。屋根が2つあるの意味はこの拝殿の屋根が2つに見えるこの形のことのようです。
本殿です。神社の裏は月極の駐車場になっています。駐車場にお邪魔して写真を撮らせてもらいました。
正面から右側の駐車場のある敷地にある、神楽殿です。
武蔵七党の一つ横山党の始祖を祀った摂社の横山神社です。
まとめ
八幡八雲神社が長年2つの神社と御祭神をしっかり尊重して今日に至っているのは、素晴らしいことと思います。現在はそのことが特徴となって、ご利益も倍となり地元にも親しまれているのではないでしょうか。
また歴史は、それほど深くありませんが、3対の狛犬・獅子も参拝の楽しみです。