家庭の省エネ用としても使える ポータブル電源システムはBLUETTI?、EcoFlow?

ソーラパネルとポータブル電源は、あると便利ですが、用途が一つだと高価に感じます。

家庭の省エネ用として使用できるソーラパネルとポータブル電源を探してみました。これらは必要なときには非常時やアウトドアなどで使用できます。

また省エネ用では、発電効率がよい200Wのソーラパネルが必須です。

では具体的なおすすめの製品はどれでしょうか??

省エネ用+非常時+アウトドア用で使うためのおすすめのセット(結論)

この用途でのおすすめのセットは

◆おすすめのセット

 BLUETTIのポータブル電源 EB55とソーラパネル PV200のセットです!

 2番手は、EcoFlowのRIVER 2 Maxと160Wソーラーパネルのセットです。

省エネ用+非常時+アウトドア用で使うための条件は?

省エネ用、非常時用、アウトドア用で使用するための条件を考えてみました。条件は必須ではありませんが、なるべくこの条件を満たしているか、近いものが欲しい製品です。

◆ポータブル電源  ・バッテリー寿命が長い

          ・パススルーに対応(充電しながら電源として使用可能)

◆ソーラーパネル  ・出力 200W以上

◆重量       ・ソーラパネル、ポータブル電源ともに8kg以下

◆価格       ・トータル 10万円以下

◆バッテリーの寿命

ここ数年、高容量のバッテリーで採用されていた安全で寿命が長いリン酸鉄リチウム電池が容量が小さいポータブル電源にも採用され始めています。

リン酸鉄リチウム電池を用いれば寿命(充放電回数)が2500~3000回以上が期待でき、毎日使用する省エネ用として使用できます。

◆パススルーに対応

パススルーは、充電しながら電源として使用可能な機能です。メーカーや機種によっては、バッテリーが痛むといういう理由ですすめていない場合もあります。これが利用できれば、充電しながらパソコンやTVに使い更に省エネがすすみます。

◆ソーラパネルの出力

省エネ用途で使用する場合は、ソーラパネルでの充電が必須です。ソーラパネルの出力200Wあれば、冬場の太陽光の弱い時期でも余裕で500Whのバッテリーをフル充電することができます。

◆重量

どの用途でも持ち運びがあります。特に我が家では省エネ用途で使用するときに屋根の上にソーラーパネルを広げたり、ポータブル電源を持ち歩いたりしています。

嫁さんが持ち運ぶことも多いので重量はソーラーパネル、ポータブル電源とも8kgが限界の重量です。

◆価格

省エネ効果で元を取ろうと考えると、トータル金額が10万円以下に抑えたいところです。

ソーラーパネル200Wと120Wの違い 我が家の場合

我が家には、BLUETTIの200WのソーラパネルとSYOKIの120Wのソーラパネルがあります。ポータブル電源の容量はそれぞれ、537Whと540Whです。

違いは!

この2つのソーラーパネルを一番太陽光が弱い12月~1月までの使用状況で比較してみました。

◆違いは!

 ・120Wのソーラパネルで540Whの容量をフル充電できない

 ・200Wソーラパネルではフル充電に対し余裕がある。

この違いは設置条件や場所によって異なりますが、神奈川県にある我が家での状況です。

年間を通じて540Wのポータブル電源を省エネで有効に使うためには、冬でもフル充電が可能な200Wのソーラーパネルがおすすめです。

充電に余裕のある季節では、充電しながら電源として使用すれば、より効率的に省エネをすることができます。

比較の詳細

一番日差しの弱い12月~1月にかけて約1ヶ月間この2つで充電状況を比較してみました。今年は天候がよく神奈川では連続20日ぐらい晴れの日が続きました。

我が家では天気がよいと、屋根にソーラーパネルを広げて充電を行います。屋根の傾斜は緩く15度ぐらい?です。効率よく太陽光をひろうにはもう少し角度をつけた方がよいのですが面倒くさいので屋根に広げるだけです。

朝9時頃から広げ夕方まで放置しています。

BLUETTI 200Wソーラーパネルの発電状況

充電量(発電量)はポータブル電源EB55のパネルで確認できます。雲がかかるとその状況に応じて発電量は落ちますが、日が当たってるときは冬場でも、100~150Wぐらいの表示です。

窓際にポータブル電源を置きソーラパネルで充電しています。この日は134Wで充電中です。

コンセントで充電しても、75W程度なのでかなり効率的に充電できています。

晴れの日ならば、途中雲がかかっていても15時までには、フル充電が完了します。ここ1ヶ月でフル充電できなかったのは3日ぐらいです。天候がよいとソーラーパネルは力を発揮します。

SYOKI 120Wソーラパネルの発電状況

この120Wのソーラパネルもほぼ同じ条件で屋根に設置しています。

晴れの日でも、充電量は60~80%です。残念ながらフル充電までには至りません。もちろん冬場でなく、太陽光が強い春から秋にかけてはフル充電が可能です。

省エネ効果はどれくらい?

ポータブル電源の省エネ

我が家のシステムでは、月23日フル充電できれば月に10kWh/台省エネできる計算になります。

◆ポータブル電源の省エネ効果

 単純に電気代に換算すると 10kWh ⇒ 300円/月  です。

残念ながら、決して大きな金額ではありません。540Wのポータブル電源がある我が家でも600円/月です。

ところが、副次的な効果は更に大きな結果がでています。

副次効果1:TVの省エネ効果

別の記事で紹介した通り、我が家ではTVの電源はポータブル電源を使用しています。

◆TV省エネ効果

 18kWh/月 ⇒ 540円/月  の削減です。

これは単純な電気代ではなく、TVはポータブル電源でしか見れないので、TVを無駄につけていた時間を減らしたことによる省エネです。

副次効果2:ホットカーペットの省エネ効果

最近気が付いたのは、ホットカーペットの省エネです。我が家では猫が2匹居て、夜中も猫のためにホットカーペットを半面つけっぱなしにしています。

彼女(猫)にとってはホットカーペットの上は大好きな場所の一つです!

2台あるポータブル電源の一台をホットカーペットにつなげて使っていると、2畳用のホットカーペット半面でも3時間ぐらいでフル充電したものが空になります。

ホットカーペットは一度温まるとサーモスタットが効いて実際にはあまり電気量を使用していないと思っていたのですが、冬場気温が下がってくると、かなり電気を使っているようです。

つけっぱなしだと夜中だけ(7h)でも、1.2kWhは使用しています。

これに気が付いて、30Whの小型の電気毛布に変更しました。

これだけでも1kwh/日の省エネです。

◆ホットカーペットの省エネ効果

 30kwh/月 ⇒ 900円/月 の削減です。

このように、ポータブル電源で省エネを考えていると無駄な電気を使用しているところが見えてきます。

おすすめの200Wソーラパネル

ソーラパネルとポータブル電源の組み合わせは条件が合えば、メーカーが異なっても接続が可能です。ここでは、リスクや面倒くささを避けるために、同じメーカーで保証されているものから選択します。

リン酸鉄リチウム電池と200Wソーラパネルの現状

◆リン酸鉄リチウム電池

リン酸鉄リチウム電池を使用すると安全で長寿命が実現できます。価格は高くなるようですが、寿命は5~6倍(充放電の回数は2500~3000回)になります。

少し前までリン酸鉄リチウム電池は大容量バッテリー主体でしたが、ようやくキャンプなどで使われる軽量の500Wh程度ポータブル電源で使われるようになってきました。現状過渡期にあります。

◆200Wソーラパネル

200W出力のソーラーパネルは、1000W以上の容量のポータブル電源用のものが多いのが現状です。

容量が500Wのポータブル電源用のソーラパネルは100Wのソーラパネルが主流です。短時間で充電したい場合は、100Wのソーラーパネルを2枚並列に使うことになります。当然費用は倍、大きさも大きくなりセッティングも面倒になります。

選択した200Wソーラーパネル

今回は、リン酸鉄リチウム電池につながる200Wのソーラパネルという視点で選びました。

この視点で選ぶと選択肢は極端に少なくなります。

メーカー BLUETTI  EcoFlow Anker 
型名(ソーラパネル) PV200 220W両面受光型ソーラーパネル  531 Solar Panel
出力 200 表面 220W / 裏面 155W 200
防水性 IP65 IP68 IP67
サイズ(展開時) 59 × 226.5cm 82×83×2.5cm 213.0.x 60.2 x 2.0cm
サイズ(収納時) 59 × 60cm 82×50×3.2cm 60.2 x 57.0 x 6.0cm
重量 7.3kg 9.5kg 9.2kg
HP価格 (円)税込み 59,980 69,300 69,990
接続可能なポータブル電源 BE55 DELTA 2 767
 容量 537Wh 1,024Wh 2048Wh
 HP価格(円)税込み 59,980 143,000 299,900

接続可能なポータブル電源は一番小さい容量のものを記載しています(おとたの調べ)

表を見ても分かるように、BLUETTI 以外は接続可能電源は容量が大きいものです。残念ながら容量の大きい電源は価格が高くなります。システムで10万円以下という条件からは逸脱します。

ポータブル電源視点でのおすすめのシステムは?

200Wソーラーパネルを使用すると効率的なのですが、省エネ用+非常時+アウトドア用でコストパフォーマンスが高いという条件を付けると選択肢は、BLUETTIの一択になってしまいます。

そこで、今度はポータブル電源の容量が500W近辺のシステムで考えてみました。

  ポータブル電源 ソーラーパネル(最大容量)
ブランド 型式 HP価格(円) 容量Wh 定格出力電力 重さ kg 容量W HP価格(円) 重さ
Anker 535 64,900 512 500 7.6 100 34,900 5.0Kg
EcoFlow RIVER 2 Max 64,900 512 500 6.1 160 42,900 7kg
BLUETTI EB55 59,980 537 700 7.5 200 59,980 7.3kg

私が持っているSYOKI社も当初は候補だったのですが、直近のHPを確認するとリン酸鉄リチウム電池の製品が少なくなっているようです。今回は候補から外しました

こちらの方が選択肢が広がります。Ankerはソーラーパネルが100Whなので、充電能力は物足りません。100Wのソーラパネルを2枚使うと可能性が広がりますが、重さ、設置面積、価格でデメリットがでます。

◆パススルーについて

・EcoFlowは、よくある質問に「パススルーはできるけどおすすめではない」と記載があります。

・BLUETTIについてはサポートの問合わせから確認しました。メールで「パススルー使用を日常的に使用することは可能です。バッテリーを痛めたり、寿命が短くなることはほぼないです。」との回答を頂いています。

EcoFlowは、ソーラパネルが160W以外は大きな問題がなさそうです。

ここでの選択順位は、BLUETTI、EcoFlowの順です。

まとめ

まとめとして、設定した「省エネ+非常時+アウトドア用」で使うための条件の目標に比べ、おすすめのセットがどれ位条件を満たしているかを表にしてまとめてみました。

  条件 目標 BLUETTI EcoFlow
ポータブル電源  型名 EB55 RIVER 2 Max
  寿命が長い 3000回 2500回 3000回
  パススルーに対応
  重量(kg) 7.0 7.5 6.1
  価格(円) 50,000 59,980 64,900
ソーラーパネル 型名 PV200 160W
  出力(W) 200 200 160
  重量(kg) 7 7.3 7
  価格(円) 50,000 59,980 42,900
合計価格   (円) 100,000 119,960 107,800

BLUETTIのセットはHPでの価格では20,000円ほどオーバーしていますが、直近の初売りキャンペーンでは、合計で100.000円を切る価格でした。他にも微妙に目標未達の部分もありますが、ほぼ良いレベルです。

現在ほとんど使用していないパススルーも使用可能です。太陽光が強くなる季節では、更に省エネ効果が期待できそうです。

2番手のEcoFlowは、省エネ用途でキーになるソーラーパネルが160Wだったのが残念なポイントです。それ以外のところではBLUETTIに対してほぼ遜色ありません。

 

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