筋トレを継続的に行うと分泌されるホルモンの影響や、体力増や体形の変化、達成感などがメンタルに対してよい影響があるといわれています。
最近は、筋トレの良い影響が多くフォーカスされていますが、メンタルに悪影響はないのでしょうか?
25年以上筋トレを続けてみて、実際に感じるメンタルに対する良い影響、悪い影響について考えてみます。
筋トレのメンタルへの効果は色々と言われています。代表的なものを紹介します。
筋トレで分泌される代表的なホルモンは男性ホルモンのテストステロンと脳内ホルモンのアドレナリンとセロトニンです。他にも成長ホルモンなどがあります。これらのホルモンの影響でメンタルに良い効果がでるといわれています。
テストステロン:運動で消耗した骨や筋肉を元にもどすために男性ホルモンのテストステロンが分泌されます。分泌されたテストステロンは、精神状態や意欲、闘争心などにも良い影響をもたらします。
アドレナリンとセロトニン:アドレナリンは生命の危機に直面すると分泌されます。筋トレで重たい重量にチャレンジするときにはアドレナリンが分泌され、この効果で血流が増え筋力、判断力、集中力が増します。
セロトニンは、アドレナリンが分泌されるとこの効果を抑制しようとして分泌されます。精神の安定や睡眠の質を向上させます。
体力増強したり逞し体形になると、そのこと自体で自信がつきます。
筋トレをするとその直後や睡眠時に成長ホルモンが分泌されます。筋トレを継続すると、テストステロンの効果もあり体力がつき、体形が変わってきます。
今までより体力がつき、体形が変わると、周りの人が見る目も変わり、当然のごとく本人のメンタルへ良い効果が現れます。
人は目標の達成を繰り返すことで成長するといわれています。
筋トレする多く人は、より重たい負荷を扱うことを目標としたり、競技で挙上重量やビルダーのように体形を競ったりします。筋トレを継続させていくと、小さな目標を達成させながら、大きな目標に向かうという構図ができあがっていきます。
この目標を達成していくという過程と目標を達成したという達成感が成功体験につながり、他のシーンでも精神的な強さとして現れます。
一般的には前述したような効果が筋トレにはあるといわれていますが、本当にそうなのでしょうか?
ここでは、自分の体験や周りのトレーニング仲間をみたときに感じることを記載します。
項目あとの矢印は、↑ 良い影響、↓ 悪い影響です。
筋トレ後によく感じるのは、いわれのない高揚感です。筋トレやったぜ!って感じです。この感覚は筋トレ初めてから今日まで変わらない感覚です。でも最近ではジムに行く前は少しナーバスになって気分は低めです。
サラリーマンだった私の筋トレの直接的な恩恵は、筋トレした日はよく眠れるということです。特に日曜日には大体トレーニングを行っていたのですが、その日は美味しいものを食べぐっすりと寝ていました。
もし筋トレをやっていなかったら、きっと日曜日の夜は寝れないかったと思うとゾットします。
サラリーマン生活でそれなりにプレッシャーがかかり寝れない人も多いと思います。このトレーニング後にぐっすり寝れたことは最高の恩恵です。
これも素晴らしい恩恵です。筋トレをしていると食事やお酒がとておも美味しく感じます。特にその日のパフォーマンスが良かったときは、格別です。
でも食べ過ぎると普通に太ります。
最近の緊急事態宣言時にも感じたのですが、筋トレは1週間以上行っていないと、落ち着かなくなります。生きる楽しみを奪われたようです(大げさ)。
家の中で体を動かすのですが、これだけでは欲求不満なのです・・
日々の筋トレが想定以上に好調だと小さな達成感や喜びを感じます。
ベンチプレスやスクワットの重量で、自己記録がでたときの達成感は半端ありませんし、大会に出て正式な記録が残ったり、その記録が更新できたときは興奮してしまいます。
筋トレしている人はしてない人に比べ若いといわれます。実際はどうか分かりませんが、人に若いね~とか、いい体しているねと言われると普通の人より、嬉しさが込み上げてきます。
でも多分、仲間の姿をみていると若いように見えます。
筋トレを長年やっていると常に体のあちこちが痛い状態が続いています。これは筋肉痛だけでなく、筋トレをやっている人の多くは(私の周りだけ?)怪我や故障も多く、それに伴う体の痛みもあります。
あまり酷い怪我や故障をすると、一生それと付き合う必要がでてきます・・。私も肩と腰がほぼそれです(泣)。
私の場合は筋トレと有酸素運動の両方をやっているので、緊急事態宣言などで運動量が減るとすぐに体重が増えてしまいます。運動をやめると太ってしまう体です。これでは運動がやめられません。
筋トレの影響を書き始めると幾らでも出てきます。それだけ生活にも影響がでているということですね。
改めて考えてみると、筋トレの一番の影響は一体なんだったんでしょうか?
私が筋トレを始めたのは30台後半でした。それまでも野球やバスケット、山歩きなど運動は比較的行ってきた方でした。でも社会人になってからは、やはり第一優先は仕事でした。
30台後半は若手を通りこして中堅どころになる世代です。30台後半は若手を通りこして中堅どころになる世代です。
当初は仕事をうまく進めるために体調を整えたり、ストレスを解消するために筋トレを行っていました。ところが、筋トレを初めて数年経ったとき、気が付いたのは大きな価値感変化です。パラダイムシフトが起こったのです(ちょっとおおげさ?)。
筋トレ(体を動かすこと)がとても楽しいし、それを楽しむこと自体が目的でもあるのと思えるようになったのです。
もちろん仕事も大切なので一生懸命やりますし、何故か仕事が忙しいと筋トレもハードになるというようになりました。
世間で一般的に言われている筋トレの効果と自分の経験を比べてみましたが、大きくは違いないように感じました。
ただネット上では、最近筋トレが万能のように書かれているケースがありますが、デメリットもあることを理解して取り組むのが良いと思います。
特に怪我や故障はとても大きなデメリットです。また筋トレがやめられなくなり、それがプレッシャーになるという訳の分からないこともおこります。
しっかり自己管理をして、楽しく筋トレに取組みましょう。