ラジオブーム再来!? 登山、キャンプ、緊急事態にも楽しめたり役立つ、おすすめの携帯ラジオ

radikoやワイドFMの普及、新型コロナの影響もありラジオの視聴者が増えているそうです。

中学生からの深夜放送を聞き始め、登山やキャンプなどでは愛用のペッパーでラジオを楽しんだり、ラジオに助けられたりしました。お気に入りの携帯ラジオが1台あるだけで人生が楽しくなり、必要な情報も入手できます。

携帯ラジオを購入する時のポイントとおすすめのラジオを紹介します。

長年愛用したペッパー

社会人になり会社の山の会に入りました。1年目は給料の多くを山道具に費やしました。ラジオは大事な山道具の一つです。

パナソニックの携帯ラジオのペッパーを知っている人は現在はあまりいないかもしれません。ペッパーは1978年に発売されています。

当時手取りが10万円程度でしたが、このAM専用のペッパーは8千円ぐらいで購入した記憶があります。この大きさや重さでスピーカがついていたのは当時このペッパーだけだったかと思います。

でもそれ以降40年間ペッパーは現役で活躍し続けています。

単4電池2本を含んで重さ115gととても小型軽量のペッパーです。

ペッパーはペッパー警部をヒットさせたピンクレディがCMに起用されたことでも人気がでました。FM・AMラジオもありましたが14,000円ぐらいの価格でとても手がでませんでした。

山やキャンプに行っているときは、テントの中で食事やくつろぎながらよく聞きます。特に一人の山行のときは、夜はとても寂しくなるので、ラジオを聞いて過ごすのが楽しみです。

白州へ週末にログハウスを建てに通っていたときも、作業中の横にはペッパーがありました。ペッパーは、現在はこのログハウスの装備になっています。

スマホにradikoのアプリが搭載されたことでラジオの視聴者が増えたそうです。でもスマホは、他の用途でも活躍するので、バッテリーの消耗を極力押さえたいですね。

バッテリーを気にすることなく長時間聞ける携帯ラジオは山やキャンプ、緊急時にとても役に立つアイテムです。

携帯ラジオ購入時の押さえたいポイント

携帯ラジオを購入するには、ラジオ放送やラジオの仕様についての知識があるとより良いものを手にすることができます。基本的な知識も確認しつつポイントを紹介します。

ラジオ放送の種類

まずはラジオ放送のおさらいです。ラジオに使われる電波は、周波数によって分類されています。国内では、中波、短波、超短波の3種類の電波を使ったラジオ放送が行われています。

AM放送:振幅変調(AM変調)という変調方式によるラジオ放送で、中波帯域の電波を使っています。ニュース、教育、音楽、バラエティなどさまざまな番組が放送されています。

FM放送:周波数変調(FM変調)といわれる変調方式によるラジオ放送で、超短波放送の電波を使っています。AM放送と比べると高音質で雑音も少ないため、音楽番組などが中心です。

短波放送:振幅変調(AM変調)のラジオ放送で、短波帯域の電波を使っています。条件がよければ国内でほぼ世界中の短波放送を受信することができます。

ワイドFM放送:2014年から本格的に導入された新しい放送です。AMラジオの放送対象地域において災害や電波障害に強いFM波でもAMラジオの番組を放送しています。さまざまな状況下においても緊急放送が聴きやすく、防災対策として活躍しています。

通常のFM放送は、76MHzから90MHzの周波数を、ワイドFMは90.1MHz以上の周波数を使用しています。

ラジオの仕様

特に登山、キャンプ、緊急事態用の携帯ラジオとして、購入時に押さえたいポイントについて確認していきます。

受信すべき放送はAMとFM

AMとFM(含むワイドFM)の両方を受信できるラジオがおすすめです!!

山の中やキャンプ場では都市部と異なり電波が入り難いことがあります。都市部で電波障害につよいワイドFMも山影などでは波長の長いAMの方が圧倒的に受信しやすくなります。

また逆に都市部では、AM放送が入り難いところでワイドFM放送が良く聞こえることもあります。このためAMとFM(含むワイドFM)の両方を受信できるラジオがおすすめです。最近の多くのラジオはこの両方が受信できる仕様になっています。

他にも短波放送やTVの音声を受信できるラジオもありますが、こちらは+αで好みにあわせればよいかと思います。

総務省のワイドFMの説明資料の一部です。

チューニング方法

アナログ方式もしくはデジタル+アナログ方式がおすすめです!!

各放送局は周波数を割り当てられて、その周波数を利用してラジオ放送を行います。AM放送でいうとNHK第1: 594、TBSラジオ: 954、文化放送: 1134、二ッポン放送: 1242kHzです。

ラジオは聴きたい放送局にチューニングして選局をします。

チューニング方式は2つです。

デジタルチューニング(シンセチューニング)方式:予め複数の放送局を登録しておきボタン一つで選局ができるとても便利なチューニング方式です。PLLシンセサイザーラジオと呼ばれているのはデジタルチューニング搭載のラジオという意味です。

アナログチューニング:チューニング用のダイヤルを回しながら一番よく聴こえるダイヤルの位置をさがします。

通常ならばデジタルチューニングがおすすめです。ところが山の中やキャンプ場では、その場所で聞こえる放送局はなかなか特定できないのでプリセットはできないのが通常です。その場所で聞こえる地元の放送局をチューニングしながら探すことになります。

山やキャンプ場に行く度にプリセットするのは面倒です。シンプルなアナログチューニングもよいのではないでしょうか!? 

また最近ではデジタルチューニングとアナログチューニング両方ができ、融合させているものも多くなっています。

スピーカー搭載したラジオ

絶対におすすめなのはスピーカー搭載タイプです!!

小型軽量のラジオではスピーカーが搭載されていなくてイヤホンのみで聞くタイプもあります。小型軽量やバッテリーの節約という意味では有利になるのですが、今回の用途では音がある方が圧倒的に楽しめたり、複数の人で同時に情報を共有化することもできます。

ペッパーの後に購入したSONYのFMステレオ/AMポケッタブルラジオ SRF-S86です。電池込みで61g(実測)と軽量ですが、スピーカーがないため活躍の場が限られていました。

その他のチェックする仕様

その他にも、大きさ、重さ、電池持続時間、デザインなどは大切なチェックポイントです。

おすすめの携帯ラジオ 

業界を牽引しているSONY、パナソニック、東芝のラジオで重さが100gからそれ以下のものを選んでいます。

おすすめのラジオの仕様一覧

各ラジオの仕様を比較するときに使ってください!

    SRF-R356 SRF-T355 RF-ND380R RF-NA35R TY-SPR6 TY-SPR4
メーカー   SONY SONY パナソニック パナソニック 東芝 東芝
受信バンド AM
  FM
チューニング方式 デジタル
  アナログ
電池持続時間 FM受信時(ヘッドホン使用) 78 28.5 44.5 30 40 50
  AM受信時(ヘッドホン使用) 100 33 49.5 30 50 60
  FM受信時(スピーカー使用) 27 21.5 33 47 30 35
  AM受信時(スピーカー使用) 32 24.5 34.5 49 40 45
スピーカー出力 スピーカー径cm 2.8 2.8 2.8 2.8 3 2.8
  スピーカー出力 mW 80 80 80 125 80 80
入出力端子 イヤホン/ヘッドホン ステレオミニ ステレオミニ モノラルインサイドホン モノラル ステレオミニ ステレオミニ
本体サイズ 大きさ幅×高さ×奥行(mm) 55×93.5×13.7 55.6×106.8×16.9 60×95×14 55.0×91.0×13.9 56×95×13 55×90×15
  質量(g・電池含む) 約80 約88 約104 約74 約84 約74
  電源 乾電池 単4×1 単4×2 単3×1 単4×2 単4×2 単4×2

パナソニックのラジオは乾電池エボルタを使用したときの電池継続時間を記載しています。

おすすめのラジオ個別

SONY FMステレオ/AM PLLシンセサイザーラジオ SRF-R356

ヘッドホン使用時はAM放送視聴で電池持続時間が100時間と長電池寿命を実現しています。

 

 

SONY FMステレオ/AM PLLシンセサイザーラジオ SRF-T355

充電スタンドがついたSRF-T355Kもあります。

 

パナソニック FM-AM 2バンドレシーバー RF-ND380R

充電スタンドがついたRF-ND380RKもあります。
 

 

パナソニック FM/AM 2バンドレシーバー RF-NA35R

チューニングがアナログのみですが、価格はとてもリーズナブルな製品です。巻き取り式イヤホンタイプとプラグ式イヤホンのタイプがあります。

 

東芝 TY-SPR6

TY-SPR6の上位機種TY-SPR8もありますが、今回は他メーカーがカバーしていないリーズナブルな機種側を紹介しています。

 

東芝 TY-SPR4

シンプルでリーズナブルな機種です入門機におすすめです。

 

まとめ

ラジオはTVやYouTubeと違い双方向のメディアでとても身近に感じられます。ハガキからメールそしてTwitterによってリアルタイムで放送に参加できたりします。

事件や事故、災害があったときにもリアルタイムで必要な情報を入手できます。最近の異常な天気による災害などに備えるために、ぜひ携帯できるラジオを入手してください!

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