ウォーキングコース 相模原で縄文中期の豊かな自然を楽しめる勝坂遺跡公園とその周辺のエリア

神奈川県の相模川ほとりにある勝坂遺跡は5000年前の縄文時代中期の遺跡です。この付近は縄文時代に豊かな自然があり、縄文人が何代にも渡り生活した遺跡が残っています。

谷戸と広い芝生の広場がある勝坂遺跡公園と自然がある周辺のエリアは散策におすすめです。

縄文時代に思いを馳せながら、のんびりと遺跡巡りのウォーキングはいかがでしょうか

勝坂遺跡公園の概要

縄文時代の創成期は、1万6,000 – 1万2,000年前といわれています。

勝坂遺跡は、縄文時代中期(約5000年前)の大集落跡です。大正15(1926)年に発見された縄文土器は、立体的な装飾の文様や顔面把手(がんめんとって)で注目をあびて、後に「勝坂式土器」として縄文時代中期のめやすとされました。

縄文時代に遺跡を持つ自治体の幾つかは、町おこしに使われて立派な博物館や遺跡にまつわるお土産が作られていますが、ここ相模原では残念ながら、そこまでフォーカスされていません。

神奈川県相模原市南区磯部1780

 

勝坂遺跡公園は立派な公園で管理棟では小スペースながら勝坂遺跡出土品やパネルの展示もあります。ポイントには看板があり説明文の記載があります。

でも残念ながら、現在のところ管理者が相模原市公園課であることもあり遺跡というより公園に色合いが強い感じです。

所在地:神奈川県相模原市南区磯部1780ほか(管理棟の住所は磯部1822)
TEL:042-769-8371(文化財保護課)
広さ:4.29ha
開館:(所・園)時間入園自由
管理棟の利用・竪穴住居内の見学:水曜日~日曜日の午前9時~午後4時(月曜日、火曜日が祝日等の場合は開放) ※現在は新型コロナウィルスの影響で見学不可です。

アクセス:「相模線下溝駅」下車徒歩約20分
下溝駅下車すぐ「下溝」から
(台14)相武台前駅行バス(座間経由) 乗車約2分 上磯部入口 下車5分
(台14)相武台前駅行バス(座間経由) 乗車約3分 勝坂入口 下車5分

駐車場:午前8時30分~午後5時 32台

ウォーキングコース概要

紹介するウォーキングコースは、勝坂遺跡公園と勝坂遺跡A区、石楯尾神社、旧中村家などを巡るコースです。

黒線が今回のコースです。この地図はこちら

<ウォーキングコース概要>

スタート(勝坂遺跡公園駐車場) ⇒ 鳩川縄文の谷戸 ⇒ 有鹿神社 ⇒ 林道 ⇒ 勝坂遺跡公園南入口 ⇒ 公園内散策 ⇒ 公園北口 ⇒ 勝坂コミュニティセンター前 ⇒ 石楯尾神社 ⇒ 勝坂遺跡A区 ⇒ 旧中村家 ⇒ 公園北口 ⇒ ゴール(勝坂遺跡公園駐車場)

歩行距離 5.6㎞ 行動時間105分でした。

ウォーキングコースのようす

この日は、曇りでしが日差しを感じられる天気でした。歩いていると、いつもより鳥のさえずりや姿が見られ鳥を感じるウォーキングでした。スタートの勝坂遺跡公園駐車場は初めてだと少し分かり難いので注意しましょう。

写真の左側がスタートの駐車場です。駐車場の周りには早咲きの桜があり、すでに葉がでてきていました。駐車場の横の道を歩いていきます。

鳩川縄文の谷戸にある田畑です。里山の感じです。

左側の林道を歩いていきます。

暫く林道を歩き再び、谷戸に降りてくると大きな木とその横の桜を見つけました。

早咲きの桜なのでしょうか、現在(3月5日)満開です。

谷戸の湿原の中に、木道があり、ここを歩いていきます。いい雰囲です。

有鹿神社の奥宮です。有鹿神社の祭神は、有鹿比女命(アリカヒメノミコト)です。地方の女性神ですが、一説には5000年の歴史があるとも言われていおり、とても古い神様です。伊勢神宮の起源は約2000年前ぐらいなのでその歴史に驚かされます。

再び林道を歩いていくと公園の南側の入り口に着きます。

南側の入り口から見た芝生の広場です。広々とした広場です。

復元された住居は、公園内に2棟あります。その一つである竪穴住居の2号住居です。

竪穴住居の1号住居です。

遺跡のポイントにはこのような看板があり説明文があります。1号住居の説明文です。

廃絶住居の窪地です。住居の寿命は約10数年考えられており、その跡地が窪地となります。

公園内には立派な木が何本かあります。新緑の季節はいい感じになるのでしょう。

管理棟です。今回は残念なことに、新型コロナウィルスの影響で入れませんでしたが、中には、発掘されたものが展示されています。

敷石住居(30号住居)のレプリカです。縄文時代中期の終わりころの住居で気候が変わり(寒くなり)住居が小さくなったようです。

勝坂コミュニティーセンターの入り口です。この先に石楯尾神社や勝坂遺跡A区があります。

石楯尾神社と勝坂遺跡A区の分岐です。右側へ行くとA区です。

石楯尾神社の参道です。正殿への階段は少し急です。

石楯尾神社の拝殿です。

勝坂遺跡のA区です。奥の枯芝になっているところがA区です。現在は普通の草原のようになっています。

そばで畑仕事をしている人に道を尋ねると、土地を売ろうとして掘ったら遺跡が出てきたそうで、その土地を市へ譲ったと話していました。元の土地の持ち主の方のようでした。

 

国登録有形文化財の中村家の長屋門です。

国登録有形文化財の中村家の住宅主屋です。幕末期の和洋折衷住宅です。

まとめ

勝坂遺跡は、相模川周辺の豊な自然を利用した日本人の営みを感じさせてくれます。豊かな川と山と平野がある地域なので、昔からこの地域に人が住んでいたのでしょう。

現在のこの地域は、新しい家もある地域ですが、昔ながら家があり里山の雰囲気を残す、のんびりとした地域です。残念ながら認知度は高くなく訪れる人も少ないようです。

縄文時代の遺跡やウォーキングに興味のある人は是非散策してみてください。

 

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